そして京都散策。

特別拝観目白押し!


またも2時就寝の6時起床
なんとか姉も起こして7時には出発
8時50分に北大路に向かいます
今回は春の特別拝観狙いです
ということでまずは大徳寺
行ったことがなかったんですがやっぱり広いお寺ですな!
特別拝観は方丈と法堂と唐門から
まず事前に調べた時点で大徳寺公式サイトがないのと
この特別公開の公式もなくてどこまでが信憑性のある情報が不明でいらいらしたんだが
とにかく龍の絵見れるというのでやってまいりました
でも方丈がまずことのほか良かった!
私が以前東福寺で特拝のバイトしてたのとまったく同じで
大学生と思わしきみなさんが解説してくださったのですが
歴史的な背景的にやはりこうスポンサーの意向というのは大切ですねという気分に
でもお庭すっごくよかったし建物の構造もかなり面白かったです
仏様をおまつりする建物というよりは普通にお屋敷なので
そして禅宗のお寺自体が仏像崇拝というのものからおそらく離れているので
雰囲気がすごくそのままおうちにお邪魔する感覚です
いやー庭眺めながら昼寝したい!
唐門は聚楽第からそのままもってきたという秀吉好みのド派手唐門
家光が東照宮たてるのにインスパイアしたというだけあって系統がいっしょ!
というか秀吉と家光さんは趣味があうと思う
カラフルなたてがみをお持ちのオシシちゃんとかクジャクちゃんがめっちゃ可愛かったです
そしてメインの法堂は探幽さん筆
右から見るとウィンクでおちゃめさんに、左から見るとイケメンに見えるという龍です
鳴き龍なので手を叩くと応えてくれます!
なかなかの迫力でした!
そのまま流れでもうひとつの特別拝観真珠庵へ
こちらは一休さんゆかりのお寺ということで、応仁の乱で焼失したあと堺の豪商尾和宗臨さんの資金援助で復興されたそうな
お茶室が二帖の小さいの(でも禅寺はこれがスタンダードだそうな)
昔は大勢で茶会なんかめったにしなかっただろうし(やるとすれば屋外かな)個人の接待するならちょうどいいサイズだったんだろうなー
庭園もあるし襖絵も日本最古のものだとかありましたが(曽我蛇足の筆)
一番度肝を抜かれたのは尾和さんが贈ったという天蓋
シャンデリアみたいになっててトルコ石やら真珠やらが使われているそうな
また金ぴかの屏風があるんだけどそれがなぜか棚の上に飾られていて
なんでも禅寺だから華美なものが目に入っちゃいけない!ということで上に展示した(すんのかよ)とか
そういうエピソードがいろいろ印象に残りました
こうなんというスポンサーとの関係性って難しいよね的なね……!(世知辛い)
でもお庭もお茶室も良かったです!
続いて高桐院へ
細川忠興さんが建てたという塔頭ということで特拝とは関係なくはいったんですが
悔しいがさすが忠興としかいいようがないほどの演出……!
まず門入って本堂までの道のりですでにどえらい風流さ
竹林に紅葉がこれでもかで竹垣や椿の葉までが演出としか思えない調和
く、悔しいけど素敵……!(素直になれない)
庭園が普通に最強に見事な紅葉で、秋になると一面が赤い絨毯になるというね
ええもうそりゃそうでしょうとも!
スリッパはいてお庭を拝見させてもらったら朝鮮からもってかえってきてどこに行くときにも一緒にもっていったというつくばいやら(これまたわがままだよね)
茶室は間違いなく素敵で
利休さんととにかく親交が深かったのか(利休さんもまあ秀吉よりはわかってくれる忠興の方に行くよねと思わなくはない)
持ってた石灯籠を忠興と秀吉の両方から請われて
わざわざ後ろ一部を欠けさして秀吉に「欠けてるからやめといたほうがいいよ」つって忠興にあげるとか
忠興は忠興でさらに自分好みに欠けさしたりとか
何この三角関係!的なね、感じですよね
最終的にそれがお墓に使われてますけども
しかしまあ忠興さんもネタネタしい人生でありますな!
高桐院は本当に隅から隅まで行きとどいた演出の塔頭で大変に良かったです。悔しいけど!!
