父の庭。

 滑落注意の看板が落ちて割れてたりしてました。


 本日は早朝から父と二人で山に行ってきました! 今年に入ってからずーっと山行こう、山行こう、って話をしてたんですがようやく実現ですよ。先週に「今週末帰るよー」って言ったら「山行こう!」とえらく嬉しそうに言われてしまったのがなんだかほっこりしましたよ。私もずっと行きたかったですしね!



 ということで前日から物置のザックや登山靴なんかを引っ張り出し、朝から母におにぎりを作ってもらい、いざ出発です! 目指すのは父がこよなく愛している大峰山脈のうちの和佐又山から大普賢岳を目指すコース。前々から話はよく聞かされていたんですが、父が若い頃から何度も訪れている山だそうです。私も大峰山系は良く来てたんですが(というか高校のインターハイ予選がいっつも天川でしたからね)稲村ヶ岳までしかいったことがなかったんですよ。



 で、まずは車で登山道に向かうわけですが、2時間以上かかるので、せっかくなんでいろいろぶっちゃけたトークかましてみました。昨日のこともあったんで、ぶっちゃけ恋愛トークを(笑)



私「なー、男ってさーやっぱり女の子のことを守ってあげたいとか、頼ってもらいたいとか思うもんなん?(←唐突)」

父「最初はそう思うかも知れんけど、結局そのうち面倒くさくなるもんやで

私「そーなん!?(爆笑)」

父「お母さんはわりと自分でなんでもやるほうやろ」

私「そうやね。私もそのタイプやけど」

父「そうじゃなかったらな、最初は守ってあげたいとか思うけどな、そのうち『それぐらい自分でやれ』って思うようになるんやって

私「マジですか!(笑)」



 なんというか、父と母はなんだかんだいって相性いいんだろうなぁとしみじみ思いましたよ。そしてこの父にしてこの娘ありだとものすごーーーーく納得してしまったのでした(笑)



 そんなこんなで道の駅で休憩を挟んだりしつつ、和佐又ヒュッテに到着。久しぶりの登山でテンションもあがります! 軽く体操して持ち物確認していざ出発。



 最初に通っていく道はブナ林がすごく綺麗で感動しました。父曰くそれでも昔と比べると随分減ってしまったそうなのですが、それでも十分綺麗でした! 父が庭と誇るだけあって、会社の人とかを連れてきては自慢するらしいです(笑)でも確かに綺麗でしたねぇ。最近は山に行くといっても殆ど針葉樹林ばっかりで、ひさしぶりに明るい林の中を歩きましたね。人が少なかったのも嬉しいです。



 でも立ち枯れしてる木もあったし、鹿の被害にあってる木も何本かあってうーむ、という気分になってしまいました。でもそもそもの気候の変化もあるし、鹿のせいだけにはできないだろうと思いますよ。マイカーの排ガスやらいろんな要因が重なってるでしょうからね。



 そんなことをつらつら考えながら進んでいくと、早速巨大な岩が! 切り立ったガケの下を抜けていくような場所なんですが、下が道なんでまるで洞窟のようになってるわけですよ。その中でも一番大きくて見事だったのが笙の窟。かなり広くて中にはそれまでの修験者の方たちの木札なんかを納める社のようなものがありました。落ちてくる水をためてあったので手を洗ったりしてちょっと休憩しておりました。



 ここまでくるとかなり別世界でしたねー。里山の雰囲気を残すぶな林ももちろん綺麗なんですが、険しい岩肌が見えてる厳しい山もかなりすきなのです!



 まあその後は当然どんどん厳しくなっていくわけで、鎖や鉄梯子の連続でした。滑落注意の看板も増えてきますし、「○○君よ安らかに」なんて碑もあるぐらいで……(ご冥福をお祈りします……)夏山なので自分さえしっかり注意していれば事故にはならないと思うんですけが、冬山は怖いと思いますよ本当に。



 ちなみに私は高所が大好きな上に、ガケとか岩場とかではしゃぐのが大好きなのでかなり楽しませていただきました! もちろん景色も堪能させていただきましたしね!



 景色の良いところでの小休止をはさみつつ、小普賢岳をこえてお昼には大普賢岳の山頂に到着。母の握ってくれたおにぎりを二人で食べましたよー。父が若い頃から使っているメタクッカーでお湯をわかして味噌汁を飲んだり、食後にコーヒーを飲んだり。このメタクッカーがまた優れものなんですよ! もう30年以上使ってるのにビクともしないし、私も登山部時代はお世話になりましたねー。



 思えば私が登山部に入ったのは明らかに父の影響なわけで。最初に山の楽しさを教えてくれたのは父ですからね。登山部に入ってからは正直体力的にも精神的にもきついことばっかりだったけど(初めての合宿とか下山しながら号泣してたもんね☆)おかげで本当に鍛えられたと思いますよ! 山には楽しいことだけじゃなくてつらいこともいっぱいあって、でもそれを体験したからこそある感動とかもあって。スタンダードに仲間達との出会いっていうのもあるし、地上じゃできない体験もいっぱいありますから。



 何よりこうやって父と一緒に山頂でおにぎりを食べられるってことが嬉しいじゃないですか! まあうちの場合はいわゆる年頃の娘が父親に反発する的な時期が一切なかったんで(もしかしてまだ年頃じゃないのかな?)、一緒にプールいったり寺いったり家の中でもめちゃめちゃしゃべったりしてる仲良し父娘だったりするわけですが(笑)



 そんな感じで素晴らしい景色を堪能したあとは、近くの温泉に向かいました。はじめて入之波(しおのは)温泉にいきましたよー。新しくて綺麗な方と、古くて味がある方とどっちがいい?と聞かれたんですが、新しい方が先に目にはいってしまったので五色湯というところにいってきましたよ! 普通に綺麗なホテルでしたねー。温泉も久しぶりだったのでまったりさせてもらいました。



 帰りは私が車を運転して夕方にはうちに到着。なかなか素敵な一日でした!



 今日はここまで。