[]みっちり充実。

 おはようからおやすみまで。


 出勤時間とまったく同じ時間に家を出ました(笑) 準備もさくさくやって、カートに荷物をつめていざ出発でございます(この辺が旅慣れ)。まずは京阪で三条まで向かい、そこからMOVIX京都に向かいます。



 ちなみにMOVIX京都に行くのは初めてで、場所も地図を印刷したおいたものの分かり難く(京都人からすると通りの名前を記載してあればすぐわかるんでしょうけど、他府県人からすると目印になる建物とかを入れてもらわないと全然わからないと思う)、ここは手っ取り早くGoogle先生のお力を借りることにしました。検索すると一発でポンと地図上に表示されたので、先生の言うとおりに進んでいくことに。が、なぜか地図上の目的地は京都市役所の真上に表示されております。



 地図見たときに市役所とか書いてなかったけどな?と一抹の不安を覚えつつ、自分の方向感覚の方が当てにならないと思っているので先生を信じて歩くこと数十分。京都市役所に到着しました。が、市役所は市役所です。映画館ではありません。(当たり前) 地下なのか、地下にあるのか!?と地下に降りてみたりもしましたが、そんな気配すら見えず。(当たり前) 再度検索してみても先生はここが映画館だとのたまうばかり。



 うろうろすること数十分。これ、先生間違ってねぇ……?とようやく気づき(遅い)、あらためてMOVIXの地図を確認。必死で先生の地図と照らし合わせると、まったくもって全然違うところにあることにようやく気づきました。なんだよ先生のばかやろおおおおおお!と叫びながらカートを引きずり走りだし、結局映画館に到着したのは映画が始まる10分前でございました。汗だくでえらいことになっておりましたよ本当に!!



 先生にも間違いはあるものですね、とにこやかに笑うには切羽つまりすぎていたため、今後は先生に頼りすぎるのもほどほどにしようと思います。結局信じられるのは自分なんだな……!(決意)



 ちなみに6回目のヤッターマン(ですが何か?)はたいそう面白かったです。ほぼ一ヶ月ぶりに見たおかげで改めてそれぞれの箇所で爆笑させていただきました。本当にしみじみこの映画の監督が三池さんでよかったなぁと思います。どう考えてもこれファミリー向けの映画じゃなくて、コアなリピーターが沢山いたことがヒットの要因だと思いますもん(笑)



 映画を見て気分もリフレッシュしたところで、まずは邪魔なカートをコインロッカーに預けることに。帰りの温泉を桂で考えているので、京阪よりも阪急のロッカーの方がいいかな、ということでそこから河原町まで歩くことにしました。時刻は12時、照りつける太陽の下、人だらけの三条四条を歩くこと数十分、ようやく河原町に到着(やはり汗だく)。カートを押し込んで、そこから烏丸御池までまた徒歩移動。私にとってはそれほど大変な距離ではないと思っていたのですが、日差しが強いのと人が多いのとでかなり体力を消耗してしまいました。暑さでへろへろになりながらまず1軒目のベーグル屋に到着し、無事に受け取り完了。



 2軒目は少し離れているので地下鉄にのって移動。北山駅から徒歩10分、とのことだったんですがこれがまた あ つ い !! 暑さにめっぽう弱い私なので途中で何度かくじけそうになりながらベーグル屋さんに到着。本当に田舎のひっそりとした個人のお店でした。こりゃあ確かに通販は難しかろう、と思いましたがイートインできたのでお昼も兼ねてひとつサンドを作っていただきました。定番のクリームチーズ+サーモン+たまねぎスライスだったんですが、うまいのなんのって! 散々仙台の友人に鍛えられたおかげで(旅行先で常にベーグルを食べてる気がする)、徐々にベーグルの味が分かってきた私。すっかり一緒になってベーグルを楽しんでおります。



