ゴールデンスランバー。

 八木山ベニーランド、とか!!


 本日は水曜日レディースディ、ということで映画を見に行ってまいりました。一応節分ということなのでコンビニで太巻きを購入して映画館の座席でもぐもぐ食べるという有様でしたけども。

 ということで以下感想など。

 面白かったです。まったく原作も未読だし、特にあらすじなんかも事前番組もまったく見ずに初見で見れたのが良かったなと思いますね。私が知っていた事前情報は仙台を舞台にしてる、ということと原作が伊坂幸太郎ということぐらい。でも全然知らなかったからこそ素直に感情移入できてはらはらどきどき気分で見れました。

 一貫して「人を信頼する」ということを肯定してくれているので見終わったあとの気分は良いですよ。結局大元の謎はわからないし、解決もしてないですけど、ちゃんと「よくできました」で終わったんだなと納得できますし。ミステリ要素よりも大学時代のサークルの回想シーンが印象に残る気がします。

 よく練られた話でどこにもストレスを感じないのも良かったです。非現実的すぎる展開ではあるんですが、それを仙台という一都市に限定したことと、役者陣が良かったのでまったく違和感なく受け入れられたというか。ありえない話をありそうな話まで下ろしてきてくれたのがいいなと思いました。

 姉は国家権力には結局勝てないのか!とぼやいてましたけど、勝ててしまうとそれはもはやハリウッドになるわけで、どこのダイハードかどこの24かって話になるのでそれはまた別だと思うんですけどね。そよりも怖いのが「イメージだよ、イメージ」という発言の方。

 マスコミの怖さというか、それに扇動されていく人々が怖かったです。確かに仲間たちは信頼によってそれを乗り越えるわけですが、国家権力がマスコミを取り込んで扇動したら一発で日本は征服できるんだろうなーと改めてその事実を確認させられて、その部分はだいぶ皮肉だなと思いました。まあ今更改めて言うことでもないかもしれないですけどね。

 ちなみに全編仙台ロケということで、知ってる地名がちらほら。八木山ベニーランドっていう遊園地(動物園もあるよ)のCMソングなんか地元民からしたらもう!って感じなんでしょうね。あとさとう宗幸が出てくれば完璧だったのに(笑)(仙台は過去6〜7回はいってるぜ!)

 あとはもっとビートルズについて詳しければより楽しめたんだろうなと思います。そこは生きた年代にもよるかもしれませんけど。ゴールデンスランバーが持つ意味というか、主人公4人をきっといろいろなぞらえてる部分もあるだろうし、そこは知らない部分なので知ってる人だけが得られる何かがあるかもしれません。

 最近洋画を見ると疲れるので、今の私にはこういうこじんまりした邦画がちょうどいい気がします。齋藤和義の音楽もすごい良かったし! 伊坂作品はデビューの「オーデュボンの祈り」しか読んでないので他の作品も読もうかなぁ。

 見終わった後は帰りにコンビニでビールとピーナッツ買って豆まきしましたよ! いろんな福がやってきますように!

 今日はここまで。