ふっきれた。
そうかそういうことだったんだ。
普通に仕事をしていたんですが、なぜか午後あたりからここ半年ずーーーーーーーーっとぐるぐるしていた事項が頭を回りだしまして。
ちなみに今までの経過を軽くおさらいしますと。
・（元）彼氏との経過
昨年６月、彼氏と付き合いだす。
７月８月、普通に過ごす。
９月、院試に落ちる。途端に自分のことで手一杯になりそれどころではなくなる。プライドを保つのに必死で、私のプライドの高さを理解している家族と友達以外の人間関係に注意を払えなくなる。当然彼氏の前でもプライドを保とうという意識が働き、デートのたびに必死になってしまう。
１０月、もっと会おうよ、と言われて若干の疑問を覚える。
１１月、もっと俺に頼れよ、と言われて何かがきれる。その関係性がつらすぎてただでさえギリギリなのにさらに迫り来る精神的圧迫にぐっだぐだになる。
１２月、クリスマス前に耐えられなくなって、一方的に別れたいといいだす。とりあえず距離を置こうよ、と彼氏。
１月以降、放置。
・Ｎさんとの経過
もともと研究室内でそれなりによく話す関係
１０月、院試に落ちてから研究室に居づらくなる。卒論からも実験からも逃げてひたすら授業に出たり公務員試験の勉強をするようになる。その流れから、雑談が弾むＮさんとよく話すようになる。
１１月、二人でよく話すようになる。会話は基本的に趣味のことやどうでもいいこと。だがお互い似たような空気や距離感があることがわかる。とりあえず気を使わなくていい会話ができることに安心感を覚える。
１２月、中間発表終わった後、お疲れ様ということで晩御飯をおごってもらう。はじめて二人でご飯を食べに行って、日付変わるまで話し込んで飲みまくり。
１月、Ｎさんの結構深刻な話を聞いたりする。性格が似てるせいか私も彼氏のことやらいろいろとしゃべってしまう。
２月３月、ふたりで話す時間がもっと増える。晩御飯に行くことも増える。週１でご飯たべにいくレベル。
４月〜、卒業後もなぜか週１でメールをしたり電話をしたり、月１レベルでご飯を食べに行ったり遊びにいったりしている。
彼氏に対してはごめんなさい、という気持ちが強い。彼氏の言い分は当たり前だし、普通だと思うし、むしろそれだけ私のことを気にかけてくれているのに、応えられなくてごめんなさい。
Ｎさんに対しては単純に一緒にいて楽しいし、遊びに行きたいと思う。けど触れたいとか付き合いたいとかそういう気持ちは一切沸かない。つまりは友達？
・半年間の悩み
いわゆる恋愛感情というものがいったいどんなものだったかを見失う。相手を独占したいとか、常に会って居たいとか、全てを知りたいとか、誰かを『特別』に思う、ということがどういうことかがまったくわからなくなる。パートナーというものが一体何なのかがわからなくなる。自分にそれが果たして必要なのか、ということでぐるぐるする。
Ｎさんとの関係については何も考えずにあって遊べる人、ぐらいの認識。余計なことを考えるのは面倒だからとりあえず放置でいいや、というレベル。感情についてはおいといて、とりあえず楽しい、ということだけを考える。が、先日飲み帰りに手をつなごうと言われて、愕然とする。どうしていいのかわからなくなる。
いろんな人にこれらの事項をあれこれぶつけて話を聞いてみても、いまいち自分が納得できる答えが見つからず。いろいろと切ってもらって新しい切り口は見えてくるけど、それが答えにならない。
……とまあ大体こんなような状態でして。
でぐるぐるしてて、Ｎさんのことも含めて恋愛感情ってなんだったっけ？ 特別ってなんだっけ？？という疑問がくるくると回り初め（仕事中にな！）
……最終的にGoogle先生に「恋愛感情 わからない」と入力して検索するという行動に至りました。（笑うところだよ！）
でも検索をかけてみたらなんと意外と同じような疑問をぶつけてる人が結構居るではありませんか！（ＯＫwaveとかgoo質問箱とかyahooとか！）でまあ順番に読んでいったんですけど、回答がどれもこれもしっくりこないんですよね。つまり私が今までいろんな人にぶつけたのと似たような回答が多いというか、いまいちうーん、という感じで。
そんな感じであれこれ探してたら、今度は２ｃｈのスレで「恋愛感情がない・わからない」「恋愛はしたいけど恋愛感情がない・わからない」というドンピシャなスレを発見。読み進めていくと、思わず「そうなんだよ！！」と叫びたくなるような意見が並んでおりました。
結局帰り道もずーっと読んでて、家帰ってからもずーっと読み続けて、ああそうか、そうだったんだ、とちょっと泣きたくなるぐらいの気持ちでした。
まず最初に安心したのは、自分がひとりじゃなかったってことです。同じような悩みを持ってる人っていうのがこの世に存在したっていうだけでちょっとほっとしました。誰に聞いてもやっぱり私がおかしいんだっていう答えしか返ってこなくて、そうなると私がおかしい、異常だ、なんとかしたい、でも性格なんだから変わらない、どうしようもない、でもどうにかしたい、悩むしかない……という悪循環ループが巻き起こってたわけですね。