 一般的にはベーグル=サンドというのが普通のようですが、ベーグルというのは焼く前に一度生地を茹でてるのが特長のパンで、全体的にもっちりとした食感になってます。カロリーが少ないのと腹持ちがいいのでダイエット食品としても脚光を浴びたりしてます。サンドはあくまでバリエーションで、普通のプレーンのベーグル(何もはさまない状態)でも食べますし、いろいろなフレーバー(くるみ、ごま等)を生地に練りこんであるのもあります。サンドはクリームチーズ・サーモンなどが定番ですが、ベーグル&ベーグルなどのお店ではもっと様々なサンドを楽しむことができます!(ちなみにB&Bは日本人向けに生地自体をやわらかく作ってあるので食べやすい)



 発祥はユダヤ系のようですが、その後アメリカで流行したようです。向こうのベーグルは日本のベーグルに比べてかっちりもっちりとしっかりした生地で、日本はわりと甘めのふんわりした食感が多いみたいですね。(すべて受け売り知識ですけど)ちなみに仙台の友人はかっちりもっちりベーグル(ついでにナッツフレーバー)を愛しているそうで、全国津々浦々お取り寄せをして食べ比べているようです。しかもその友人曰く、好みのベーグルは関西に多いのだとか(笑)



 とまあすっかり習わぬ経を読めるようになった私ですが、無事に2軒目のベーグルもゲット。近くのサークルKからそのまま紙袋に詰め込んで仙台に向けて発送いたしました。(ちなみにベーグルは水分量が少ないので冷凍しておくと一ヶ月ぐらい持ちます)



 任務完了!ということでここからは観光タイム。歩いて北山駅まで戻り、いざ「京都府立植物園」へ。地図をもらって中に入ってみて、まずその広さにびっくり! かなり広大な敷地の中に四季の花の花壇から、庭園、熱帯植物の温室などなど様々なものがあります。ぐるっと一周まわるだけでも随分と時間がかかりました。



 ちなみにどうも私の好みとして西洋の花壇や庭園というのは興味が薄いようで(もちろん綺麗だな、とは思うんですけど感動の度合いは低い)、テンションがあがったのはむしろ温室、盆栽、雑木林、針葉樹林(つまり林や森)、池まわり、などでした。きっと母を連れてきたらこういう花壇で喜んでいろいろと解説してくれるんだろうなぁとぼんやり。どうも園芸関連は知識が薄いので、見てもわからないというのが原因かと思われます。(そもそも植物を育てることが苦手なタイプ)



 ちなみに温室はすっごく楽しかったです。熱帯の植物はすげぇな、としみじみ。入口にあるラフレシアの標本からまたテンションあがって(生態と形状が深遠すぎる)、中に入ればもう信じられない形の植物のオンパレード。熱帯ってすげぇ、世界ってすげぇ、生き物ってすげぇ……! とひとり震えながらまわっておりました。今まで理科の教科書なんかで習ってきた植物知識がいかにあてにならないかということを実感しました(笑) あんなのはあくまで一角であって、植物っていうのは本当に多種多様なんだなぁと痛感させられましたね。キソウテンガイとかマジで奇想天外だし(笑)、サボテンコーナーとかうきうきで眺めてました。バオバブすげぇ!ってなったりとか。フクシア展やってたんですけど、それもまた面白かったです。いやー興味深かったなぁ。



 最終的に休憩所でアイスとコーヒー飲んでまったり休憩してましたが、一日ぼんやり時間をつぶすには良い場所です! 四季折々のものが見れるので、また季節ごとにきてみたいですね。どうせまたベーグルを買いに来ることにもなるでしょうし(笑)



 16時ぐらいに植物園をでて、今度は隣に併設してある「京都府立陶版名画の庭」へ。これがまたなかなか面白かったのです!



 世界の名画を陶阪画で展示してあるのですが、全て屋外にそのまま展示、鑑賞できるようにしてあります。こじんまりした建物ですが、かなり建物自体が面白い設計になっているのでそれぞれを鑑賞できる方向が決まってるんですね。かつ、他の画が死角になるのでそれだけをじーっと見てるのはなかなか適しているかもしれません。



 どれもなかなか楽しかったのですが、ミケランジェロ最後の審判と、ダ・ヴィンチの最後の晩餐を原寸大で見るというのはなかなか無い機会なので(もともと壁画だから)、じっくり拝見させていただきました。



