はなで笑うまでが花見です。

 へっ!って見下すまでがね。


 朝5時におきて自分で土産に買ってきたフロッキーシューをもぐもぐした後、6時には家を出発いたしました! 吉野は今まさに花盛り、というわけで本気で人がゴミのようにやってくるわけです。昨年も一昨年も先手をうって大勝利を収めたので、今年もそのパターンにのっとっていってきました。

 Yちゃんを助手席に乗せて、コンビニで野菜ジュースなどで目を覚ましたのちいざ吉野へれっつどん。7時には第2駐車場前にスタンバイ完了したのですが、ここでちょっとした誤算が。なんと第2駐車場の開場が第1に比べだいぶ遅く、第1の方に向かってくれ!とのこと。そんならそうと早よいえよ!!とぎゃあぎゃあ騒ぎながら第1駐車場に到着した頃にはすっかり遅れをとってしまっておりました。

 それでもまだ7時過ぎなのですんなりは入れましたよ。バスは結構混んできてましたけど! でも駐車場に止まってる車がまあ全国津々浦々いろいろありまして。大宮とか松本とか岡山とか愛媛とか! 吉野の吸引力の強さに驚くべきなのか、ETC一律1000円の成功に拍手を送るべきなのか。(まああれも言いたいことはいろいろあるけれども)しかしまあすごい人でございました。

 バスの中から見た様子では下千本は盛りを過ぎているようだったので、奥の手前まで行って上千本・中千本を見ながら降りてきますかーということで奥千本行きのバスに並んで上へ。吉野の桜はやっぱり染井吉野とは種類が違うのでバリエーションが豊富で見てて楽しいですよ! 展望台からの景色は言わずもがなですし。見事に山々が春霞んでおりました。どう考えても地元っ子なので展望台から「あー二上山霞んでて見えへんなー」とか呟いてたらおそらく遠隔地から起こしの初老のご夫婦に「あの辺が二上山なんですか?」と聞かれたのでひととおり山レクチャーをしておきました。遠いところからようこそ!(嬉しい)

 天気は快晴で、汗ばむほどの陽気で。青空をバックに黄緑とピンクのコントラスト(山桜は葉と花が一緒に出る)が見事で。空気は爽快だし、景色は素晴らしいし、ああやっぱり自然に還らねばならぬ、ああこの沸き起こる郷愁!と吉野を満喫したのでした。やっぱりいいよーなんだかんだいって吉野はいいよー!

 で、10時ぐらいには駐車場に戻ってきたのですが、バスの車中から見える吉野駅がまあえらいことになってまして。向かいからやってくるシャトルバスもまさにすし詰めで。駐車場に帰って来たときにはずらりと並んだ車に思わずヒュー!と口笛を吹いてしまうほど。あきらかに大渋滞を引き起こしている対向車線を鼻で笑い飛ばしながらすっ飛ばしていくこの爽快感!! ああ、吉野の花見って感じ!!(これを感じるまでが花見です)

 実家で明日は5時に起きて花見に行ってくる、と宣言したら父に「なんでそんなわざわざ疲れるようなところ行くねん。5時起きまでして!」と嫌味を言われたので「そんなもん若いからに決まってるやろ!!」と叫んでおきました。それ以上でもそれ以下でもありませんよ。若くて体力があって情熱があって衝動がある限り私は目一杯楽しんでやりますよ全てを!!(でも父も母も自分が好きなものに関しては突き進んでいくんですけどね/血筋を感じる)

 で、コンビニで仕入れたご飯を食べてから続いてドライブも兼ねて川上村に向かいます。吉野川の大迫ダムの近くにある入之波(しおのは)温泉に入るためです。このために昨晩母を巻き込んで奈良の日帰り温泉をあれこれ検索してたんですが、結構あるんですよね。で、やっぱり行きやすい郊外なんかの温泉はどこも混むから、奥の方まで行けばすいてるかも、とのことで。天気も良いし道も良くなってるしということで行って来ました。ちなみに入之波温泉には2つ浴場があるんですが、前回五色湯にいったということで今回は山鳩湯の方へ。

 こじんまりしたところなんですが露天風呂から見える景色が良かったですね! ダム湖を一望できるので爽快感にあふれております。ちなみに泉質は重曹泉で褐色のお湯。ナトリウムやらカルシウムやらが豊富らしく鍾乳石みたいなので浴槽から湯口から全てが覆われていて、溶岩風呂みたいになっております。(前回行った五色湯は同じ入之波温泉でも単純温泉で全然違う)外観から何から何まで秘湯の雰囲気満載で楽しいですよ! ということで露天風呂でまったりゆっくりトークしていたのでした。みんな吉野に行ってる時間帯に入れたのですいてましたしねー。

 昼過ぎには帰路につけたので、途中の道の駅で休憩。山菜うどんを食べたところ、早朝起床のせいか眠気が襲ってきたので駐車場でしばし仮眠。ほんとうにのんびりした午後でしたよ。温泉効果でぽかぽかですし、なんとも至福のひとときでした。

 夕方には家に帰って来たのですが、兄夫婦が甥っ子をつれてきてまして。案の定最初はびーびー泣かれたんですが(何がだめなんだろう……攻撃性を見抜かれてるんだろうか)途中からは慣れて遊んでくれました。言葉はまだでないんですけど、両親にしつけられたのか私が「ありがとう」というとひょこっとお辞儀みたいなしぐさをするんですよね。満面の笑みで。もー胸打ち抜かれますよあのしぐさには! 笑顔とかちょうかわいいし。思わず「か……かわっ……!!(声にならない)」と胸を押さえて倒れこみました。のち、「お前かわいいなたまらんなめっちゃかわいいなぁ!!!!」と叫んであたまをぐりぐりしておきました。ほんとやばい。何あの生き物!(笑)

 せっかく仲良くなれたところで時間が来てしまったので大阪に戻ったんですが、本当に見るたびに膨らんでるのでリアルに「大きくなったな!」というセリフをはいてしまいます。親戚のおじさん達の気持ちがよーーーっくわかる!(笑)

 今日はここまで。