シュールでディープ。

 そしていわゆる大人の事情。


 朝からYちゃんは用事があったので先に帰り、私も少し遅れて奈良に戻りました。Yちゃんがレポート作成のために飛鳥にある万葉文化館に行きたいというのでそれにくっついていってきました!(ついでにドライブも兼ねて)



 Yちゃんのおうちの車を借りたんですがやっぱり久しぶりに車の運転してなんだかほっとしました。うーん、やっぱりドライブ行きたい……! 社会人になったらまずは目標はマイカーですかね。維持費がかかるってわかってるけどでもやっぱりほしいんだ! 働かなくては。そして稼がなくては!!



 万葉文化館は前に免許取り立て・MT・カローラ・レンタカーの旅(通称『若葉マークは免罪符』ツアー)に行ったときに別の友人と行ったんですが(今から考えるとどんだけ恐ろしいことをしたのかがわかりますよホント怖いもの知らずだったなあの頃!)結構記憶も薄れているのでもう一回じっくり見れて良かったです!



 まずそもそも立っている場所が富本銭が発見された場所だってこと自体忘れてましたからね。まあここが立つに至った経緯もなにやら大人の事情がたっぷりあるらしいですけど(苦笑)



 日本画展は結構楽しかったです! 最近父の部屋で万葉集関連の観光地ガイトみたいな本を見つけて斜め読みしたあとだったんで意外と予備知識があって楽しめました! 前来たときは全然歴史とか知らなくて、それこそ古代史も全然わかってなくって、単純にいろいろ見てへーってなって帰っただけだったんですが、今回は隣にYちゃんがいてあれこれ解説してくれて、すっごく賢くなった気分になりました!(笑)でもなんだか嬉しいですよね。あのときよりもずっと成長できてる気がして!



 まあ一番シュールでディープなのは地下の展示室なんですけどね。万葉集からひいては歌というものについてあれこれ展示してあるんですが、どれもこれもまあシュールったらシュール! イメージとしてはNHK教育のにほんごであそぼ、です。あの番組もシュールで大好きですけどね!(笑)



 前にも書いたと思いますが、万葉集の歌をいろんな調子で読むっていうのがやっぱりすごかったです。あと前回は見なかった人形劇! これが一番すごかった……!



 額田王の物語だったんですが、これがまあ本当にどこの韓流ドラマですかっていうぐらいド・ロ・ド・ロ!(笑) 主人公はもともと弟と付き合ってて、娘がひとりいたんですが結局兄が天皇になってその妃になっちゃったんですよね。でもって鹿狩りみたいな行事のときに野っぱらで薬草を摘んでたら、主人公に向かって袖を振る(好きな人に愛を伝える仕草)弟がいるわけですよ! そこで歌のやりとりをするわけですがその歌が切ないのなんのって。



 そしてその後、兄が死んだあとに後継者争いが持ち上がります。これが実をいうと有名な壬申の乱なんですが、つまり弟と兄の息子、つまり叔父と甥で後継者を争ったわけですね。しかも主人公の娘がこの甥の方の妃っていうややこしさですよ(笑) 結局叔父、つまり弟のほうが勝って息子のほうは死んじゃうわけですが、さらに主人公の娘まで死んでしまいまして。結局弟のところに身を寄せるんですが、兄のことを思って歌を詠んだりしている……と。



 なんだろう、人間ってほんと今も昔も変わらねぇな、ってことですね。(結論)



 しかも昔は歌垣っていう名の合コンがあったとか、自分が恋愛で苦労してんのは昔の神様も同じようなことやってたからに違いないとか言い訳みたいな歌作っちゃったりとか、嫉妬に狂った女が相手の家を燃やしたいっていう歌があったりとか、九州の防人になってる人たちの家に帰りたい帰りたいっていう歌とか、左遷されてため息ついてるような歌とか、もう万葉集ってほんとドロドロしてて、なんかすごかったです(笑)



 でもますます歴史に興味が持てましたよ! 古代史とか全然しらないし、古事記もちゃんと読みたいなと思いました。その後Yちゃんが本を借りたいというので図書館にも行ったんですが、日がな一日図書館でのんびりしていたい……!! だってもうどの本棚にも面白そうな本がいっぱいあるんですもん! チラっとみただけでも「法律の抜け穴100」とか「お嬢様言葉講座」とか……!(だって面白そうじゃないですか)最近全然活字を読んでないので読みたくてたまりません。本が読みたいー!!



 Yちゃんと別れて大阪に戻ってきて、姉がバイトでいなかったので面倒くさくなって外食しちゃいました! 久しぶりに中華を食いましたよ。近所の中華屋さんのカウンターでマーボ丼とラーメンのセット(いつもどおり)を食べてたら、隣にいたおばちゃんといつの間にかトークが弾んでしまいました。よくあることとはいえ、話しかけやすいオーラとか出してるんだろうか私……? ま、おばちゃんなんて相手が誰でも話しかけるんでしょうけどね!



 今日はここまで。