ほけんの窓口から。

そして有馬へ。


 本日はほけんの窓口へ!ということでYちゃんとふたりで行ってまいりました。そのまま有馬温泉になだれ込む予定なので二人してカートがらがらひいて行ったら思いっきり旅行ですか?と開口一番に聞かれてしまいましたけども。えへ。

 そもそもなぜほけんの窓口に行こうと思ったかというと、母が早期退職するにあたりそれまでかけ続けてくれていた保険をどうするかという話になったことがきっかけです。確かに何やら生命保険に母が私の名義?で?加入してくれているらしいということは伝え聞いていましたが、それがどういった保障内容だとか月額いくらだとかそういう話は一切聞いてなかったわけです。ついでにいうと祖母もかんぽかなんかで私名義のをなんかもってるらしいのですが、それも今イチよくわかっておらず。ようやく転職をきっかけに健康保険と年金についてなんとなく理解している、程度の私には任意保険なぞさっぱりわからなかったわけですよ。

 母からは今解約して払戻金80万程度をもらうか、それとも保険料を減額して保障内容を変更してそのまま継続するかどうするか考えなさいと言われていたわけです。説明資料ももらったけど何が何やらさっぱりぽん。だったらもう専門家に聞いた方が早いやろ!!ということでほけんの窓口を予約したというわけです。

 ちなみにほけんの窓口とは「ほけんの窓口グループ株式会社」が運営している様々な保険会社の商品をいろいろ取り揃えているまさに窓口な会社です。特定の保険会社に属しているわけではないので無理な勧誘があるわけでもなく、公平な立場からそれぞれに合う保険商品を紹介してくれるというもの。利益は保険会社側から得ているので相談料は無料。何回でも無料で相談ができ、かつ、その場で契約も可能。さらに契約後も継続してアフターフォローをしてくれるという会社です。

 たまたまYちゃんが保険についていろいろ調べていた時期があり、そんなときにこういうものがあるよ、と教えてくれていたのでいついくか、今でしょ!(つい使いたくなるフレーズ)ということで行ってみたのです。担当してくださったのはなんば支店の支店長さんで、1級FP技能士の資格をお持ちのおじさま。まず最初に今書いたような、そもそもこの窓口がどういうものでどういう業務を行っているか、どういうメリットがあるのか、ということを丁寧に説明してくださいました。うん、そういうの大事だよね、営業ってね!!

 でまあどういうご相談ですか?ということで今加入している保険の書類を見せたのですが、そもそもまずそれ以前に保険とは何ぞや、ということから我々はまったく知らないわけです。なんとなく保険料を払って何かあったときにお金がでるもの……という漠然とした知識しかなく、最近CMがやたら流されているので正直なところ日本生命はゆずだし明治安田生命小田和正だしアフラックはアヒルと翔さんだし第一生命はひつじさん……とかそれぐらいしか思ってなかったわけです(ほぼ企業のイメージ戦略に流されている/住友生命はあいばさんだね!)

 じゃあまずはそこからいきますか、ということで保険の種類の説明からスタートしました。実は保険というのはすごくシンプルで、3つのパターンしかないそうなのです。(さらにいうとFPの勉強の中でほとんどが投資だの資産運用だのそういうものに占められるらしく、保険は新商品が出たら特徴をちょろっとさらうだけで勉強に時間はかけないとか)定期保険、養老保険終身保険の3つのパターンがあり、それぞれの商品はこのどれかを組み合わせたり、内容を変えているだけで、基本形は3つしかないのだと。

 まずは定期保険。これはいわゆる「掛け捨て」と呼ばれるもので、保険料を支払っている一定期間のみ保障されているというもの。昔の保険はこのパターンが多いそうで、大手の保険に多いとのこと。

 続いて養老保険。これは、定期保険に貯蓄性をプラスさせたもので、保険料を支払っている間はもちろん保障が続くけれど、支払いが満期になればその額を受け取れるというもの。ただし保障はその時点で終了します。

 最後に終身保険。その名の通り、保険料の支払いが終わっても、一生涯保障が続くというもの。かつ、解約して払い戻しも可能で貯蓄性もあります。

 まあ3つのパターンでそれぞれたとえば500万円の生命保険の場合……ということでそれぞれ電卓はじいて例示してもらったんですが、普通に考えて定期保険って損じゃないの?と思ったんですが、その分保険料が安い場合もあったり、また目的別に考えてとにかくその期間さえどうにかなればいい、という場合であれば定期保険が有効な場合もあるそうです。また今はやはり一番お得で融通がきく終身保険が主流になってきてるらしく、それぞれ各社がいろんな商品を出してきているのだとか。

