いざゆかん秘境。

十津川村は日本一!


朝7時半に起きて奈良の寒さを痛感しつつ、トーストをもそもそといただきました。外は見事に雨でなんともいえない状況です。まあしとしと雨ぐらいなら気を付けて走れば大丈夫だと思うんですけどね……。

9時半に大和八木駅集合、ということで元同僚のIさんと、部署は違うけれど以前日生に一緒にカキを食べにいったHさんと合流です。世代も違うし趣味も好みも違うのですが、ある意味どんなことでも楽しめるノリの良さとお酒が大好きというのが共通していれば大丈夫だと思います!(笑)

ということで車に乗ってスタート。一応おもてなしのつもりでCD何がいいですか?とか聞いてたんですけどみんな気にしない!ってことだったので普通にPopcornが流れておりました。しかしうちの母のekワゴンもなかなか年季が入ってきているのでカーステがめちゃめちゃ音飛びして何が何やらわからないっていうね。まあそれ以上に会話が弾んだので音楽なんて誰も聞いてませんでしたけど!

奈良もめったに来ないし、十津川村なんて本当にはじめて!というお二人だったんですが、ちゃんと予習されてるんですねぇ。とにかく谷瀬のつり橋をわたりたい、と。それが目的らしくあとは天気次第で笹の滝や玉置神社に行ければいいかなぁ、という話でした。五条を経由していくルートを取ったので、とりあえず五条市内で日本酒を手に入れよう、と。ただなかなか酒屋で検索してもぱっと出てこないので最終的にイオンに行ったのですが正解でした! ちゃんと五条の地酒、五神がおいてありましたよ! 五条酒造というまさにご当地な地酒です。でもそう思うと奈良の作り酒屋って結構多いんですよね。あんだけ日本酒飲んでるくせに全然名前や味を覚えられないんですが、せめて地元奈良の地酒ぐらいちょっと勉強しとくべきじゃないかと思ってみたり。今晩酌が定着しつつあるし、今度帰った時に仕入れてみようかなー……。

ではいざゆかん十津川村!ということでひたすら国道168を走って行ったんですが、ちょうどお昼あたりで道の駅大塔に到着。実は五条市という罠なんですが(平成の大合併がね!)、ここも昨年度の水害で大変な被害が出た地区です。ここでとりあえずお昼にしましょうか、ということになったのでうどん屋さんで天ぷらうどんを食しました。ちなみにIさんがメニューに載ってたうどんのナポリタンにチャレンジしたんですが、まあ、冒険メニューってえてしてそうですよね、っていう(苦笑)ちょっとほっこりしたのが、そこのうどん屋さんのところに近くの仮設住宅に住んでるおばあちゃんたちが作った手作りの紙袋が置いてあったことですかね。新聞紙を使って作ってるんですって!

そこから30分ほど車を走らせればようやく十津川村に突入し、谷瀬のつり橋への分岐へ。ここも来るのは確か3回目?か4回目?なんですが、味のある注意書きなど変わってませんね。一応生活用鉄線、という定義であれば日本一の長さであります! 両端が金網で真ん中が板でしなる上に透けて下が見えるっていうのがミソですよね。周囲が開けているのでますます高さを実感できますし、風が吹けばまともにあおりを受けるので華麗に揺れる素敵なアトラクションですよ! もちろん生活道路なので地元の方は原付とか自転車で通って行くわけですが。私は高いところが大好きなので大はしゃぎなんですが、Hさんが実は高所恐怖症。Iさんと真ん中にはさんでなんとかまずは向こう岸にわたることができました。

谷瀬側にも小さな売店があるので私はじゃばらジュースをいただくことに。実は前にここに大学の同期ときたときもじゃばらジュース飲んだのでなんとなく(笑)おみやげにむかご(200円)を買ったりお土産をうろうろ見たり。なんかきれいなトイレもできてました! しかしここにきて雨に加えて風が出てきてものすごい天候に。もちろん駐車場に車を置いてきてしまっているので帰りもつり橋をわたらないといけないんですがこれがまあ大変でした。横殴りの風雨ですからね。傘に隠れるようにしてなんとか渡ったんですけど膝から下びしょ濡れでしたもん(苦笑)いや景色どころの騒ぎじゃないですって!

