スペイン旅行4日目。

アルハンブラの思い出。


6時半起床で朝食すっとばしてチェックアウト。荷物をホテルに預けてアルハンブラ宮殿へ。坂をひたすら上っていく。7時40分ぐらいにチケット売り場に到着したら、結構な列。クレカでの券売機もあったけどみんな並んでなくて不安になったので、現金の列にとりあえず並ぶ。8時に発売で別の日本人観光客が「クレカで買えたよー!」とか別の友達に言ってるのを小耳にはさみ、あわててクレカの券売機へ。普通に10分も待たずに買えたがな!! 前に並んでたおじいちゃんが「Difficult!」って叫んであきらめてたけどたぶんpinコードどパスコードの違いがわからなかったんだな……。

さっそく入って8時半からのナスル王宮へ。かなり広い!! 宮殿自体はそのままモロッコでみた宮殿とまったく同じ雰囲気。モザイクのタイル、大理石や鍾乳石の細かい彫刻、木工細工も窓や扉、8角形などの幾何学モチーフを複雑に組み合わせた意匠がステキです。イスラム文化は人物や植物をモチーフにあまりしないのですべてが模様というかシンプルなんだけど派手というか。

中庭も石造りでシンメトリーで噴水があって本当に綺麗。ライオンの庭は残念ながら修復中だったけど、堪能できました。昨日のカテドラルみたいなごてごてした装飾も良かったけど、落ち着いてまったりできるのはやっぱりこっちだなぁ。日本の寺院に通じるところがあるのかもしれない。増築されている部分もあって、そこは現代風でした。整備された庭をもどり(植物のある庭はヨーロピアン)またぐるっとまわってカルロス5世宮殿前で休憩。

石造りの宮殿が基本めちゃくちゃ寒いので(だからカーペットとか発達したのかしら)あったかいコーヒーが身に染みました。生理がはじまっちゃったのでトイレもいったけどとにかく寒い!! 宮殿自体が山の上に建てられているので涼しいんですな……。

カルロス5世宮殿は趣味で建てたというだけあってめっちゃムダに広い(笑)ローマのコロッセオみたいに円形で、まわりがぐるっと部屋になっています。2階は今は美術館として開放されているそう。せっかくなので入ってみたら、宗教画かあ現代アートまでひととおりありました。宗教画ばっかりずーっと見てますが、本当にリアルに描きますよね……リアルすぎて怖い。その分伝わるものがあるわけですけど、いろんな意味で純粋に何かが迫ってくるというか迫られているというか。ずーっと鳥肌たってました。純粋なる信仰心ほど怖いものってないと思うんだ……。

1階は博物館で、発掘された土器やもともとの宮殿の装飾品など。歴史があるんだなぁ。正直スペインという国がイスラムとキリストせめぎあいの中でできた国であって、いろんな文化がいりまじっているといるということをようやく痛感しました。レコンキスタもちゃんと知らなったしね。グラナダは最後の砦だったわけですし。

サンタ・マリア教会があいていたので中にはいってみると、こちらは打って変わってカテドラル同様にどーんとでっかい祭壇が。彫刻と装飾がすごい。カトリックは本当に見ごたえあるなぁ。この協会がアルハンブラの中にあるというのが歴史を感じます。さっきはあんなにイスラムだったのに。もともとモスクだったのを改造したりしたのかな?(トルコでは逆パターンをよく見かけたけど)

アスカサバは城塞。なのでめちゃくちゃ見晴らしがいい! 日本でいうところの天守閣ですな(住むところではない)塔にのぼるとグラナダの街が一望できて、青空と白い壁のコントラストが最高です。いつまでも眺めてられる絵になる景色ですよ!! 街に統一感があるのがいいよね。

最後にヘラリネフェと庭園。ガーデニングには詳しくないですが、まさしく「Garden」という表現がぴったりでした。バラとか生垣とか!つるが這わせてあったりそのあたりはまんま思い描くヨーロッパって感じです。ヘラリネフェ自体はイスラムの時代に作られたはずなんですけどね。

のんびり鑑賞して休憩はさみつつ、見終わったのは13時半ぐらい。朝からきっちり堪能しました!