そのままてくてく歩いて偶然発見したお茶屋さん皐盧庵(こうろあん)さん
何から何まで手作り(茶の栽培から挽くにいたるまで!)の超こだわりのお店で
二杯目は御自服で飲めるというのにひかれて入ったんですが
和洋折衷なお部屋にBGMはクラシック、古風な火鉢に炭火の鉄瓶で何もかもが素敵でした!
しいていうならなぜロゴにパンダがいるのかというぐらいであとはパーフェクト
お茶も間違いなくおいしかったし自分好みに点てられるのがやっぱりいいですよね!!!
いやー本当に素敵なお店でした
バスで北大路まで戻って河原町
とりあえずお昼ご飯、ということでマルイのレストラン街で焼肉をいただきます
ランチ1200円でハラミとつくね、ごはん・キムチ・サラダ・スープ食べ放題という素晴らしい設定なのはもちろん
ハラミがマジでやわらかくてうまかった!!
価格的にも量的にもちょうどいい感じのお店でした
いやーうまかった!
腹ごなしにてくてく歩いてそこから建仁寺
俵屋宗達風神雷神図をもっているのでずばばーんと推されているのですが
本物は京博にあるんですよね。。。
陶版画もキヤノンの技術の粋を集めたデジタル複製も素晴らしいのですが
やっぱり本物を見たい! よね!
襖絵も目いっぱいあったし雲竜図もあったんですが
全部今は襖絵から掛け軸に改装してやっぱり京博に寄託してるそうな
いやまあキヤノンさんの技術も素晴らしいんですけど!
本物見たいんだけどなぁ……
ここの法堂の天井にいらっしゃる龍は最近描かれたものはっきりくっきり
双龍図ということで二頭の龍が絡み合ってるんですが
にらみ龍というよりもお互いがにらみ合っててこっち向いてくれてないというか
二人の世界って感じで下の我々は置いてきぼりというか
素敵な絵なんですけどね!
そう思うとやっぱり相国寺の雲竜はすごかったなぁ
彩色が残ってるのもすごいしにらみの目つきが半端なかったし
見せ方としてもぐるっと堂内一周させてもらえたのが良かったなぁと
あれも特別拝観なのでまた隙を見て見に行かねば
あ、でも牡丹はめっちゃ綺麗でしたよ! すんごい派手に咲き誇ってました
長谷寺も見頃だろうなぁ
あとはお庭とお茶室が見れたので良かったです
ただ方丈が修復工事中なので、また綺麗になってからかな
いったんバスで京都駅まで戻ってようやくバーレーンあてに本を発送
無事に届くといいけども……
JRに乗り換えて東福寺の退耕庵へ
受付ギリギリの16時にすべりこみました
ここは安国寺恵瓊さんが復興した塔頭
なんと三成と宇喜多さんと恵瓊さんが打倒権現の密談をしたところなんだそうな
お茶室があってそこには隠れ二階の忍び部屋や護衛を待機させておく伏侍の間とかあっていろいろリアル
歴史がとっても身近だなぁ
ここはあとお庭がすごくきれいで
樹齢300年の霧島つつじがまさにちょうど見ごろで真紅に染まってました
青紅葉とのコントラストがはんぱない!!!
さらに下は全面杉苔で真っ青ですばらしい景観でした
いやーいいなぁ!!
ちなみに鳥羽伏見の戦いのときに長州藩の屯所になっていたらしく
その菩提も弔っているそうです
お庭も良かったしお茶室も良かったしなかなか素敵でした!
ご本尊の十一面観音が暗くてよく見えなかったのがちょいと心残りですがね
あと小町ゆかりの寺なんで小町百歳の像とかあるんですが
一番メインの小町が造ったって言われる地蔵を見損ねました
だって時間がなかっただもの!!
でも良かったですよ本当に
今回は目いっぱい特拝回れたのは良かったんですが
その分お布施もめいっぱいとられた気がします
特別拝観って高いよね……
大阪に帰ってきて天王寺で明日からのための買い出し
洗濯してうどん食べて家計簿と日記の補完してたら日付超えちゃったよ!
荷物を詰めねば……