 私はてっきりCMでやれ「掛け捨てじゃない」とか「一生涯保障が続く」だとか連呼されているので大手生命保険会社の商品って大抵そういうものかと思っていたら、母が加入していた保険は終身保険の上に定期保険が上乗せされている保険内容だったようです。母がおそらく20年以上は保険料を支払い続けてくれていたんですが、定期保険部分に関しては都度更新されていくわけで、かつ、その分保険料も高額になっていくというプランだったようです。団体加入ということで多少の割引はあったようですが、27歳独身の私が持ってるには結構重い保険ですね、とさらっと言われました(死亡保障額が3300万とかだった)。というか保険ってそもそも自分に何かがあったときのために加入するものであって、契約者が母で被保険者が私ってのもよくないそうです。当たり前ですが契約者と被保険者は同じじゃないと、私が死んで母に金が入るってことだからそりゃ保険金殺人とか起きるよねそういうことか!ってなりました。

 まあ今回はそんなわけで、母が契約者になってたのを私が契約者になって引き続き支払っていきますかどうしますか、という話なわけで、当然ながら母が支払っている保険料は結構高額になっているわけです。さすがにいきなりそれは難しいのでいくつか保険料を下げて保障内容を見直しませんかどうしますか、という提案を受けていたわけですが、どうも見てもらったところその保障内容の変更パターンもあんまりよろしくない、とのこと。どうしても大手の保険会社は商品が古い、ということらしいです。つまり戦後の高度成長期に保険会社が乱立して、景気も良かったもんだから保険料もそんなみんな気にしてなかったし、かつセールスレディ文化が発達したため付き合いで保険に入ったりなんだりということが起こったりして、保険という本来のもっている価値が結構ねじ曲がったりなんだったりかんだったりして……とかなんとか。そのあたりはものすごく納得いく部分が多かったです。ですよねーってなりました。ただ終身保険の部分はそれだけ母が保険料を支払っていてくれていたわけだから、支払い済にしてしまって持っておいてもいいと思いますよ、とも言われたんですが、正直なところ、そこの保険会社の担当(いわゆるセールスレディさん)の対応がどうもいい加減だし強引だし信用ならん!というイメージをもってしまっているのです。もう一個別の保険の話があったときも正直その対応はどうなの!って思うぐらい酷い対応をされてしまったのでいっそ私は切りたい!と申し出まして。じゃあ払戻金をそのまま全額別の会社の医療保険につっこんで一括払いにしちゃって一生涯保障が続くのにすることもできますよ、たとえば……ってあたりで時間切れになりました。

 10時からスタートして2時間あっという間でしたね! おじさまも「今日は勉強会になっちゃいましたね」っておっしゃってましたが、まず理解するには本当にそれぐらい必要だなと思いました。専門家なおじさまに解説してもらってなんとなくわかった気になりましたけど、いざじゃあ自分に必要な保険がなんなのかって考えられるのはそれからですもんね。よーく考えよー! お金は大事だよー!!!

 あとちょっと別の豆知識として所得税というシステムを導入しているのは日本だけで世界各国の政府の皆さんからうらやましがられているそうです。先に税金分だけ抜き取って支払えば絶対に税金とれるわけですからね。何やら戦時中ぐらいにそんなシステムを構築したらしいですが、それは確かにそうだな、と思いました。何せ私も税金で生きている側の人間なんで、所得税と住民税に関してはそれほど不満はないです。ていうか税金を徴収すること自体は租庸調の時代から年貢からあれこれあったわけですからね! それとは別に銀行の手数料システムの方については世界からプッって笑われてるとか。だって自分の預けてるお金を引き出すのに手数料105円ってなにそれって話ですよね良く考えたら!(あまりに当たり前すぎて目からウロコ/実際手数料無料のりそなに変えてからそっちに慣れてしまってもいた)

 あと保険を払い戻す際に自分が払った保険料の総額よりも増額になって帰ってくる場合それは利益と見なされるけど、一時取得金は50万円までは非課税だから解約するときには分割して解約して利益を50万以下に抑えたら税金払わなくていいよ!とかも教えてもらったり。生命保険に関しては一日でも早く入ったほうが結果的にお得になる(同じ期間払い続けるのであれば若くて健康なうちに入ったほうが同額の保障でも保険料が安くなる)とか。

 知らないことがいっぱいだよ、っていうかそういうことを知らないままみんな生きていってるのか……!(その事実に愕然)となりました。いやもう本当にいろいろ考えないとだめだな……!!!

