宮崎旅行1日目。

歴史と焼酎。


 夜中に何度か目が覚めたものの、その都度水分補給やらカロリー補給をして乗り切りました。今回わかったことは、眠れないときは何かを腹に入れると眠れる!ってことですね。あと鼻炎が酷いときは早々に薬を飲んだ方がいいってこともわかりました。まだまだトイレなし片道6500円の13時間半かかるバスでも平気ですよ。飛行機は降りれないですがバスは休憩はいりますし!

 朝9時に宮崎駅到着。トイレで身支度を整え、マツダレンタカーにて久々のデミオを借ります。デミオが久しぶりすぎて、シガーソケットの位置とかカーナビの使い方とか(三菱のカーナビ初めて使いました)に手間取っていたら出発が遅れてしまったんですが、とりあえず駅から近くの宮崎県総合博物館へ。

 今回宮崎に来るにあたり、宮崎の歴史についていろいろ調べてたんですがさっぱりわからず。wikiの総説っぷりが大変わかりにくかったので、とりあえず何かを学ぶには博物館だろ!とガラガラの博物館に向かいます。

 行ってみて驚いたんですけど、なんと入館無料でした! まずタダ!?ということにびっくりしたんですが、入ってみてさらにびっくり。広いし凝ってるし詳しいし面白いし! これでタダなんでなんて勿体無い、と全然関係ない私が思ってしまうほどのすばらしい博物館でした。特別展は有料でしたが、常設展だけでも見ごたえ十分ですよ。少なくとも宮崎の自然・歴史・風俗が一気に学べるわけですからね。

 自然も時間があれば地殻変動から火山活動、生物分布などなどみっちり見たかったんですが、時間がなかったのである程度でキリをつけて、歴史ブースへ。奈良と同じく大量の古墳や遺跡があるところですから、いろんな出土品を見つつ、無人のブースの中でひとり『土器の破片組み立てパズル』なんかに興じてみたり、シアター形式の中で弥生時代の暮らしをがっつり見たりしておりました。

 ちなみに歴史の流れからいうと古代はまだ大和朝廷とドンパチやっていたらしくて、神話云々もそうですが、結局なんだかんだで日向側は早めに屈したみたいですね(最後まで残ってたのは薩摩にいた人々)。古墳が大量にあったり神武東征のくだりから見てもそのようです。そもそも日向の高千穂に天孫降臨しちゃってるわけですから。このあたりの古代はいろんな説があって面白いですね。

 その後律令制がしかれてからも、基本は遠いので豪族支配がメイン?な感じでした。基本は大宰府の下に置かれてて、左遷人事が多かったとか。まあそうですわな。

 鎌倉に入ってからはようやく島津やら伊東やらの名前が入ってくるんですが、伊東さんは静岡の伊豆の伊東の出の豪族で、そこから幕府によって地頭職を得て日向入りしたみたいです。島津さんもたぶん似たような感じ?まあ基本はお兄ちゃん(頼朝)に恩がある方たちみたいですね。そう思うとお兄ちゃんってすごいなあ……。(歴史をやると絶対に名前が出てくる人)

 で、まあ地元の豪族さんたちもおられるのであちこち分割されつつ、荘園(未だに深遠)で領地を広げたりしつつ、南北朝の動乱もありつつ、戦国時代にはだいたい伊東さんと島津さんの小競り合いみたいなとこまできて、伊東vs島津→伊東負ける→親戚の大友さん頼る→大友vs島津→大友負ける→助けて秀吉!→秀吉の九州征伐、という流れなようです。大友さんも調べてみたけどあそこの一族も謎だらけだな……!

 秀吉によって日向が分割されるんですが、概ねそのときの分割地がそのまま江戸時代の藩政になるみたいですね。薩摩は島津がどどんとおりますが、日向は基本的に天領地か小藩かで細切れにされてたみたいです。延岡・高鍋・佐土原・飫肥、などなど。

 で、明治の廃藩置県で一旦日向の国が宮崎で独立するんですけどいきなり鹿児島に併合させられて、西南戦争にがっつり巻き込まれて分県運動がさかんになり、最終的には今の県境で落ち着いたみたいです。廃藩置県のあたりも短い期間にいろんな紆余曲折があったはずなんですよね……! その辺りの時系列もすごく気になるところです。明治期の動乱って、本当に今思うと凄かったんだろうなぁ。

