エジプト(トランジット)。

最後の最後でクライマックス。


・トランジットなので荷物はそのまま
・まる一日時間があくのでその間に市内にいっていいとは言われていた
・とりあえずトランジットの手続きをしてからもう一回ビザ買って入国しよう、と手続きカウンターへ
・パスポート渡して待ってるとプーチン(もろもろの比喩を含みます)みたいな白人がやってくる
エジプト航空の人らしい
・君たちトランジットかい→そうです→時間長いね→一日あります→僕たちがホテルを用意してあげるよ! タダだよ!
・あまりの胡散臭さに思いっきり断る(まあ普通に市内観光するつもりというのもある)
・じゃあパスポート預けておいてくれたらこっちでトランジットビザとって手続きしておくよと言われる
・いやいやいやいや
・パスポート預けるのはちょっと怖いですと言ったらビザ代15ドルかかるよといわれる
・いいです15ドルで安心買います!
・だからタダだって言ってるじゃないか 君たちだけじゃないよ みんなに同じサービス提供してるんだよ
・いやいやいやいや いやいやいや!
・近くにたまたまいた日本人の添乗員さんに聞いてみるとそんな話は聞いたことがないといわれる
・緊急連絡先として教わっていた現地の日本人に電話してみてもやっぱり聞いたことがないといわれる
・怖すぎる!
・あまりに怖かったので「I don't trust you」だの「I'm afraid of you」だの直球表現で断りまくる
・結局向こうも折れて、やれやれ、みたいな感じでパスポート返してくれました
・(日本に帰ってきてから調べてみたら、どうやらそういうサービスが本当にないこともないらしい/それなら最初に旅行会社が調べといてくれよ/怖すぎるぜ)
・ようやくパスポート返してもらったので普通に出国審査へ
・またノービザ!ってタライ回しされたけど慣れたものでゴネてゲット
・ようやく入国できました
トランスファーバスでターミナルを移動して、そこから市内行きのバスにのる
地球の歩き方を熟読した知識とそこらへんのいろんな人たちに助けてもらって無事に市内行きに乗れました
・知識があるとふっかけられてもわかるのがいい
・タフリール広場行きのバスにのるが、バス停なんてあってないような雰囲気
・みんな走ってるバスから飛び降りていくよ!
・バス停降りるのもみんなに助けてもらって、ようやく広場着
・腹ごしらえにコシャリ食べに行く
・スモールサイズでもかなりの重量感 しかもソースかけすぎて辛い!
・うまいけど頭が痛くなってきたので残しました。すいません。
・オールドカイロまで地下鉄にのって移動
・地下鉄は一律料金で自動改札も女性専用車両もあります
・ただ扉が閉まるのにためらいが一切ない
・マール・ギルギス駅で下車してコプト博物館と教会へ
キリスト教ははまたキリスト教でまったく違うな!
・宗教の違いがそのまま文化の違いで生活の違いになるっていう感覚が新鮮
・同じ国だけどここだけ明らかに文化が違う
・つくづく面白い国ですエジプト
・あまりの暑さにぐったりし、とりあえず金がないので両替しようかと銀行を探していると通りかかった大学生男子4人に声をかけられる
・土曜日なので銀行はあいてないからダウンタウン(タフリール広場)へ行った方がいいよ!といわれる
・メトロも一緒になったのでいろいろ話す
・みんな英語を勉強しているそう
・あとやっぱり中国人と日本人の違いはわからないらしい
・両替所がわからないので、そこらへんにあった旅行会社のカウンターで聞いてみる
・兄ちゃんが親切に教えてくれる いい人!
・無事に両替をすまし、あまりの暑さにぐったりしていたのでKFCへ
・水だけかって休憩したのち、歩く気しねぇ、ということで地下鉄にのって現代美術館へ
・が、まさかの昼休み
・ていうか昼休みが14:00〜17:30ってどういうこと! この暑さだからわからなくもないけど!!