 当然のことながらキリスト教の知識はまったくない私。最後の審判そのものが何かまったくわからないので、とりあえず携帯からgoogle先生wiki兄さんの力を借りてざっとおさらい。仏教でいう弥勒菩薩みたいなものかな?となんとなく解釈したんですが、そもそも仏教とキリスト教の根本が違うのでたぶん全然違うし理解は難しいんだろうなぁ、と深遠な聖書の世界をかじっておりました。(ちっともわかんなかったけど)



 でもとにかくでかいので見飽きないんですよね! 本物は見る術がないのでなんともいえませんが、陶版画になってるおかげが全体にやわらかい雰囲気で、ぼんやり見るのに適してたのもあると思います。芸術鑑賞というよりは学術的な視点でじっくり見せていただきました。あとはこんなでっかいのを一人で完成させるとかすげぇなーミケランジェロって、とかいう率直な感想とか(笑)



 あと最後の晩餐ももちろん何も知らないので、wiki兄さんのお力をかりてあれこれ。ダヴィンチ自体ネタ満載な方なので普通にwiki読んでるだけですっごく面白かったです! というかいろいろすげぇな、と(笑) ちょっとダヴィンチコードが読みたくなりました。イスカリオテのユダの話はもちろん有名なのでなんとなくは知ってたんですが、詳しいことはあまりわからず。学術的な興味として聖書もきっちり読みたいなと思いました。日本の寺社仏閣も仏教知識がある程度あった方が楽しめるのは事実ですし、西洋の方がより意識が強いでしょうからね。



 結局最後の晩餐と審判だけで普通に1時間ぐらい居座ってました(笑) でもあそこはいいですね。入館料100円なんですけど、人少ないし、ずーっとぼーっとしてられます!



 ちなみにルノアールゴッホもあったんですが、陶版画だとちょっとやっぱり違いますね。一度でいいからゴッホの本物を見てみたいものです。絶対負けるけど(笑) 芸術なんてさっぱりわからない私ですが、この前姫路でモディリアーニを見て以来、絵画はタイマンだと認識しております。画の前に立ったときに伝わってくる作者の意志をどれだけ受け止めて飲み込んで消化できるかの勝負かな、と。彫刻とか建築とかはまた違ったものだと思いますけど、特に西洋美術はそんなイメージがあります。美術館もまたいろいろめぐってみたいもんですねぇ。



 さてそろそろ風呂に向かおうかな、ということで地下鉄で河原町まで戻り、荷物回収前に軽く夕食をとることにしました。駅地下に鎌倉パスタというサンマルク系のお店があったので入ってみたのですが、メニューに「激辛ペペロンチーノ」の文字を発見したので迷わずオーダー。結果、唐辛子にまみれたパスタがやってきたわけですけども全部食べきってやりましたよ! ひとりで汗だくでしたけどね(笑) いいんです今から風呂入りに行くから!!



 荷物を回収し、阪急電車にのって桂へ。そこからバスに乗って移動し、向かった先は「ホテル京都エミナース」。こちらに日帰り温泉があるのです。ネットで検索をかけただけだったのでどんなところか全然知らずにいったんですが、ほぼスーパー銭湯みたいな感じでした! でも値段はそんなに高くないし、タオル貸し出しあるし、もちろん温泉ですし、なかなか楽しかったです! 露天風呂があったのが良かったですねー。結局2時間ぐらい温泉でだらだらしてましたもん(笑)



 さっぱりぽかぽかになったところで桂まで戻り、そこから阪急で梅田へ。バスの時間までまだ間があったのと、温泉に2時間使ったせいですっかり腹ペコになってしまっていたのでにんにくやでパスタを食べてしまいました(2食目)。でも普通にエビとアボカドのカルボナーラがめっちゃうまかったら悔いなしですよ!(開き直り)



 ようやく時間がきたので桜橋口に向かい、メガドリームに乗り込みます。隣に体格のいいお兄さんがやってきたのですが、まったくもって気にせず冷えピタ、アイマスク、マスク、エアーまくらを装着し、靴を脱ぎ捨て爆睡。一日動いたおかげでサービスエリアでもほとんど目覚めることなくぐっすりでした。



 いやぁ、朝から晩まで充実の一日でしたね!



 今日はここまで。