 ということであれこれみっちり勉強したところで、続いての目的地へ。本当は高千穂に行きたかったんですが、どうしても距離的に無理そうなので、日向岬に目的地を変更。海沿いの国道をひたすら北に向かいます。結局1時間半かかってようやく岬に到着。残っていたおにぎりとウィダーで遅めの昼ごはんとなりました。

 でも岬からの景色は見事でしたよ! 天気が良かったので水平線の大パノラマ。馬ヶ背は日本最大の柱状岩の断崖絶壁なんだそうです。近くには願いが叶うというクルスの海なるところもありました。ついでに勤皇志士のお墓なんかもあったりして。

 本当は帰りに美々津も寄ってみたかったんですが、駐車場がなかったので軽く通過するだけで終わってしまいました。でも神武東征御船出の地なんだそうです。あと耳川付近ということで、島津vs大友の古戦場跡でもありました。

 まだなんとかギリギリいけるか!と宮崎市内に戻ってきてからは江田神社へ。こちらはイザナギイザナミを祀ってるんですが、黄泉の国から帰ってきたイザナギが禊を行った地、なんだそうです。ここからアマテラスやスサノオツクヨミが生まれたわけですね。

 ラストになんとか宮崎神宮も!と思ったんですがそこで時間切れ。拝観受付は終了しておりました。ちなみに宮崎神宮神武天皇を祀っていますが、両親のウガヤフキアエズとタマヨリヒメも祀っているそうです。ちなみに古事記の順番で行くと、ニニギ→ホオリ(山幸彦)→ウガヤフキアエズとなりますね。この3人で日向三代なんだそうです。ニニギと山幸のキャラが強すぎてウガヤフキアエズってあんまり覚えてないんですよね(失礼)。

 時間がなくなったので、ガソリンを入れてレンタカーを返却。でもデミオはなかなか走りやすかったです! 18時に飲み屋で直接待ちあわせをしていたので、一旦ホテルにチェックインし、荷物を置いてから指定されていた飲み屋へ。半年振りに宮崎支社の皆さんとお会いできました!

 今回呼んで頂いたYさんと、支社の方お二人、それにYさんの大学時代のお友達で、鹿児島出身東京在住、現在帰省中のTさんも来られておりました。私も交えて5人での宴会になったわけですが……。

 まあ結論からいうと私が調子に乗りすぎた、気が、します……!(苦笑)いや、だってすんごいおだててくれるんですもん。なんか話すこと全てウケるというか、笑ってもらえるというか、盛り上がってもらえるというか……。エジプト話やインド話でも大爆笑だったし、高校時代のエピソード話すだけでもどっかんどっかん笑いがとれてしまい、地鶏は美味いし、刺身も美味いし、間違いなく焼酎がうまいし、ついでに牡蠣までいただいちゃってもう本当に楽しい飲み会となりました。いやーあんなに笑いをとったのは福岡の長浜の屋台以来かもしれません。

 支社の方お二人にも大いに気に入っていただき、結局一番年配だったOさんに私の分まで奢ってもらって(本当にごちそうさまです/手土産以上に飲んだ気がします)、そこからはYさんとTさんと私の3人で、Yさん行き着けのショットバー?的なところへ。いい感じに既にお酒が入った3人なんで、カウンターの兄ちゃんといい感じで話も盛り上がり、カラオケなんかで調子に乗って2〜3曲歌っちゃったりして本当になんというか古式ゆかしくフィーバーしていた気がします。

 YさんもTさんも本当は人見知りらしく(全くそうは見えませんでしたが!)Yさんはお会いするの2回目で、Tさんは初対面なのに全然そんな気がしない、いわしさんはスゴイ!みたいな煽てられ方をしたのへエヘヘと笑っておきました。私は基本あんまり人見知りをしない方ですが、合うか合わないかを見極めるのが早いだけかもしれません。面白くて話が合いそうなら仲良くなりたいじゃないですか、だって!

 結局なんだかんだで隣に座っていた福岡出身のHISの宮崎支店長と仲良くなったりとかして(気がつけば名刺もらってた)2時ごろにようやくお開き。ホテルに戻って倒れるように就寝したのでした。

 いやー宮崎の夜は楽しいね!

 今日はここまで。