トルコ旅行5日目。


絵にかいたようなローマ。


 今日も移動日!なので、6:45起床。ばたばたと準備をして朝食をとり(もはやメニューも完全把握)、荷物まとめて8時にはチェックアウト。本日の目的地はエフェスです! パムッカレからエフェスまではざっくり150kmぐらい? ということなので、今日もひたすら農道を走ります。おっちゃんも3日目なんですが、本当にずっと1人で運転してますからすごいですよね。

 昨日がリラックスした1日だったので車内で眠る気にもなれず、なんとなく広大な農地を眺めながらセンチメンタルな気分になったのでBGMにゆずなどを聞いておりました。実は今日から生理が始まってしまったので(昨日じゃなくてほんとよかった!/実は昨日来るんじゃないかって恐れてたんですが気合で遅らせましたきっと)若干不安定でもあります。

 なんとか10時半ごろにはエフェス遺跡に到着。こちらも入場料20TLなんですが、団体客がわんさか!! 欧米の団体さんはもちろん、中国からの団体さんも、なんと小学校の遠足(もちろんトルコ人の)まできてました。つまりそれだけの人気スポットということで、世界屈指のギリシア・ローマ遺跡なのだそうです。

 確かに入ってみてその広さと、残ってるものの多さにびっくり! ヒエラポリスも結構残ってるなと思いましたが、あっちは本当に野原の中にぽつぽつと遺跡があるっていう感じでしたが、こっちはちゃんと街の形自体もしっかり残ってますもん! しかも昨日以上にイメージ通りの古代ローマっていうか、神殿とか、エンタシスの柱とか装飾とか、神様(ヘラクレスだのニケだの)の像とか門とか、すげぇローマ!っていう感じでした。世界ふしぎ発見で見たことある!っていうイメージです。

 どれもこれも面白かったんですが、興味深かったのは公衆トイレ。壁のベンチに穴があいていて、座って用を足す形式だったみたいです。たぶん水洗? まったく隣との境界がないのが開放的ですね。本当に今でも使えるんじゃないかっていうぐらいきれいに残っててすごかったです。やっぱりキリスト以前っていうのは恥の文化が全然違うんだろうな、と勝手に思ったり。だって公衆浴場もそうですけど、そのときは別に恥ずかしくなかったわけじゃないですか。このあたりも掘り返してみたいなー。想像ですけど、やっぱりリンゴ食って裸をやめたっていうあたりに起因してそうじゃないですか?

 あとは円形劇場ですかね! 規模が昨日とは違うので! 24000人も収容できたらしく、今もコンサートなんかに使われてたりするらしいです。いやー大きな街だったんだろうなぁ。そこでは猛獣と闘技士を戦わせたりしてたんですって。ううん、なんてイメージ通りのローマ。あと見事なのは図書館あとですかね! 石像とかすんごいんですよ! 凝っているっていうか金かけてるっていうかしっかりしてるっていうか。それぐらい知識というものが大切にされてたのかな、って思ったり。

 別口としては、世界で最初の広告と呼ばれるものがあります。街に娼館があったんですが、なんでも石畳に描かれた模様がその広告なんですって! 見てみたんですが、左足の足型と、女性の姿と、ハートと、お金がかいてあるんだそうです。が、正直らくがきじゃねぇえの、と思うぐらい簡単なものなので、何をどう思ってこれを広告といえるのかという根拠の方が気になりました。学者先生の見解があるのかなぁ、ちゃんと。 

 遺跡自体ももちろん興味深くて面白かったんですが、それ以上にすごかったのは小学生たち! 保護者さんや引率の先生?な人も来てらしたんですけど、日本人が珍しいのかまあついてくること! 欧米の人には見向きもしないところを見ると、やっぱりアジア人が珍しかったのかな? とにかく元気で、取り囲まれて写真とったり握手したり。走り回ってはまた戻ってきてわーわー言ってました。ハローとマイネームイズ〜とナイストゥーミーチューを連呼して去っていく感じが、日本の小学生とまったく同じでほほえましかったです。そういえば昔、遠足で太秦映画村いって外人見つけた時に男子がみんな「ハロー!」って突撃していって写真とってたなぁってことを思い出しました。ほんと一緒! 遺跡に全然興味なさそうなところも一緒!(笑)

