メリハリのきいた体調の崩し方。

 確かに言った。確かにそう言ったけどさぁ!


 朝起きた時から違和感はあったんです。でも最近は布団から出にくいのがデフォルトだったので「甘えんな自分」と「お前は最低人間になってもいいのか」を10回ずつ繰り返してなんとか布団から抜け出しまして。普通に弁当を作り、くしゅん、とくしゃみをしたので鼻炎カプセルを飲み、のどが少し痛かったのでコンビニでのど飴を買ってから電車に乗りました。なーんかだるいなーちょっと寒けがするかなーぐらいだったんです電車の中では。でも寒いのは事実だしだるいのは土日の疲れかしらとかそれぐらいに思ってたんです。



 ところが会社についてエアコンをつけてもまったく暖まるどころが寒気が増えていくばかり。あれ、これおかしくね?と気づいたときには既にぞくぞくとした寒気が全身を遅い、さらには関節の痛み。のどの感じも明らかに乾燥などではなく扁桃腺が腫れてる痛みにかわってきまして。



 これはもう間違いなく高熱の予感☆と思ったのでなんとか動く範囲で仕事を片付けました。早退するしかないな、と思ったので休暇届けを出したんですけど最後の30分とか本気で歯の根が合わないぐらいの寒気で、これはちょっとやばいかもしれないと思いはじめておりました。



 ようやく時計の針が12時をまわり、帰路につけたのはよかったんですけど帰りの電車の中がまた勝負ですよ。とにもかくにも寒い! 関節が痛い! 頭が痛い!のトリプルパンチで意識も朦朧なら足下もふらふら。それでもなんとか最寄り駅までたどり着き、気合いでヴィックスドロップとアクエリアス(2リットル)を購入し家に帰りつきます。(このあたりの記憶が曖昧)



 布団をしいて、顔を洗ってコンタクトはずして、Tシャツとジャージに着替えて横になった時点で熱を計ってみたら既に38.1度。そらしんどいわ、と苦笑しつつこの寒気と痛みじゃこんなもんじゃすまんだろうなと予測。そして布団にくるまったのは良かったんですが、尋常じゃない寒気は布団1枚毛布1枚ぐらいではどうにもならないわけですよ。



 頭痛いし関節痛いししんどいし、正直もう立ち上がる気力はないわけです。でも尋常じゃなく寒いんです。寒い、やべぇよ、寒いよ、寒いよ誰か……! とひとりうずくまってうめいてる訳ですが当然家の中にはだれもおらず。30分ほど戦ったあげくようやく立ち上がって押入から来客用のかけ布団をひきずりおろすことに成功しました。(その時点で死にそう)本当は500mlのペットボトルにアクエリアスを詰め替えたいとか、これからの戦いのために何か食料を腹に入れたいとか、ほかにもいろいろ欲求はあったんですけど異様な寒気のために遂行できず。仕方がなくそのまま一端意識をとばします。



 あとはもうひたすら高熱との戦いですよね! 精神は混濁し、なぜか頭の中にはひたすら旧約聖書の創世記がオートリピートされておりました。うーうー呻きながらアダムとイブやらノアの箱舟やらソドムとゴモラの終焉だとかあれやこれやが映画のように放映され続けているという。本当に熱出てるときっておかしいですね思考回路が。まあ早退前の最後の30分仕事できる状態じゃなくて創世記読んでた私が悪いんですけど!(自業自得)



 ちなみに朦朧とした意識の中で計測した最高体温は39.1度。が、寝ども寝ども熱がひく気配が見えません。朦朧としつつ姉に「すまん熱出たから晩飯作れん」とだけメールしたんですがそこで力尽き。結局寝付いてから6時間が経過しても38.5度よりさがる気配がまったく見えない状態でした。そんな夜20時ごろに姉が帰宅。とりあえずアクエリアスを所望し、自分ではコタツの上にある弁当箱すら手を伸ばしてとることができない状態だったため、弁当箱をうけとり食べ損ねたお昼ご飯を食べました。(それでも食うのは食う)(食欲があるとかないとかそんな問題ではなく戦いのためには食わねばならん) その時点ではとことん戦ってやろうじゃないか……!という気概だったのですよ! 



 が、さらに4時間が経過。まったくもって熱の下がる気配がなく、相変わらず38.5度付近をうろうろするばかり。つまり計10時間ほど高熱と戦ってみたんですが、まったくもって勝ち目が見えてこないんですよ。寒気こそましになったものの相変わらず関節は痛いし頭も痛いししんどいし。「あー」とか「うー」とかしか発声できないし。高熱の「戦いを続行しますか?」の問いに思わず『いいえ』を選んでしまいました。



 ええ諦めてパブロンのんでやりましたよ! でもさすがパブロン、気が付けばさっきまでの苦しみはどこへやらで、安らかに朝まで睡眠がとれましたよ。本当に薬って偉大ですな!! まあ実を言うと薬で抑えただけで、切れた頃にまたぶりかえしてくるのでは、という心配があったんですけどね。



 しかし本当に久しぶりに高熱を出してしまいました。しかも自力で下げられないぐらいの高熱はひさびさです。願わくばインフルエンザでありませんように……!



 今日はここまで。