そしてまた高知へ。

なんでやねん!(セルフツッコミ)


朝8時阪神西宮駅集合、とのことだったので朝5時半におきてバナナもぐもぐして出発です。そう、今週末に高知で開催される長宗我部元親初陣ウォークに参加するためでございます! まあ月に2回仙台にいっちゃうこともあれば、週2回高知にいっちゃうことだってありますよね☆っていう。いや、まあそのまま滞在してても良かったんですがさすがにYちゃんを初対面のN先生とIさんと来させるっていうのもひどい話だと思ったもんで。

前回N先生とIさんと飲んだ時に話題に出てたんですが、リアルに参加しちゃう?ってことになりまして。話したらYちゃんも乗っかってくれたのでみんなでまとめてN先生の車で送ってもらいます。ちなみにN先生は本日法事のため、午後は自由に観光してくださいとのこと。夜ごはんはまた回収してどっかに連れてってくださるそうです。朝8時に集合でお昼には着くからーって言われてたんですが、そんなに高知って近いっけ?と思ったら納得しました。先生の車アウディや……!!

そりゃもう快適の高速道路で、宝塚神戸あたりは多少込みますけどあとはもうひたすら飛ばす飛ばす。普通に130とか出てても全然気づかないこの車のすごさですよ!なめらかな加速に静かなエンジンで乗り心地抜群でした。やっぱりええ車はええなぁ……。

N先生もなかなか面白い方なので、車内もわいわいしつつ、途中一回だけSAで休憩をはさんでから高知へ。本当にお昼前につくあたりがさすがです。とりあえずホテルを駅前でとったので、そこに荷物だけ預けてN先生は法事へ。我々はとりあえずお昼ご飯を、ということで駅前近くにあったレストランでカツオフライ定食をいただきました。普通にうまかったです!

Iさんは牧野植物園に行くというので、我々はバスに乗って岡豊城(長宗我部元親の居城)跡にある高知県立歴史民俗資料館へ。山城跡ってことで当然山の上にあるわけで、バス停から上って行かないといけないのですが、その途中に移築された古民家を発見。これも歴民の展示の一部であがっていいよーとのことだったので、休憩がてらその古民家の縁側でぼんやりしてました。眺めも天気も良かったのでね!

さてじゃあいざ歴民へ、ということで入ると、ちょうど特別展として「刀 武士(もののふ)の魂 −備前の名刀と土佐ゆかりの刀剣−」とかいうのをやっていたのでまずはそこから。前も刀剣の展示を見たことがあったんですが、それは確か現代の刀工の方々の展示だったので、歴史的な名刀とか刀剣を見るのは初めてじゃないかなと思います。刀剣も当たり前ですが奥が深いわけで、名刀と呼ばれるものや妖刀と呼ばれるものは歴史にいくつも登場するわけで、歴史好きとしてはやはり興味深いところではある!のですが、実際の刀そのものを見ても正直よくわからないよね……!!(未熟者です)いや、これが焼き物なら実際にお茶してるし使うしこうわかりやすい特徴とかがあるのであれが好きこれが好きって好き勝手言えるんですが、刃物そのものはもちろん大好きですけど、その違いとか仕事を見るってなってくると難しいものですな……! どっちかというと誰が使ってたとかその刀にまつわる伝説とかそっちの方が興味があったりします。あと刀の鞘とか束とか鍔とかの刀装具の方が見ごたえがあったりして……。時代が下がってくると実用的なものより芸術品的なイメージなので蒔絵が施してあったり糸巻もきれいだったりいろいろ工夫してあるのでね! wiki先生に日本刀を聞いてみたらあまりにも世界が深すぎて引き返してきましたもの。さすが武士の魂であります!!

で、朝が早かったせいかYちゃんが眠気がピークということで15分ほどお昼寝タイムをはさみ、常設展へ。どっちかっていうとこっちメインだったわけですが、四国をほぼ統一した長宗我部元親の展示があります!! なぜか22歳までヒッキーだった姫若子ちゃん時代は全スルーされておりましたが(まあたいした話じゃないよね!あとで挽回したもんね!)明日歩く初陣の話から晩年までいろいろ展示がありました。テンションが上がったのは展示室のど真ん中に再現された本陣! 本陣は戦国時代に大将が位置するところであります。まあ時代劇とかでもよく出てきますよね。あれのレプリカというかそのまま置いてあって、机の上には簡単な絵地図があって、指し棒(あれも采配っていっていいのかな)までついてて心行くまで大将ごっこおよび家臣ごっこができます。なんなら伝令ごっこもできるよ! 一応合戦の様子をCGで再現した映像とかも流れてたんですが、今日は調子が悪かったらしく、音声が聞こえませんでした……。せっかく行ったのに!!