で、Hさんとなんとか渡った!って振り返ったらIさんが傘もささずに歩いてきます。ああ、風が強いから傘畳んだのかなーって思ったら違いました。中央地点で自分撮りしようと傘の向きを変えた瞬間に傘がみごとにおちょこになってふっとびそうになっていたそうです。相変わらずIさんの考えることがすごい!(必死でしたよ我々)

そんなこんなでびしょ濡れになってしまった3人だったので、笹の滝どころじゃないし、もう宿にいって温泉はいってゆっくりしません?という雰囲気になったのでそのままお宿へGO。十津川村内には四か所温泉があるんですが、やや和歌山よりの十津川温泉にある吉乃屋さんにお世話になりました! 日曜日宿泊ということもあって、お客さんは2組だけ。しかもチェックイン16時とかいってたのに着いたの14時半でしたからね。とりあえずすいませんロビーで待たせてください……となんとか一息ついておりました。それでも15時前にはお部屋に案内していただき、お茶を飲んで一息。でも窓からの眺めは素晴らしかったですよ! 二津野ダムでダム湖のようになった十津川が見渡せましたもの! なんでもオシドリが見れるそうですよ。(Iさんは植物と鳥に詳しい)

あとお宿も思ってたより新しくかつ古めかしく、卓球台が置いてあったり100円のカラオケがあったり、そこらへんに古民具がおいてあったりしました。廊下にとうみとかおいてましたもんね。

では温泉行きますか!ということでIさんと温泉へ。源泉かけ流しのなかなか良いお湯でした! 露天に行くにはいったん上がって別の入り口から行かないといけないのが多少不便ですが、ほぼ貸切状態でしたし良かったですよ。Yちゃんと温泉に行くときは1泊の間に3〜4回つかることもザラなんですが、みなさんそこまでではない様子。(まあそりゃそうだ)さっと堪能して続いては晩御飯です。別部屋で、ってことだったんですが、囲炉裏があったり古民具がこれでもかとおいてある部屋でなかなか雰囲気たっぷりでした! 冬に4人以上とかで予約するとリアルに囲炉裏で鍋とか炊いてくれるらしいです。さすがに囲炉裏の体験はないからなぁー。(それ以外の田舎体験はだいたいしているという自負はあります)

奮発したかいあって、ご飯はおいしかったです! ぼたん鍋も子持ち鮎の塩焼きもうまかったんですが、何よりうまかったのがマスの湯引き! これが予想以上にうまくてですね!! 最初はビールで乾杯したものの、あゆの骨酒とあまごの骨酒というメニューもあったりして頼まないでいられるか!ということでそれもいただきました。あまごはあまごの、あゆはあゆの香りがするのがいいですねぇ。何せ固く焼いたのが丸ごと一匹浸されてますからひれ酒なんかと比べてずっと香りが濃いんですよ。肴がいらない感じです。これはこれでいいなぁー。

で、本当はだめなんですが仲居さんがいなくなったのを見計らって五神の登場です。3人でかるーく720mlあけましたよねー。いやーうまかったなぁ本当に!!!(でも骨酒やビールはちゃんとお宿で頼みましたから、ね!)

いやあうまかった、というほろ酔い気分で今度はそのまま卓球へ。ノリではじめたものが意外と白熱するというのはよくあることです。いや久しぶりに卓球しましたけどやっぱりボールにあたるのがいいですね! 何気に小学校時代に卓球・バトミントンクラブに所属し、高校時代雨の日はひたすらピロティで卓球に興じ、大学時代一年間体育で卓球やってますからそこそこのラリーはできますよ。カットとか回転かけたりはできないですけども。しかし温泉卓球はやはり浴衣とスリッパという動きが制限された状態(かつほろ酔い)でやるのがいいですな! なかなか面白かった!!

そこからこれまた昭和の香り漂うカラオケルームで1曲100円というカラオケに興じました。調子にのってLove so sweetと栄光の架橋を熱唱。ちゃっかりムービー撮影されてたのを見ましたが浴衣でマイクもって歌ってる姿って本当に宴会感はんぱないですよね。いやー面白かった!

なんやかんやで普通に温泉満喫しまくりなので、お部屋に入ってからもテレビを見ながらだらだらおしゃべりし、23時ごろには素直に就寝したと思います。ちなみにHさんはいびきの持ち主、Iさんは歯ぎしりの持ち主(マウスピース持参)ということでお二人とも気にされていたのですが私は睡眠薬で強制シャットダウンですから一切関係ないです!というね。なんとも三者三様で面白かったです。やはり温泉旅行はいい!!

今日はここまで。