トルコ旅行4日目。

湯快リゾート


 すでにトルコも4日目。今日は8時とゆっくり目に起床。朝ごはんもビュッフェだったので、普通にソーセージやハム、トマト、ズッキーニ、パンとコーヒーという朝ごはん。でもトルコのパンは種類も豊富でなかなかおいしいですよ! 日本のホテルだとそんなに菓子パンっておいてないと思うんですけど、甘めのパンが結構ありました。コーヒーも紅茶もあるんですが、紅茶はどうやら砂糖入れるのを前提にしてるらしく、結構濃いめ。基本的に紅茶ってやっぱり砂糖入れて飲むもんなんですよね、本来は。

 さて準備を済ませて本日は世界遺産2つめ、パムッカレ&ヒエラポリス! パムッカレには世界自然遺産に登録されている石灰棚があります。これはその名の通り、台地の上から石灰成分を含んだお湯(つまり温泉)が流れていて、それが白く固まって大地全体を覆ったものです。鍾乳洞とかといっしょですが、それよりももっと大規模、で、かつ大地が信じられないぐらい真っ白に染まっているんです! これもまた実際に見てもらわないとなんとも言えないんですが、棚田みたいにお湯がたまっていて、全部雪がつもったみたいに真っ白なんですよねー。こりゃすごい。

 そしてそんな石灰棚の隣にあるのが古代遺跡、ヒエラポリス。ローマ以前の紀元前190年までさかのぼるという古代都市で、ビザンツ帝国時代まで続いていたらしいです。ということでまずはそのヒエラポリスから。

 ホテルのあるカラハユット村からパムッカレ村までは車で10分ほど。おっちゃんが10時に迎えにきてくれたので、乗り込んでヒエラポリス遺跡の入り口駐車場まで送ってもらいます。するとおっちゃんが「2時間後に反対側の出口集合ね」と言い出しまして。実は我々、日本でもらってる行程表には「1日フリー」ってなってたので???という感じに。今日ってフリーじゃないの?でもおっちゃん2時間っていってるからここ以外にもどっか連れてってくれるの?ということになり、とりあえずじゃあ2時間で見てみましょうか、ということに。

 入場券買って中に入ってみて、まず見えてきたのはネクロポリスと呼ばれる墓地跡。共同墓地だったらしく、おびただしい数の石棺がごろごろ。長い間使われていたことから、様々な様式のものがあります。おそらく時代によって変わっていったんだと思いますが、損傷の激しいものもあれば結構きちんとした箱の形をしているものもあり、簡素なものも、豪奢なものもありました。詳しい解説はわからないのですが、なんとなくやっぱり階級や身分の差があったのかな、ということをうかがわせます。

 抜けていくと大浴場跡がありました。やっぱりローマ人(というと厳密には違うのかもしれないけど)は風呂なんだな!とテルマエ・ロマエで得た知識を再確認。確かにイスラム圏にはハマムっていう公衆浴場があったりしますけど、お湯につかるんじゃなくて蒸し風呂ですからね。基本的どこいってもそうですけど、シャワーで洗い流すか、蒸して流すかの2択だと思うんです。日本人みたいにどっぷり肩まで湯につかってあー!っていうのはないんですよね。ただ、古代ローマ人だけは日本人と同じく風呂に入っていたらしいので。ここが銭湯(っていうとまた違うんですけどもちろん)だったのか!!と感慨深い気持ちに。

 その前を通り過ぎていくと、続いて見えてきたのは門とその先に続く石畳の道。太い柱やアーチが、まさに絵に描いたような古代ローマ遺跡! カリオストロの城で出てきたローマの街の遺跡をもっと風化させてぼろぼろにさせたような感じです。想像してたローマってこんな感じだわ、という遺跡でした。いや意外とイメージって間違ってないのね(笑)

 その次に行った円形劇場なんか本当にテレビで見た!って感じの建物でしたもん。1万5千人も収容可能で、会議やったり演劇・決闘鑑賞をしてたらしいですね。世界史でいつぞややったポリスってこんな感じだったんだなぁ、と納得しました。アテネとかスパルタとかね。そういやトルコの隣の国ってギリシャだったんだ!ってことを今更感じたり。

 今はもうすっかり風化してしまってぼろぼろですが、上からの眺めはきれいでした! 季節がちょうどよくて、花もいっぱい咲いてるのがいいですね。ただ絶賛草刈り中でめちゃめちゃ草のにおいがしてたのと、草刈りで追い出されたカタツムリたちが道端で踏まれてえらいことになってるのが大量でしたけども。確かにあの広さののっぱらの手入れは大変だ、うん。

 本当はパムッカレ温泉(遺跡の上に温泉が湧いて、遺跡の中で温泉に入れる。ただし温度が35度ぐらいで超ぬるま湯)とかヒエラポリス博物館も行きたかったんですけど、時間がなかったので石灰棚へ。なんと石灰棚の上を靴脱いで裸足で歩いていけるんです!