でも今ネットで見ていたら本来は3階も常設展らしく、そこでは高知の歴史や民俗についても展示されているらしいので、今度特別展がないときにいきたいと思います! だって高知だもの捕鯨に関する展示があるに決まってるじゃないですか……!(お土産コーナーに捕鯨の絵のクリアファイルあったもん!)お土産コーナーでももちろんひとしきり大騒ぎし、結局そのクリアファイルと長宗我部元親像の一筆箋を購入してしまいました。これこそもらった人間からしたら誰やねんレベルのものですけど、きっとMさんならわかってくれるはず……!(笑)

閉館時間まで粘る気だったので、ロビーにあったパソコンを使ったちょっとした高知の歴史紹介ビデオ学習みたいなのをやってました。野中兼山という江戸初期の土佐藩の家老がいるんですが、この人のお墓をなぜか私、先日行った宿毛で看板だけ見たんですよね。で、野中兼山って誰だろーって思ってたんですが、まあ藩政改革をかなり断行した人、っていう感じですね。堤防建設したり灌漑して新田開発をしたり、森林資源を見直して荒廃した山で林業したり、港を整備して商品流通させたりと、まあとかくいろいろやっていろいろ確かに成功してるんですけど、農民から年貢を3分の2取り立てて酒とか遊びは一切禁止で農業できないときは副業に精を出せとか言い出して結局猛反発をくらい、弾劾されて宿毛に幽閉されるという方でございました。そりゃ宿毛に墓もありますわ。しかも男系の子孫が絶えるまで幽閉が解かれずに死後40年間も一族で幽閉させられてたらしいですよ。それが大原富枝という高知の女流作家が「婉という女」というお話でその子孫の方を書いてらっしゃるそうなんですが、まあ壮絶だったそうですよ。江戸時代ってやっぱり各藩それぞれいろんな話があるもんですよね……。でも実際土木事業に関しては野中兼山の残した功績というのは大きかったらしく、再評価はされているそうです。

みっちり閉館間際までいたところで、じゃあせっかくだから岡豊山城跡もぐるっと散策してみますか、ということで跡地へ。といっても本当に小さな山のそれぞれに均された平地がありそこに礎石の跡があるだけなんですけどね。結構城跡って広いから大変かなぁとか思ってたら結構すぐにぐるっと散策できました。規模小さ……とか思ったんですけど、あとで聞いたら単純に後世に残されずに周辺が開発されちゃっただけで、本当はもっと広かったんじゃないかと言われてるそうですよ! そ、そうだよね良かった!!(まあ比較対象を安土城で考えたのも良くなかったよねうん。高取城跡と比べたらとんとんです)

ちょうど夕日の沈むころで、展望台でまったり夕日を眺めておりました。やはり秋は夕暮れですなぁ……!(しみじみ)としてたら、先生から連絡が。法事が終わったので今から迎えに行きますーということなので、歴民前で待機することに。先生のお姉さんが運転する車がやってきたのですが、先生は完全に出来上がっておりました!14時からの法事で延々飲み続けてたらしいんですが、助手席に乗っておられた先生のお母様もまあいごっそう(女性ですけど)というか、たぶんお父様の一周忌かなんかだと思うんですけどお墓の前で飲みまくってたらしいです。車の中が酒臭いのなんのって!(笑)さすが土佐ですな!! またご家族での会話が土佐弁ちゃきちゃきなので聞いてて面白かったです。「〜ぜよ」は使わないらしいですが「こじゃんと」とか「〜しちゅう」とかは普通に言うみたいですね。

そのままはりまや橋までいって、今度は牧野植物園にいっていたIさんを拾ってそのまま先生のご実家近くの屋台へ。本当に実家の近くの裏に40年前にできた屋台らしく、できた当初からの常連なのだとか。とりあえずカツオのタタキを塩でいかせてもらったんですがうまいよね!当たり前だよね!日本酒もぬる燗で土佐の地酒の桂月(けいげつ)をいただきました。まー進む進む。あとは進められるがままにから揚げ食べたりおでん食べたりスジ食べたり、なんとたまたま居合わせたお客さんが今日釣ってきたという鮎の塩焼きまでいただいちゃいまいした! 天然ものの鮎をこんなところで食べられるとは!! 正直その晩うまいものいろいろ食べさせてもらったんですが何より鮎が上手かったというオチですよ。まるっと一匹食べちゃいましたけどやっぱりうまいよね、本当にね! ちなみにそのおっちゃんは80匹ぐらい釣ったらしいです(笑)そりゃ屋台で振る舞いでもしないともったいないよね。お酒も何本か奢ってもらったし先生は大いに出来上がってるしで(ちなみに先生は14時から飲みっぱなしです)、屋台ということもあってものすごくいつものカオスな広島感が出てて最高に楽しかったです! まあ広島よりかは時間帯がだいぶ健全だと思いますけど!

結局夜21時半ぐらいにはシメのラーメンを食べて(これもうまかった)タクシーにて帰還。本当にご馳走様でございました!一応高知駅のキオスクで明日のためのお茶やらおやつやらウコンの力やら(どうせ明日も飲み会です)を購入し、お土産にもらったエクレア(どこのか忘れたけどすごいおいしかったですこれも)を食べて、それぞれシングルのお部屋にひっこんだのでした。

明日に備えて早めにお風呂入って寝るぞーと思ってたら、23時ごろに姉から電話。すでに睡眠薬飲んで寝かけてたところだったんで意識が定かではないんですが、たぶん今月末の柏島の話がまとまったかと。とりあえず夜行で行って夜行で帰るプランが一番安いし手っ取り早い!ということに関しては納得してもらえたかと思います。四万十と柏島はめっちゃ距離あるし移動手段ないしあったとしても移動に時間かかるしダイビングと観光をセットにするのは効率的ではない、という説明をしたのでね。地図見てもらったらわかると思うけど、結構離れてますから!

でもまあ普通に四万十川観光はしたいなーと思うので、それはまた別の機会に行きたいと思います。中村駅ならレンタカー屋もあるし、ホテルもありそうですからね。しまんとブルーライナーを使えば往復安くでいけましてよ!

今日はここまで。