うすひき。

 純粋なる肉体労働。


 最近週末ごとに実家に帰っている私ですが、今週はうすひき(米の脱穀作業)を手伝うために帰ってまいりました。先週刈った稲を乾燥機で乾燥させ、それを脱穀して玄米の状態で袋詰めし、農協に出荷するのです。ようやくこの年になって少しずつ農家の仕組みなるものもみえてきましたが(それでも分からないことの方がずっと多いけど)、さらにようやくこの年になってまともに役に立つようになったかなぁと思えてきました。



 父、兄、母、祖母、私の五人で作業に挑んだわけですが、私が大抵毎年担当する作業がありまして。



 これがもう絶対やったことある人しかわからないので説明できないのがもどかしいんですが、用は乾燥した籾をバネコンを使って脱穀用の機械で輸送するんですけど、そのバネコンの取り入れ口を乾燥籾の山につっこんで籾がちゃんと運搬されるように気を配るという作業です。用は、って言ったけど字面を見てもまったく伝わらないなコレ(苦笑)。



 ちなみにバネコンというのはこれ。これのホースの先についてるスパイダーマンの敵の武器みたいなやつを籾の山の中につっこむわけです。するとばねの力で反対側の出口から一定量ずつ放出されていくわけですね。なんて便利な機械!(農業やってないと絶対に触れない機械だね☆)



 まあうちのバネコン(商品名ばねらくこん)はかなりの年代物なので、途中でなんどか止まってヒヤリとさせられましたが、それでも頑張ってくれまして。それに負けないように私も頑張ってたんですが、これまったすっげぇきついんですよ何気に!(笑)でもってみんなは脱穀された玄米が出てくる側に回って仕事をしてるから、結構孤独なんですよこの作業。



 帽子とマスクと軍手を装着し、上下ジャージで、埃が立ちこめるなかものすごい機械音の中ひたすら作業してました。いやー働いたぜ! 頑張りましたよ! 途中で兄と一緒に籾殻を田んぼへ捨てにいったりもしつつ(久しぶりに兄と二人で車乗ったなー)夕方には作業も無事完了いたしましたよ! うん、手伝ったかいがあったというものです!



 小さい頃からずっと毎年秋になるとこの作業があって、家族みんなで作業するのが大好きな私にとっては結構重要な行事だったんですけど、中学生までは正直そんな役に立つはずもなく(ひ弱だったしね/苦笑)。高校以降は遊びまくってそれこそ家に居ないなんてことも多々あったわけです。



 ようやく今年、ちゃんと最初から最後まで、それなりに役に立てたなぁと思って感慨深かったですね。それがなんだかすごく嬉しかったです。力もついたし、物事が見えるようにもなったし、いろんなものがわかるようになってきたし。うん、ちょっとは役に立つよ、私!



 今日はここまで。