バスで中心部まで戻ってレストランで昼食。ちょっと冒険してパスタを頼んでみました。メニューがよくわからなかったのでカンとノリで頼んだらツナトマトのソースがかかってでてきたました。でもスパゲッティはゆですぎてぶっちぶち。どうもスペイン人はゆですぎたパスタがお好みのようです……。素直にサンドイッチにしときゃよかった。ビールは間違いないけど!

16時ぐらいまでだらだらしてからようやく発見したスーパーもといショッピングモールへ。エル・コルテ・イングレスはスペイン全土にあるイオンモールみたいなもの。日用品から食材まで何でも売ってます。1時間ぐらい物色してお土産用にビール・オリーブ缶・オリーブオイル・チョコレートなどを購入しました。カード払いでいこうとしたらパスポートの提示を求められたんですがそういうものなの? まあ買えたからよかったけど。40ユーロもつかっちゃった!(でもユーロ安ばんざい)

ホテルに戻ってなんとかトランクに詰め込むけどギリギリ。衣類が多かったかな……こんなに寒い(汗をかかない)とわかってたら減らしたのに。気候を読み間違えたようです。

夕方から再度バスにのりアルバイシンへ。グラナダで一番古い町並みということでかなり入り組んでます。日本の城下町同様防犯のためにわざとそうしてあるそうな。そんな中をバスがすり抜けていくのがすごい! 同乗していたおばちゃんたちのパワーに押されつつ、サン・ニコラス展望台に到着。アルハンブラ宮殿を一望!!! すごい!! 夕焼けに照らされるアルハンブラは最高の眺めでした。

しばらくまったりしたあと広場でジプシーや物売りの人たちがあれこれやってるのを眺めつつ、あたりをうろうろ。公園で子供たちや兄ちゃんたちが遊んでたり、ロナ展望台で眺めを堪能したり。結構下ってきたので歩いて帰れそう、ということになったのでテクテク歩いてホテルまで帰りました。

最後に夜行列車グッズをまとめてホテルを後にし、ホテル前のバス停へ。ところがどうもホテル前のバス停からは駅に行かない模様。いろんな人に聞きまくったけどみんな英語が苦手なので要領を得ない。こっちも英語ができるわけじゃないので半信半疑ながらも歩いて別のバス停へ。するとそこでも違うよ!と言われてさらにもう一つのバス亭へ。なんかスペインのバスは行きと帰りで路線が違うというややこしいことになってるそうな。京都以上にハイレベルだよこんちくしょう!と思いながらなんとか見つけたバス停から乗り込んだのはいいものの、今度はおりどころがさっぱりわからない。いい加減来すぎじゃない?ということで同乗してた兄さんに聞いてみたらだいぶ過ぎてました。

わーお!ということで慌てておりて(列車の時刻が迫ってた)そこからも親切なお兄さんに道を教えてもらって、1時間余裕みてたはずが最後の最後でギッリギリ!いやーあせったあせった。荷物抱えて全力疾走ですよ。

さあ夜行に、と思ったらなんと寝台列車ですらない最下層ランクの普通の列車でした。いや確かに格安ツアーなんだけどさ……。予想外!と思いつつなんとかトランクを上にあげたくて格闘していたら違うスペイン人のおばちゃんに「どきなさいよアンタ!」ってな感じで阻止される。えええーと思ってたら親切な韓国人のお姉さんに助けてもらいました。スイマセン本当にもう……。

なんとか落ち着いたと思ったらそのおばちゃんが私の向かい側の席で(端の席だったのでボックス席みたいになってた)突然超キレだす。いろいろ不満があって(もしかしたら我々に対する不満もあったのか?)怒ってるのはわかるんだけどスペイン語なんで意味不明だしだんだんBGMみたいになってきて逆に眠れました。日本人でよかったー。あれスペイン語理解できてたらめっちゃ腹立ったんやろうなー。

一応ビールで乾杯して乗れたことにまずは良かったね、と。もちろん疲れ切っていたので爆睡です。夜中にわりと人の出入りがあったのと、おばちゃんが真夜中に再度キレだしたのとには驚きましたがおおむねぐっすり眠れたんじゃないかと思います!

今日はここまで。