 結論から言うと、付き合いとかで保険に入ったり、なんとなく団体加入なら安いのかなって入ったりするのはそれだけ今まで景気がよく、かつ昇給が当たり前だった社会システム時代の話なんですよね。今は本当に5年後10年後がどうなるかわからないし、年金制度が私が定年になるまで続くかどうかもわからん、という時代なわけで。そうなるとやはりいろいろ考えておかないといけないわけですよ! だって今はもう3人に1人はがんになる時代なんだもの!

 二十歳になった時に選挙権については学んだ気がしますけど(成人式でパンフもらった)、正直税金や保険や年金に関しては学んだことがない気がします。公民とか現代社会ではやらないよ確か! こういうのも学校で教えた方がいいと思うんだけどなぁ。それとも教えてもらったけど関係ないやって忘れてるだけかなぁ。初めて社会人になったときに年末調整の紙がやってきて何これ!?ってなったし、年金手帳も職場に預けるってどういうことなのなんなの!?ってなったし、転職のときに厚生年金から共済組合になってねんきん特別便が空欄になって???ってなったし(実はいまだにそのあたりよくわかってない)健康保険も協会健康保険から共済組合の健康保険になって????ってなったしいろいろと知らないことがいっぱいでてきたんですけど誰も教えてくれなかったもの! だから自分で調べたわけですけど、調べない人だっているわけじゃないですか。知らない人の方が悪い、っていう論理になるんですかねぇ。いやもう怖いよお金の話……(がくぶる)

 まあそんなこんなで2時間を費やしたのでそのまま今週の出来事あれこれをだべりながら高島屋でハンバーグを食べてたんですけどね。まあ何せ金曜日に私は熱いパッションをぶつけて日付を超えてしまったので、そのままそこでパッションが爆発するという事態になってしまいました。もう最近ずっとそんなんばっかりだな! 熱く人生や仕事について語り合った結果予定時間を大幅オーバーで語り合ってしまいましたけどね。でもこういう話がなかなか普段できないのですよ……! 私が考えすぎなのはわかっているけど考えずにはおられないというか……!(思考の暴走)そもそも行政とは何のためにあるのか、という思考実験などをしておりました。でもこういうブレインストーミングが大事だし楽しいんだよねぇ。

 久々に食べたトマトサラダとハンバーグは安定のおいしさだったんでぺろりとたいらげました。そこから梅田に移動して有馬温泉行のバスチケットをとり、発車時刻まで紀伊国屋の宗教書コーナーを冷やかしておりました。最近メディアで取り上げられていた高野山の宗会解散について議論してみたり。いやでも本当に考えてみたら宗教法人だって立派な法人だし資産運用やってかないといけないし運用してそれで失敗したら不信任決議出されて解散することになるしで、ああ、世の中はとかく金か、金なのか……!!と叫びたくなりました。御仏の教え云々の前にまず必要なものがあるんだね(真顔)

 かなり俗世にまみれたところから有馬温泉へ移動。1時間ほどのバスの旅でしたがそこら辺からようやく最近の萌え事情とかになってきて落ち着いてきました。うん通常営業! ちなみに今回泊まるところはメルヴェール有馬という大浴場・宴会場つきのホテルであります。最近畳の上で寝づらいというYちゃんのためあえて洋室を選びました。温泉は2種類あるってあったし!!

 着いたのが17時とかだったのでそこから温泉に入って晩御飯。互助会の福利厚生を使ってるので何やらドリンク1オーダー無料でした。ここぞとばかりにビールと日本酒を頼み、どちらもほぼ私があけるというね! でも温泉に入ってから日本酒飲むとまあまわりますね! 少しのお酒でかなり気分よく酔えたのでこれは温泉効果だと思います。やっぱりいいよねぇ温泉宿で日本酒ってのがね!(ご満悦)

 ご飯もおいしかったしお酒も進んだので八重の桜見るつもりがすっかりすっ飛ばし、ようやく部屋に戻ったのは21時前。そこから2時間ぐらいまたああだこうだと熱く議論してしまったので(最近はYちゃんもいろんな情報を仕入れているので大変に勉強になる!/奈良県立美術館の行く末が心配であるよ……)温泉閉まる前に入りに行かなきゃ!ということであわてて再度温泉へ。温泉内でも木曜の記者懇談会のあれこれを愚痴ってしまったり、熱くなったり。いろんな意味でデトックスを行っていたのでした。

 でもこんだけ食べて温泉入ってしゃべり倒して頭使ったんだから眠れるだろー!って期待して就寝したんですけどね。

 今日はここまで。