 2時間たっぷりうろうろして、出口へ。おっちゃんと合流して、すぐに昼食。またもビュッフェですが、今日はちょっと新メニューがありました。スパイシーなミートボールのシチューとかグラタンとか、ズッキーニのご飯づめ煮込みとか。トルコ料理って基本的にはおいしくて好きなんですけど、スープになるとやっぱり違いを感じますね。こっちのスープってどれもうすい!! 豆のスープとか、シチューもそうなんですけど、ベースのダシが全然ない気がするんですよ。日本人って汁物ってやっぱりダシが一番じゃないですか。洋風のスープでも中華スープでもとりあえずコンソメとか中華あじとかそういうベースが大事であって、みそとかしょうゆは別の味付けなわけですよ。そのあたりの感覚がたぶん違うんでしょうね。なんかやたら塩コショウしたくなる薄さでした(苦笑)

 午後はおっちゃんに任せてエフェス遺跡の近くのアルテミス神殿跡(地球の歩き方に乗ってなかったので詳細は不明/あとで調べたら世界七不思議のひとつだったんだって!知らなかった!)を鑑賞。昔は巨大な神殿がたってたらしいですが、今はまったくなくなってしまったみたいです。

 続いて聖ヨハネ教会。こちらは中にははいらず門の前で写真だけとっておきました。こちらもキリスト教徒にとっては重要な場所みたいなんですが、ヨハネについて何も知らないからなぁ……。やっぱり勉強しないとダメだ!

 聖ヨハネ教会のあとに、またおっちゃんにショッピングいく?と聞かれたのですが、結構ですとお断り。すると近くにあるシリンジェ村という村に連れてってくれました。

 シリンジェ村はエフェスの近くにある山の上の小さな田舎の村。観光というよりはエフェスに行く人の宿泊とお土産って感じのところですが、なかなか風情があっていい感じの村で、ぶらぶらするのは楽しかったです。が、そこで偶然さっきの遺跡で出会った小学生達と再び遭遇! 子供たち大はしゃぎ(笑) まったく同じ経路でツアーだったみたいですねお互い。チャイ飲んで休憩してたら子供たちがよってきて、簡単な英語で話しかけてくれます。名前を聞かれたので答えたんですが、やっぱり発音ができないみたいでKateっていう感じになってしまうみたいです。でも私たちも逆に子供の名前聞いてもまったく発音できなくて、どっちもどっちなんですがね!(苦笑)

 別れてまた街をぶらっとして、1時間ほど時間をつぶしました。子供たちのおかげでなんだか楽しかったなぁ。なんでもイズミルに住んでるんですって。遠足かなやっぱり。(イズミルまで車で1時間ぐらい)

 車に乗り込んで、イズミルの空港へ。若干お腹が痛かったりもしたので、車中はおとなしく寝ておきました。16時半ごろにはイズミルにあるアドナン・メンデレス空港に。早々にチェックインしたものの、出発は18:50。ひたすら大富豪やって時間つぶしてました。この待ち時間がね!

 結局20分遅れだったんですが、イスタンブールに向けて無事出発。たった1時間ほどのフライトなのに、なんと機内食でました!! すごい慌ただしかったです(笑)でもサンドイッチはおいしかった! トマトジュースがあったので頼んでみたらものすごい濃厚でおいしかったり。やっぱりトマトうまいなトルコって!

 到着してからも空港に降りるまでだいぶ待たされたんですが、それだけイスタンブールは大都会ってことなんでしょうね。迎えに来てくれていたのは4/5生まれのラマダンさん22歳。なんでもラマダン(断食)中に生まれるとラマダンっていう名前をつける風習があるんだそうです。わかりやすい!

 ラマダンさんはすんごい日本語がうまいんですが、すべて独学とのこと。どうやったの?と聞いたらイスタンブール大学は神戸大学と提携しているらしくて、日本人留学生が多いんだそうです。その留学生の友達が多いから日本語勉強したんですって。すごいなー。

 ちなみに知り合い?か親戚?が梅田のロフト近くてトルコ雑貨屋さんやっていて、11月には日本に行くらしいです。すごいなぁ。でもラマダンさんの日本語力とガッツなら大丈夫そうな気がする。(12歳から働いてて、大学も飛び級で今年卒業なんだって!)

 夜のイスタンブールは大都会。それまでほとんど見かけなかった信号機つきの交差点(トルコの田舎は基本的にロータリー交差点/ラウンドアバウト)や、渋滞が発生している中を通り抜けて、GOLDEN HORN HOTELへ。なかなか高級な感じのホテルでした。あっという間のトルコ旅行、ついに明日は最終日です。悔いのないように楽しんで帰りたい!

 今日はここまで。