スペイン旅行6日目。

サグラダ・ファミリア


夜中に寒くて目が覚めた……。思ったよりスペインは涼しいです。いやまあ緯度から考えたら当たり前なんですけど今までいった国々が暑い国ばっかりだったもので。

7時起床で8時出発。今日はメインのサグラダ・ファミリアですよ! この旅のハイライトであります。地下鉄で移動して駅降りて出口出たらバーン!ってそのまま町のど真ん中に立ってました。すごいとしかいいようのないすごさ。なんじゃこりゃ。ガウディ先生の本気の執念がつまってるわけですからそりゃすごいですよ。執念っていうかもはや怨念? なんでも2026年あたりに完成するらしいので完成したらまた見たいものです。

とりあえず外観から記念撮影でぱちぱちとってたら、どうやら隣でマラソン大会が開催されている模様(そういや今日は日曜日)。観光客に加えてマラソン関係者もわいわいいてにぎわってました。

とりあえず中に入るために個人の入り口に並んで、事前にネットで購入したチケットを見せたらすっと入れたのは良かったんですが、結局エレベーターに乗るためのチケットは別売りらしく、係りのお兄さんに買ってもらうことになりました。しかもエレベーターは2台あって、一つ目のところでここじゃなくてあっち!と誘導されたので結構うろうろ。でも中は最近できたばかりとあってめちゃめちゃきれいです。

エレベーターに乗って上にあがると、にょきにょき生えてる塔の途中までいけました! そこから螺旋階段であがって外を見ることができます。塔自体はだいぶ前に建設されたものなので年季が入ってるというか歴史があるんだけど、内部自体はめちゃめちゃ新しくて、さらにその隣でクレーンががしゃがしゃやってまだ建設してるっていうのがすごさを感じました。そんな世界遺産ってないよね! 現在進行形で進化してるんだもの。新しい空間というか世界観だわ。

上から見る景色もすごく良かったし、実際に塔内部をぐるっとまわれたのも良かったです。しかもサグラダ・ファミリア自体がちゃんと教会って認められたのも最近らしいですね。(最近まで内部も建設中だったから)でも柱の一本一本や、天井の作り、扉から手洗い場にいたるまでやっぱりこだわり抜かれててさすがだなと思いました。

ファサードは全面もう見てるだけで日が暮れます。あれです日光東照宮の日暮れ門と一緒です。これでもかという彫刻に次ぐ彫刻でストーリーがあって世界が広がっていてそれが4面あってまだ全部完成しきってないしどれも表現違うしもうガウディ先生ったらまじ変態なんだから!(ほめ言葉)としかいいようが。でも先生の晩年はやっぱり神様的なものに傾倒してたというし、いろいろ考えたんだろうなーって思いますよ。自分の出せる限りの力をここに注ぎ込みたかったんだろうな。それを後世の人たちがちゃんと完成させてくれることを祈って、ね。

地下にガウディ先生の作品作りに関する展示とかもあって面白かったです。先生は一切設計図というものを書かなかったそうな。全部模型で一回作ってそれで説明してたんですって。何か仕事頼むときも一回見本作ってやってみせてその通りにさせるとか。職人中の職人だなぁ。

土産物ショップにいきましたけどまあ買うよね。だってグッズだらけだもんね。結局今度はトカゲちゃんピアスを購入してしまいました。トカゲがかわいいのが悪いんだ!!

満喫したところでメトロにのってスペイン広場へ。なんか見本展示場みたいなところがあって、そこでばっちしコミックイベントやってました。一般の人も家族みんなで参加みたいな感じでしたけどコスプレイヤーさんもいっぱいいましたよ! ブリーチの一護とか。そして断然似合ってたよね。(外人さんがコスプレしたらマジで似合うと思う)そういえばちょうど日本も今イベントやってんのか……と思わず思いをはせそうになりました。世界ってつながってるね!(オタクすごい)

ここからはメトロではなくカタルーニャ鉄道にのって郊外へ。コロニア・グエル教会をめざします。少し走ると完全に田舎の風景で鉄道でのんびり。田んぼや畑ばっかりでなんだか懐かしい気分になりました。いいよねぇ田舎。

