それだけですか。

 もっとこいよ、がんがんこいよ!


 いよいよ面接当日です。というわけで朝から髪の毛を真っ黒にするのに必死でした(笑)そこまで明るいつもりはないんですがやっぱり印象はよろしくないよなぁ、ということで必死でスプレーを吹き付けておりました。まあ明らかにぺったりした髪型なので不自然っちゃー不自然なんですけど、しょうがないですよね。いろいろ予想外だったんですもん!



 猛暑の中スーツを着込みいざ出陣。予想以上に早く着きすぎたので控室でぼんやり待っていたところ続々と現れる他の受験生。やっぱり大学生の人がほとんどみたいですね。当たり前ですけど。



 さて初の集団面接です。基本的に名前がわからないようにA〜Eの札を渡されるんですが、なんとAの札を渡されてしまいました! まあそんな予感はしてたんですけど、案の定入ってから最初の志望動機を言わされるのはAさんから。私からかよ……!と若干焦ったものの、まあ無難にまとめたと思います。そこまで緊張してたわけでもなかったし。



 ちなみにその場には私も含めてA〜Eの5人が居たんですが、私のイメージとしては理系の体育会系男子なBさん、おとなしくて引っ込み思案な女子Cさん、一番年齢上(ドクターまでいってる)の落ち着いた理系男子院生Dさん、ちゃきちゃきしっかりもの自己主張もバッチリ☆なEさん、という感じ。正直CさんやDさんは失言が多かったので聞いてるこっちがハラハラするぐらいだったんですが、Eさんはなかなかの貫禄で流暢に自己アピールされてるな、という感じでした。



 質問も定番のものばかりで、志望動機、自己PR、公務員とはどんな仕事か、今までのバイトのこと、苦手なタイプ、それに対処する方法、などなど、とくに圧迫というわけでもなくすんなりと進みます。すいすい進みます。私があれこれ答えても、はいそうですかで流されてしまいます。



 ……ん?



 もっと私語りたいことあるよ、ネタあるよ!という意欲を見せてたつもりなんですが、一通り聞いてはい結構です、みたいな感じなんですよね。えええもっとしゃべらせてよ、もっとつっこんでよ!とこっちが思うぐらいに。他の人はなんだかんだであれこれつっこまれてたんですが(そして確かにつっこみどころ満載な答え方してた/マイナス的な意味で)、これは私が無難に答えすぎなだけなの……?と面接途中から拍子抜けするぐらいで。



 結局確かに聞かれたことには全て無難に答えたし、できるだけのことはやったと思うけどなんだかしゃべり足りてない気分……という微妙な感じのまま終了したのでした。



 その後、そのまま帰る方向が同じだったCを除く4人でバスにのり、駅で男子2人とは別れます。そして大阪の人だというEさんと一緒に電車にのって帰ることになったわけですが。



 正直面接よりこのときのEさんとの会話がよっぽど気を使いました(苦笑)ライバルだからなのかそれとももともとそういう人なのかは分かりませんが、まあ見事に聖人君子の仮面をびっちりかぶった素晴らしいお方だったんですよねEさん。(中身もそうだったら本当に申し訳ないですけど)とりあえず私のことをすべからく褒めて、一緒に面接受けてたB〜Dさんのことも褒め、熱く夢について語り、私がちょっと話題提供すると全部かっさらって自分の話題に持って行き、延々とお互いの間で美辞麗句が飛び交うというすさまじい30分を過ごしてしまいました(ぐったり)。



 いや、いいんですけどね、別にそういう人がだめだとか嫌いとかってわけじゃないんですけどね。いいんですよ、自分に自信があって自分が大好きな人は素晴らしいと思いますよ……。「他人のことをこんなに気遣って褒めてる私ってすごいでしょ!」アピールにしか聞こえなかったのは私の心が汚れているからだと思っておきます。Eさんと張り合うだけの気力は私にはなかったです……。



 ようやく天王寺で別れ、やれやれと思って乗り換えの電車に座っていたらそこでさらにまさかの展開。なんと学科の同回生とばったり出会ってしまいました。向こうもスーツだったので就活中ということは一目瞭然、そこからお互いの近況(全体的にしょっぱい話)をしてたんですが、本当に大変ですなぁ、いろいろ……。



 帰宅してから姉にあれこれぶちまけたのでわりとすっきりはしたんですが、正直本当に手ごたえがわからないんですよね。全然ダメだとは思わないけど不満が残ってる以上はやっぱりなんだかなぁ、とは思うわけで。まあ一応受かった場合次は集団討論らしいのでそのことを考えておこうと思います。ああ、もやっとする!



 今日はここまで。