本当にもう。

 どうしてこうなってしまうんだろう。


 本日もやっとこさ仕事をやっつけて、久しぶりにNさんとの飲み会でした! ……っつって明らかに調子に乗りましたけど、ね!



 いつものお店にいったのですが、いつものようにメニューなど見ずに「今日はどのあたりがおすすめですか?」って言って飲み始めたんですけど、何でも珍しい新しいお酒を試しにいっぱい仕入れたらしいんですよね(当然メニューには載ってない)。それをがんがんに普通に出してもらって、特にこっちも値段を聞かずにばんばん(いつものこと)飲んでたわけですよ。あいかわらず料理はうまいし。普通にうまいし!



 カウンターの前のケースに入ってたでっかい赤い魚(名前を失念……)をそのまんま頭を煮付けにしてもらったりとか、「高いですけどいいですか?」って言われた酒を「いいですよ」って言って頼んだりとか。



 まあ実を言うと珍しい高いお酒いろいろは、そんなに私たちの口には合わなかったんですけどね(苦笑)。うーん、高級なのも上品なのも口当たりがまろやかなのもすごくすっきりしてるのもわかるんですが、逆にそれがもったいないというか。綺麗過ぎて面白くない、というような気がしてしまうんですよね。物足りないというか。



 で、最後の方でようやく通常の純米吟醸を頼んだんですが、思わず二人で「やっと会えたね」って言いましたもん! やっぱり最初からスタンダードにいっとくべきでしたねぇ、ってしみじみです。



 案の定話し込んで、案の定飲み続けて、気が付けばやっぱり閉店で。まあでも明日休みだしいいやアハハって普通に金を払おうとした段になって。



 まさかの3万円



 … … ! ?



 時間が止まりましたね。ええそりゃもうびっくりですよ。え、何が、何で?みたいな。でもってすいませんさっき出された高いですけどいいですかって言われたあの酒、いくらだったんですか?って聞いてみたら。



 まさかの1合(180cc) 1万円



 … … ! ! ! !



 やーもうびっくりですよねそんな酒だとは露知らず普通にふたりで「あんまりだな」「ですね」みたいな会話しててがばがば飲んじゃったバッカじゃないの自分!? 高いって所詮1合3000円ぐらいでしょとか思ってた自分歯ァ食いしばれ!みたいな(笑)



 まあ高い酒=うまい酒ではないということはよおおおおく身にしみました。(たぶんこれワインも一緒だと思う)それからこの店で高いっていったら本当に高い酒が出るんだってこともね。女将さんが「値段ちゃんと言えば良かったですね、すいません」って謝ってくださったんですけどこれ調子乗った私たちの方が悪いと思いますだってたぶん結構良心的な値段でいつも飲ませてくれるもの!



 一気に酔いが冷めてお金を支払い(1:2で支払いました。いやちゃんと出せるぐらいはもってましたけど普通に)お店を出て、駅に向かって歩いて帰ったんですけどね。



 でも本当に調子に乗ってバカだったのはこの後だったんですよ。更に。そのときにはただどうしようもなくて、そう言われたんならまあそうですかねぇっていうぐらいで返すしかできなくて。たぶん向こうもそんなもんだろっていうぐらいで。本当はどうしていいかわからないぐらい頭のなかはぐるぐるしてましたけどどうしようもなくて。だって本当に本当にこのままでありたかったから。でもそんなのも全部全部私が勝手に思って勝手に安心してただけでどうしようもなくて、本当にどうしようもねーんだなってことを痛感して。正直途中から考えること自体嫌になって考えるのをやめました。



 じゃあまたそのうち飲みますかーつって別れましたよ。



 今日はここまで。