コロニアグエル駅につくと親切な案内表示やインフォメーションセンターが。きれいな公園で今日は日曜日だし子供連れのファミリーとかいてすごい和みました。どこも一緒だなぁ。コロニア・グエル自体は繊維工場として発達した(グエル氏が繊維工業でぼろもうけした大富豪かつガウディ先生のパトロンであります)工場街で、その街の教会をガウディに作ってくれと依頼したという経緯なんだそうです。日本語パンフまであってびっくりしました。バルセロナ市街地からはちょっと離れてるから観光頑張ってるのかな。

工場街だった街並みごと保存してあるので面白いなと思いました。教会自体は本当はアーチの塔が何本も立ち並ぶこれまた変態的なデザインの予定だったんですが、資金面だとか情勢の変化とかで断念して土台部分(教会部分)だけで終わってしまったそうです。でもそれだけでもすでに独創的ですけどね!

13時からちょうどミサが行われていて(今ももちろんその町に住んでる人はいるし、その人たちにとっての教会なわけですから!)中に入れなかったのでまったり周囲を散策して展示をみたりしてました。人も少なかったし天気も良かったし本当にのんびりしたところでよかったですよー。街の説明の展示がなかなか面白かったです。コーデュロイな!!とか(世界史勉強したくなった)

ミサが終わったところで教会内部へ。確かにデザインとしてはすごいんだけど、今も人々の祈りをささげる場所だからかすっごく落ち着く空間でした。地域の共同の場としての空気というか、それこそガウディ先生が望んでた使われ方なんじゃないかなって思います。だってそれを思って椅子まで設計してるわけですからね。

しばしまったりしてから1時間に2本しかない電車をまって(桜井線レベル!)バルセロナに戻ります。メトロを乗りついでリセウへ。そこでようやく腹ごしらえでサンドイッチの店でチキンベジタブルのサンドイッチ(もちろんバゲットですよ)とビールをいただきました。いやーマスタードマヨがきいててうまい! そしてファストフードでもがんがんビールのめるのがいい(笑)

グエル邸に行ってみたら行列ができていて整理券を配っていたので並んでゲット。チケット買おうと思ってたらなんと第一日曜日だったのでタダでした! ラッキー!! 17時からのチケットがとれたのであと1時間ぐらいあるなーと街をぶらぶら。カテドラルあたりにいくとすごいゴシックな旧地区なので何もかもが絵になります。ヨーロッパって感じ!! 大道芸人というかいろんな音楽やってる人たちが多いので(何なら地下鉄内でも音楽やってる人がめちゃめちゃいます/そして小銭をせびられる/でもそこまで強引じゃない)基本的になんかBGMがある感じ。いやー雰囲気あるわー。

雑貨を冷やかしたり、ホットチョコレートを飲んでみたり(がっつり溶かしたチョコでしたよあれ飲み物なんですかマジで/普通にむせた)してる間に17時になったのでグエル邸へ。日本語音声ガイドつきでみっちり解説していただきました。

グエル邸はその名の通り先述のグエルさんのお屋敷を頼まれて建てたんですが、初期作品だけあってまだ常識的というか、グエルさんのおうちだし、グエルさんの意向もいろいろ反映されている感じです。リアルお金持ちの邸宅をみっちり金かけてデザインして細部までこだわって作りました!っていう感じ。

貴族というか成金というかお金がありあまってたんですね、という装飾の施しようで、尊敬の念すら覚えました。芸術作品というよりは構造上の妙と職人芸のすごさとデザインていう感じですかね。納得できる建物ですもん。(カサ・ミラとかカサ・バトリョとかもう変態としかいいようがなかったので)

2011年に修復が終わって公開されたばかりらしく、いろいろ考えられてて面白かったです。屋上の煙突だけが唯一ガウディらしいセンスが光ってたかなと。より芸術に寄った感じがね。

みっちり見たので終わるとぐったり。さっさとホテルに戻ってネットにつないだら、バーレーンにいる眠からメールがきてました。こちらはバルセロナだぜーとメール返したらなんかすげぇグローバルな気分になりました(笑)すごい世の中だなぁ。

帰りに寄ったストアでまたビールを買ったんですが、もう顔を憶えられたらしくめっちゃからまれました。聞いたらトルコ人らしい。トルコ人本当に日本人大好きだな!!!

ビール飲んで最後の夜。ああ、日本に帰りたくない……!!

今日はここまで。