融通がきかない。

臨機応変に行きたいものです。


 朝5時にハタと目が覚めました。案の定胃の調子は最悪だったため(私の二日酔いは頭痛などではなく胃もたれが主です)とりあえず風呂に入って荷物の準備など。本日は実家に帰ってお茶のお稽古なので、着物を持って帰らないといけません。

 7時ぐらいに実家に電話してこれから帰る旨を告げると、母はこれから出かけるとのこと。じゃあ誰に駅まで迎えに来てもらえばいい?と聞くと、父はいるし、姉も出かける予定らしいから姉ともし時間が合えばそれで合わせて帰っておいで、といわれました。

 私は10時半には友人の家に着物を着て迎えに行かないといけないのでだいたい9時過ぎぐらいに最寄り駅に帰るスケジュールで出発しました。途中で10時ぐらいに帰って来い、と姉からメールが来ましたがもう出発してしまっているので無理、と返します。

 9時すぎには父が駅まで迎えにきてくれ、実家に帰宅。父に姉が駅まで送って欲しいって言ってたけどどうなった?と聞くと父曰く「自転車で行くらしい」とのこと。じゃあ私は着物に着替えるか、と持ってきた着物に着替えだします。帰宅して姉に送ってくれといわれたときも、今から着物着るから10時すぎまでかかるよ、と伝えました。

 ところが姉は10時5分の電車に乗りたかったらしいのです。うちから駅まで車でも10分弱かかります。私は9時半ごろから着物を着だしたのですが、30分は絶対にかかります。着物を着だしたときもそのことは姉に伝えていたはずなのですが、なぜか姉に送迎を頼まれます。

 いや今着物着てるから無理やって→早く着ろ今すぐ駅まで送れ→いや無理やって今まだ帯も巻いてないし→今すぐ送れ早く着ろ車の中で着ろ→いやだから絶対無理やって自転車でいけば?→間に合わない→間に合わないも何も私が今無理やからどっちにしろ遅れるって→お前が早く着れば解決する今すぐ車に乗れ→いやだからまだ帯巻いてるし自転車でいってください→だからお前が早く着ればいいんだ早く着ろ手伝ってやる!→いや手伝われても早くは着れないし意味がないし着あがりの時間も変わらないから!→いいから車に乗れ!→自転車がいやなら兄嫁に送ってもらったら?→とにかくお前が早く着て私を送ればいい! だから早く着ろ!→いやだから無理やって!!!

 ……こういう押し問答が20分ぐらいに渡り続きました。正直自転車で駅まで15分ぐらいなんですけどね。最初に無理って伝えてすぐに自転車に乗ればギリギリ間に合ったんじゃないかと思うんですけどね。

 結局私が無理だ無理だと伝え続けてようやくあきらめたのか、大騒ぎした挙句に姉は自転車で駅までいったようです。祖母と二人、いったいなんだったんだアレは、とため息をつきつつ、ようやく私の着物も完成。まあまあうまくできたかな!と思って時間通りに家を出ようとした瞬間姉から電話。

 「定期忘れたから届けて」

 ……なんかもうぐったりですよね。結局それから車で駅まで行き姉に定期をわたし、それから友人宅に向かったので私も30分以上遅刻することになりました。本当になんだったのかあれは……。

 まあ一度こうと決めたらそれを動かせないというのはよくある話ですからね。自分の思うとおりに行かないと癇癪も起きるでしょう、としてまとめるしかないのですが。いやしかし、久しぶりにびっくりしました。何回か同じような形で姉とケンカしたことはあるのですが、毎回姉が一歩も引かないため私があきらめるかブチ切れるかして終わらせるんですがね。なんとかうまく対処法を見つけたいものです……。

 さて朝から胃もたれの上に体力を消耗した状態でお茶のお稽古だったわけですが、今回は炉開きということで久しぶりに炭点前からちゃんとやりました! 一応正式な茶事では炭点前→懐石→中立→濃茶→薄茶という流れなのです。

 ちなみに炭点前は種火だけのところに炭を継ぎたして、火を大きくするお点前です。懐石食べて濃茶を飲む頃にはいい感じにお湯もわく、というまあそういう寸法なようですね。何回かやったことはあるんですが、いつもやってないのでなんとなくしか覚えてないというのがなんとも! でもまあ、イメージはわいてきました。一応ひとつひとつの動作に理由があるのでそこさえ覚えられれば。(覚えられないけど)

 懐石は大層なので、デパ地下で買ってきたいいお弁当をいただきます。久しぶりにいい弁当食べましたけどうまかった!

 お菓子をいただき、その後はいつものお濃茶とお薄。本気で最初から最後までやると4時間ぐらいかかるらしいですが、そこはそれ、あれこれ省略してやりました。でもやっぱり炉はいいですね。風炉も好きだけど、炉の方がお茶!って感じがします。何より炭の匂いとか炭の爆ぜる音とか、風情があっていいなーと思います。いやー季節感が出ますねぇ。贅沢です。

 終わってからはYちゃんに二重太鼓のレクチャーをしておきました。まだ習ったばっかりですからね! 記憶が新しいうちに私も一緒に復習です。でもちゃんと習うとちゃんと綺麗に着れるのが嬉しいですよねー。定期的にやって忘れないようにしないと。

 実家に帰って、着付け教室で言われていた補正用のタオルをミシンで縫って、時間がなくなってきたので慌てて大阪に帰還。今日の夜は次の職場の内定者同志の女子会、というどきどきの会合があるのです。しかも女子会が終わってからはそのまま夜行バスで東京に旅立つので(エヘ)その準備もしなければいけない!ということで本当にギリギリでした。

 一回帰って着物を置いて、夜行の準備をキャリーにつめて、すぐさま駅に向かい、コインロッカーにキャリーを預け、何食わぬ顔で皆さんと合流です。

 私も含めて7人で行われた女子会でしたが、まあなんていうか、楽しかったのかどうかすらよくわからないです……(へろへろ)。

 会話もそれなりに盛り上がったし、それなりに面白い話も聞けたし、それなりに親睦も深まったような、『気がする』だけで、本当のところみんな何考えてるのかさっぱりわからない、というのがびっくりですほんと……。本当に女の子って何考えてるのかわかりにくいですよね……。

 それなりに会話も参加してたんですが、やっぱり最後まで自分が浮いてる気しかしなかったですよね。なんだろうな……やっぱりノリとかなのかな……みんな楽しかったのかなどうなのかな……。

 まあまだ2回しか会ってなくて仲良くなれというのも難しい話だと思いますので、今後ゆっくり親睦を深めていきたいと思います。私は文系女子免疫がなさ過ぎる!

 にこやかに笑ってお別れした後は速やかにカートを引き取り、OCATに向かいました。何もかも忘れて熟睡してやる!

 今日はここまで。