雨と霧の六甲山。

いかにすべきか。


 眠い目をこすりつつ朝から風呂に入って準備。正直気乗りがするかしないかでいったら特に気乗りもしないわけで、どうして私はこんなことをしているんだろうか、と風呂場で我に返ってしまい、そもそもなんで私は結婚をしなくてはいけないと考えているんだろうか、という根本的なところに立ち返ってしまってぶんぶん頭をふってました。それを考え出すと話が始まらないからとりあえずやってみるで今ここだろ!と言い聞かせて待ち合わせの駅へ。

 本当は明日白浜にダイビングに行く予定だったんですが、がっつり大雨なので当然中止。発券してしまった特急券を払い戻ししてたんですが、前日なんでけっこうとられましたねぇ。仕方がないですが。

 お迎えがきたので車に乗っていざ六甲山。寝不足+病み上がりもあったのであまり自分からあれこれ聞くのはやめておこう、と思ったら双方無言。ね、寝てしまう……。

 軽く仕事の話など振ってみるがあまり話す気配もなく、前回同様BGMがテレビだったので持ち込んだCDを勝手にかけてみたりしてました。

 六甲山牧場に到着すると、すんごい霧。景色のけの字も見えないぐらいあたり一面真っ白で逆にこれ新鮮すね、というぐらいの感じでした。お昼前だったので牧場のレストランにてランチ。せっかくだからとひとり3500円ぐらいするチーズフォンデュを頼んでみたんですが、これがイマイチ。肉はめっちゃうまかったんですけど野菜がなぁ……。チーズの味が濃すぎて酸味も塩味もきついから野菜やパンだと負けちゃうんですよね。うーん、と思いながら食べてたらそれは先方も同様に感じたようで、味覚は大丈夫っぽいというのは把握しました。

 三連休はどこか行ってたんですか?みたいな話題の振り方をしたら、3日間家にいたとのこと。畑も田んぼもあるけれども手伝ったりというわけではないとのこと。私は高知にダイビングいってたんですよーほら写真これです、とか言って見せてみるも「ふーん」という感じ。何をどうするべきかなぁと攻めあぐねていたんですが、フォンデュの暖めている熱源は何を燃やしているのか、火が青いからおそらくロウではなかろう、というような話はできることはわかりました。まあこれも大事なポイントではある。

 その後牧場内を散策したんですが、当然動物たちはもれなくひっこんでいるので、小屋の中でうごめいている羊などを眺めて、ぐるっと回って終了。なぜか途中で牛肉の話から神戸牛の話になり、そこから霜降りの話、トロの話と発展して、江戸時代まではトロなんて食べてなかったんですよね→保存技術の発達によってトロが広まったんですよねみたいな会話はできました。なんだろう、このピンポイントさは! こういう会話が苦じゃないならむしろガンガンしてほしいぐらいですけど。

 で、さすがにテラスも景色もあったもんじゃねぇや、ということでオルゴールミュージアムへ行くことに。車に戻ってから気づいたんですが、そこでさっとるるぶが出てきて慄きました。わ、わざわざご購入されたんですか……!

 このあたりからすんごい気を使ってなんかいっぱいいっぱいなんだろうなということは大体察せられたわけですが、オルゴールミュージアムでもそれほど盛り上がらず。私はめっちゃテンション上がったのでミニコンサートも次の回もちゃんと聞きたい!と要求し、自動演奏機械のいろんな種類を鑑賞しておりました。でも手回しオルガンから無声映画のBGM&効果音をつける機械だったり、ダンスホールなんかで使われていたすんごい大きな自動演奏機械とかめっちゃ良かったんですよね。展開も物語仕立てでちゃんと練られてたし。見やすいように工夫されてたし。

 いやー良かったですね、という感じで話しかけたら、よく考えてありましたね、とのこと。ううむ、音楽鑑賞というものはやはり興味がないのだろうか。

 その後は隣の植物園へ。高山植物がいろいろあって、結構花が咲いているものもあってヤマユリとかニッコウキスゲとかキレンゲショウマとか、綺麗でわりとテンションがあがったのですが、それほど食いつかず。なんかこう地図に書かれた順路を最初から最後まできちんと歩くことを念頭に置かれていたような感じでした。うーむむむ。

 出口にあったカフェでコーヒー飲んで、せっかくだからとロールケーキも食べて、これまで全部先方が払っていたのでここぐらいは私が出しますよと言ったらすごい勢いで断られたので結局全額出してもらいました。まあいいんですけども。

 まあ時間もそこそこだったし、これ以上見れそうなところもなかったのでおとなしく帰還。帰りの車こそ渋滞もありますけど半分夢うつつで帰ってきました。

 でまあ今後なんですけども、おそらく今回は先方は「女の子とふたりで1日出かけて帰ってくる」ことがミッションであって、その女の子が私かどうかっていうのはまた別の問題であろうと推測されたわけで、それならばもう飲みに行くしかない、と思ったので飲みにいきませんか、というとOKとのこと。じゃあまた連絡しますねーお疲れ様でしたーありがとうございましたーで帰宅したのでした。

 まあ帰ってきて先日元同僚(東京在住)から送られてきた北海道土産のラーメンかっくらってたわけですが、なんというかまあ判断するにもまだ材料がなさ過ぎるよね、ということしかいえないですよね現時点でね。

 当然見合いですから先方の肩書きやら家族構成やらそういうものは把握しているわけで、そこについては私は既にGOは出しているんですが、ご本人が何考えているのかがさっぱりわからないので判断のしようがないわけですよ。

 まあ今後経過をみる、という感じですかねぇ。

 今日はここまで。