 歩けるのは一部分のみで(昔はもっと公開されてたらしいですが)、お湯の流れにそって歩いていく感じ。お湯はぬるま湯なんで下に行くほど冷めて冷たくなってるんですが、ぱしゃぱしゃやるのは気持ちいいです。なにより真っ白な石灰棚の壁や地面が本当にキレイ! これが雪じゃないなんて!という感じでした。天気も良かったので照り返しがまぶしいぐらい。サングラスをかけてまさにリゾート気分でした。ちなみに石灰は固まるとカチカチなので、結構足の裏は痛いです(苦笑)

 そのまま下に降りてしまうこともできたんですが、靴をおいてきたので元来た道を戻り、おっちゃんに言われた反対側の駐車場のある出口へ。おっちゃんと無事合流。できたのは良かったんですが、もう1組のグループがまってもなかなか来ず。とりあえずビール買って(時間とか気にしない!)飲みながらだらだら待ってたんですが、どうやら出口を間違えたんじゃないか、という話に。あと10分まってこなかったら下の出口に迎えにいこうか、なんて話をしてるときにようやくお姉さんがたが到着。やっぱり間違えてたみたいです。

 車に乗り込んでヒエラポリスを後にし、石灰棚が良く見える場所で写真撮影タイム。その後は昨日同様近くのレストランで観光客向けのビュッフェをいただきました。でもほんとにメニューって大体共通なんですな!(苦笑) まあおいしいからいいんですが。またビール頼んで(ひたすらのんでますこの旅)いただいたのち、車に乗り込みます。さて次はおっちゃんどこ行くのかなーと思っていたら、なんとショップへ。ショッピングする?とおっちゃんに聞かれたので、いや結構です!と返したら、じゃあホテル戻る?という話に。えーそれもなぁ……ということになったので、いったんパムッカレまで引き返してもらいました。

 お姉さんがたもパムッカレ温泉に入り損ねたらしいので、もう一回ヒエラポリス入ってくる、とのこと。ところが入場券は一回限りで再入場不可とのこと。また20TL(約1100円)払って入るのもばかばかしい!ということになったので、我々はお姉さんがたとは別れて、パムッカレ村の中をぶらぶら散策。といっても結局メインの観光はヒエラポリスなわけで、結局もうホテル戻ってホテルのスパに言った方がよくないか、ということに。

 歩けない距離ではない、とおっちゃんには言われてたんですが、地球の歩き方には片道2TLでミニバスが出てると書いてあったので、それにしたがってバス乗り場へ。たぶんこの辺がバス乗り場やと思うんやけど……とうろうろしてたら、偶然カラハユット村行きのミニバスが通りかかり、運よく乗せてもらうことができました。ラッキー!

 2TLで無事にカラハユットに戻り、ついでに近所のお店でビールやおつまみ、水などを購入。ホテルでもビールは飲めるんですが、やっぱり高いんでね! 近くのコンビニで買って持ち込むみたいなイメージです(本当は禁止ですけども)。でもカラハユット村って本当に温泉の村って感じで、日本の温泉街とどこか似てるような気もしました。こじんまりしてるしね!

 ホテルに戻り水着に着替え、いざスパへ! 実はカラハユット村はパムッカレとはまた違った泉質の温泉で、鉄分を多く含んだ赤茶色のお湯が出ているのです。パムホテルはプールとは別に温泉をちゃんとひいていて(つまり完全露天)、しかも石灰棚風に湯船を加工してあってなかなか風情があります。お湯もぬるいのかなと思ったら結構あつめで日本人好み!(下の方に行くにつれてぬるくなっていくので、外国人はみんな下の方に入ってました) 入るのに水着とスイムキャップが必須(2TLで購入しました)ですが、使ってみるとかなりいいお湯でした! 下の方には温泉の泥が積もっていて、お肌に良さそうな感じ。泥パックと称して体中に塗りたくっておりました。(効果があるかどうかはしりませんが!)

 思わずBGMが「いい湯だな」とCMソングの「湯快リゾート♪」になるぐらいいい温泉でした。まさかトルコ来て温泉入れるとは思わなかったなー……。昨日までカッパドキアで山の中うろうろしてたのがウソみたいな状況です。しかもその温泉からカラハユット村のジャーミィ(モスク)が見えてるっていうね。ああ、異国!

 だんだん天気が悪くなってきたので、軽くシャワーを浴びて部屋に引き上げ。その後はひたすら大富豪とUNOしてました(笑) 19時ぐらいにそろそろ晩御飯かな、と思って食堂に行ってみたらなんとまだ! 確かにサマータイムなのでまだまだ外はだいぶ明るいんですけどね。仕方がないので先にお風呂に入ってから晩御飯に行くことにしました。泥を落としてさっぱりして20時ぐらいにいってみると、大賑わい。大体トルコ人の晩御飯は19時半〜20時ぐらいみたいですね。ちなみに今日は購入した缶ビールがあるので晩御飯のビールはやめておきました!

 部屋に戻ってさっそく購入したエフェスビールをいただきつつ、トルコのコメディドラマをみてました。まったく言葉がわからないので推測するしかないんですが、いくら見ても話のストーリーがまったくつかめないっていうのが逆にすごかったです。主人公がだれかっていう予測すら立たないってどういうことだ! でもコメディだからか基本的にめっちゃテンション高かったです。あれはいったいなんだったんだろうなー。

 結局1人ずつ500mlロング缶をあけて、ほろ酔い気分で22時半ごろ就寝。ほんっとに今日は一日リゾートでしたこと!

 今日はここまで。