何かを止めてしまうこと。

 走り続けている自分を正とするならば。


 一度大学時代に思考を止めたことがあります。たぶん3回生の春休みかそれぐらいだったと思うんですけど、新学期が始まることが怖くてしょうがなかったんですよね。そのときはそれを明確に恐怖とは認識してなくて、よくある感じで「学校行くの面倒くさいなー」って言ってたんですけど、それは正しく心境を言い表していたわけではないんです。本当は「学校に行くのが怖いなー」だったんですよね。



 日々のルーチンワーク化をモットーとし、それをこなし、当たり前にやるべきことをやった上でじぶんのやりたいことをやる、というのが私の目標なわけです。時間をうまく使いたいし、できることを増やしたいし、あれもこれも手をだしたいし。そのためには健康でいることが前提条件だし、体調崩す=自己管理の甘さであるし、それでも仕方がないときでも1日2日で治すならまあ整理もついてたわけですよ。



 ところが今回一週間もまともに身体を動かせていないし、仕事を2日も休んでしまったし、そのために滞ってる何かが確実にあるわけで(具体的に言うならば3日に開催する予定の説明会の準備)、また友人との予定もキャンセルしてるし、家事もできてないし何もできてない。そもそも私がインフルエンザに感染したことすら不覚であり、予防接種を勧められたときにすぐに受けていればこんな無駄をうむこともなかったかと思うと本当に自分が情けなくなりまして。そうするとみんなに謝りたくなって

 

 情けない自分→みんなごめんなさい→迷惑かけまくってる→怒られる!?→怖い!! 



 という思考の道筋をたどります。



 さらには一週間も活動を停止したことにより私が所属していた何か(コミュニティだけでなく空間そのものにも)私の居場所なんてなくなってしまってるんじゃないかという恐怖も付加されてきまして。一週間も活動していた世界から離れて私はまた世界に受け入れられるんだろうか!!という恐怖がもうすさまじいことになってました。



 日曜の夕方から始まったこの恐怖が夜になってもずっと続いてて。怖くて怖くて仕方がなくて、お腹が気持ち悪くなってずーっと吐き気と戦ってました。精神的にも恐慌状態で、姉に晩御飯どうするって言われても吐きそうだからいらないとしか答えられずまた怒られて、そのことにまた情けなくて……のループですよ。



 そんなことないよ明日がんばればいいんだよ、って言い聞かせるんですけどうまく切り替えられなくてですね。通常ならば何か問題がある場合、その対処法を系統立てて考えておくことができるんですけどそれすらもうまくできなくなってました。ええもう怖い、というのが先にきてますからね! 恐怖は理屈ではないのだなぁとしみじみ思います。



 怖いも何も夜が来たら寝るしかないわけで、それで布団に入ったんですけどね。自分でも何がなんだかわからぬままでした。インフルエンザで一番大変だったのは高熱よりも何よりもこれだったのかも。



 今日はここまで。