でもそりゃそういう答えが返ってくるのは当たり前で、世の中の大多数の人は何も考えずに普通に恋愛して誰かを好きになって誰かを特別に思って生きてるわけじゃないですか。確か私も高校生ぐらいまで簡単にそう思えてたはずだったんですけどいつの間にかそれがわからなくなってて。で、恋愛が自然な状態な人に、「恋愛ってなんだっけ？」なんて聞いても「ハァ！？」ってなるのが当たり前なんですよ。
やっぱり私が異常に見えるんだろうし、おかしいってなるだろうし、人間的に酷いって言われてもしょうがないと思います。酷いって言われても言い返せないですしね。でも酷いって言われてもそれをなおすためにはどうすればいいのかっていう答えも見つからないし、なおせないって言われたらどうしようもないわけですよ。どんどん自分はいったいどうすればいいんだろう、っていう深みにはまっていくというか。
そんなときに同じような悩みを抱えている人が意外といるってことがわかって、すごく落ち着きました。（だからこれは自分より下の人間を見て安心したわけじゃないんだよ！ 自分と同じ人がいることを知って、ひとりじゃないってわかって安心したんだよ！＞私信）
もちろんいろんなパターンの人がいて、私みたいに八方美人の博愛型で、『特別』がわからないと悩んでる人もいましたし、そもそも人間に興味が無い、みたいない人もいろいろいたんですけど、わりとみんな冷静で、それはそれで、その上でじゃあどうしていくのかを考えよう、という感じの考え方をしていました。
で、ようやくわかりました。今の私の答えとしては、今は、そういう状態なんだっていう自分自身を受け止めることだったんですよ。かつて普通に何も考えずに人を好きになってたってことは、またそういう感情が普通に持てるようになるかもしれないっていうことだし、別に結婚を焦る年齢でもないし、だいたいまだ22歳じゃないか！ということに気づきまして。
パートナーがいらないかもしれない、でもそれは今そう思うだけであって、いつか人を特別に思うときがまたくるかもしれない。それはきっと理屈じゃなくて自然とそうなるものだから、今こんなにぐるぐるしたところでどうしようもない。もしこのまま恋愛ができなかったとしても、恋愛と結婚はまたまったく別のもので、恋愛はできなくても結婚はできる。（私は自分の両親が見合い結婚で恋愛から派生したものではないことをすっかり忘れてましたよ！）結婚を考えるときがきたら、そのときに考えればいい。
つまり異常だとか正常だとか、おかしいとか普通とか、そういうことを考えるからだめだったんです。自分がおかしいということにばっかり頭がいってて、そのこと自体を負い目に感じて、勝手にぐるぐるして、私は彼氏に別れを告げてしまいました。そのときはただ『つらい』ということしか頭になかったですからね。（選択としては間違ってなかったと思いますけど）
でも私がやるべきことは、自分が今そういう状態であるっていうことをちゃんと相手に伝えるべきだったんです。誰かを特別にするってことがよくわからなくなってしまった、ということを伝えて、お互いちゃんと話し合って、それで結果を出すべきだったんですよ。
本当にごめんなさい、って謝るべきなのは、こんな私でごめんなさい、じゃなくて、こんな私だってことをちゃんと伝えなくてごめんなさい、だったんです。
たぶんこの結論にえーって思う人も多いだろうし、おそらく普通はなんでそんなに悩んでるのか意味がわからないって思うんでしょうけどね。でも私にとっては本当に目からウロコっていうか憑き物が落ちたって言うのがぴったりの答えだったんですよ。
で、ようやくそこに至ってああ、と一息ついてたら、これまたドンピシャなタイミングでＮさんから電話がかかってきまして。おそらく合計３時間ぐらいしゃべってたと思うんですけど、その間の３０分ぐらい、それとなく「今自分は恋愛感情というものがわかっていない」「人を特別に思うということがわからなくなっている」ということを説明しておきました。
Ｎさんに手をつなごうといわれて私はまったく心が動きませんでした。なんとなく別にいいよ、ぐらいの感覚でした。おそらくそれは恋愛感情ではないし、たぶん、ただ単純に、一緒に居て楽しい友達、なレベルなんですよ。そして私はたぶんＮさんと今は普通に友達で居たいだけなんです。関係を絶ちたくない、でも付き合うとかそういう風にはなりたくない。もしかしたらこの先ずっと一緒に居たいと思うようになるかもしれないし、それはまだわからない。
そういう直接的な言い方ではないですが、なんとはなしに伝わったんじゃないかな、と思います。なんせ私もＮさんも似てるから（笑） 向こうの方が大人だし、そこは甘えさせてもらってもいいかなぁ、と素直に思ったので。たぶん普通に考えたら恐ろしく酷いことをしてるんだと思いますけどね（苦笑）
そのままぐだぐだしゃべって電話を切ったんですが、これから先Ｎさんが今のそういう私に対してどういう行動をとるのか、それはＮさん次第ですから。ただ願わくば私は友達で居たいと思うし、つながって居たいと思うんだけどな。
今日はここまで。