・どこも休み中で行くところがなく、ぐだぐだしていたら通りかかった大学生2人に声かけられる
・事情を説明するとペプシのもうぜ!とナンパ
・エジプトのナンパはペプシのもうぜ、みたいです。
・2人とも大学生でまだハタチだそう。あれこれ話してるうちに大学のサークル仲間を紹介してくれることに
・公園の片隅にテーブルセットいくつかおいてペプシのみながらたむろってる団体のところへ
・完全に大学生ノリ
・大学生ノリもやっぱり万国共通なんだと痛感しました
・絵を描いてる女の子が油絵とか水彩みせてくれたり、いろいろ話したり。
・友人Aに話しかけたマッチョ君(名前はモハメドくん)はあゆさにぞっこん。口説きまくる。なんでもボディービルダーやってるとか水泳教えてるとか家が金持ちとかいろいろ。バイク持ってるとか。
・私に話しかけてくれてた男の子(小柄で細身な子)はまじめな感じでいろいろトーク。大学では体育の先生になるための勉強していて、卓球が専門な様子。その他にもアート関係はなんでも興味があって、芝居小屋で俳優やってるとか。
・好きな映画は「あずみ」らしい
・大学で何勉強してたの? と聞かれて「X線てわかる?」と聞いたら「知らない」といわれて断念。サイエンスってざっくりいうとなぜか医学系ととられてしまい、ケミストリーの概念がどうやら伝わらない模様。やってなかったらわからんわな。
・日本の大統領はだれ? といわれて「大統領じゃなくて首相だよ」ということを伝えるために辞書使いまくり。電子辞書って超便利!
・日本の宗教はなに? といわれて「仏教だよ!」って答えたらこれも伝わらなかった。キリストorイスラムな世界なのでブッダっていっても誰かわからないみたい。すいません。
・日本には神様がいっぱいいるんだよ!って説明をしようとしたけどそもそもGodは唯一のものなので「a lot of Gods」なんて表現ができなくて困る。たぶんGodの概念が全然違う。
・なので「海には海の神様がいるし、山には山の、川には川の神様がいるんだよ!」って説明したら「で、あなたはそのうちのどの神様を信仰してるの?」ときたもんだ
・だーかーら!
・海に行けば海の神様を拝むし、山に行けば山の神様を拝みます、っていったらすげぇキョトンとしてた。これは絶対に理解できない何かなので途中であきらめる。難しいわ。
・日本の朝のラッシュって本当に人を駅員が押し込むぐらいすごいの?って聞かれた。そうだよ、って答えたらそこらにいた子みんなで「マジかよ! あれ本当らしいぜ!」って盛り上がってた。そんなに珍しいか。珍しいな。
・あと日本まで飛行機で2〜3時間だと思ってたらしい。そんなわけない。
・そんな感じで盛り上がってたら、なんでも夕方17時から近くの劇場でそのサークルの発表会があるらしい。のんびりしててええんかい、と思ってたら見に来てよ!と誘われる。
・時間はまだあったのでちょっとだけね、という感じで付き合うことに
・サークルの面子の中にはあきれてる子もいるっぽかったけど(結構辛らつな感じな子もいたんで)まあそりゃそうだ。
・劇場の中で始まるの待ってたら日本の歌を教えて!といわれる。
・日本の歌だと?
・思い浮かばなくて「さくら」を歌ってみる。途中から歌詞もわからずぐだぐだ。
・友人Aになんかない? って聞いてみたらなぜか「小さい秋みつけた」が出てくる
・物悲しい……
・なんかないのか! と悩んで結局出てきたのが「六甲おろし
・まさかのエジプトで六甲おろしを二人で熱唱することに
・とりあえず「日本で超有名な歌だよ!」っていっといた。嘘じゃない。
・17時スタートって言ってたのに結局はじまったのが18時半
・空港に戻らないといけなかったので途中退席
・バス停まで送ってくれるという
・マッチョ君は完全に友人Aにぞっこんで見てて面白い
・私と話してた子もすごい褒めてくれるので気分は悪くない
・人生でそんなに全てを褒められたのは初めてだよ!
・何か記念になるものないかな、と思ってカバンさぐっても何もなかったので10円玉をあげる
・するとなぜか指輪になってかえってきました
・え、ええのん!?
・いいよ、その代わり僕のこと忘れないでね! みたいなこと言われる
・すごいな情熱的やな
・バス停での別れ際がまるでドラマみたいなことになる
・そんな泣きそうな顔せんでも
・ありがとう!楽しかったよ!ということでバスで空港までもどる
・いやー面白かった
・チェックインも出国も今回は問題なく終了
・ビールで乾杯して、エジプト最後の夜は更けていったのでした