長生きの秘訣。

どうか元気で健やかに!


 睡眠薬が増えれば眠れるっちゃー眠れるんですが、休日はやっぱりいったん目が覚めたとしてもずるずる布団に居座ってしまいますね。ていうか寝た気がしないっていうかなんていうかね! 睡眠に関しては本当に今年一年かけて学んでいきたい所存です。春になったからそろそろ暁を覚えなくてもいいんじゃないかと思うんですがねー。

 ということであったかい中ちょっとおめかしをして久々に近鉄特急(南大阪線)に乗って母方の実家へ。本日は母方の祖父の米寿のお祝いなのです。88歳ですよ! 父方の祖父は65歳で亡くなっているので、それをおもうとうちのおじいちゃんは本当に若かったんだなぁ……としみじみ思いました。ということでおじいちゃんといえば母方の祖父なのですが、本当に88歳になるまで大きな病気もなく本当に元気ですごいなぁと思います。もともと小学校の先生で校長先生もやっていて、歴史に詳しくて、スポーツ観戦がすきで、畑もやっていて、なんだったらまだ車の運転もしてたりするんですが(それは危ないのでもうやめといた方がいいと思うんですけども!)、もうでも本当にいろんなことに興味があってすごいなぁとしみじみ思うのです。活動的ですよね何よりね!! ラグビーの試合とか深夜とかにしか放送してないからわざわざビデオに録画して見てたりするんですもの。

 ちなみにお祝いということでふすま外して座敷と仏間が二間続きになってて、お膳と仕出しのお料理が並んでて、祖父と祖母が上座に椅子がおいてあって、叔父さん一家とうちの一家全員そろってみんなで祖父の米寿をお祝いしたんですが、本当に、田舎のおうちの、こういうイベントがたぶん私は大好きなのですよ!! 大阪に暮らしていると本当に思うんですが、昨今の都会の皆さんは年忌っていうイベントをやらないんですよね(たぶん)。田舎あるあるかもしれないけど定期的に何回忌っていうイベントがやってきて仕出しとって家で食べるか、どこか食べにいったりとか。あと父とか祖母とかが年忌にいって「ご馳走」といって食べきれなかった仕出しを持って帰ってきてそこに入ってたエブフライやカニなどをいただくのが楽しみだったものです。みんなあるよね? 少なくとも奈良南部民なら絶対にあるって信じてる!!!(力説)

 祖父が簡単に挨拶というかスピーチをしてたんですが、やっぱり88歳になると同期だった皆さんはほとんどいないんだそうです。やっぱり男性で88歳まで生きるってすごいことなんだなぁと思いますよ。曾祖父が100歳まで杖ついて自分で歩いてて、本当に大往生だったのを見ているので、祖父にもぜひ100歳まで元気に生きてほしいなぁと思うのです。健康診断でも異常なしで、腰が曲がるのだけはどうしようもないらしく毎年身長は縮んでいってるらしいですが、それぐらいですって。痩せてるし背ももともと低いし、髪の毛も真っ白で眉毛がふっさふさで見るからにおじいちゃん!!ていう感じのおじいちゃんなので(自分でいうのもなんですが私はおじいちゃん萌え属性をもっています)、見るたびになんともいえない気持ちになるのです。しかも今回はひ孫であるところの甥っ子ズも参加してるので甥っ子(弟)をだっこしてるおじいちゃんの図とか和みすぎて(*´ω`*)って感じでしたもの。いや本当。思わず写メってそのままFacebookにアップするぐらい。可愛いかったなぁー(でれでれ)

 仕出しも奮発したらしく何食ってもうまいし、奈良の地酒「梅の宿」もあるし、とりあえず歴史の話をわいわいし話しながら(おもに祖父と父と私だけですけど)ご飯を食べておりました。ちょっとしたくじ引きイベントなんかも開催されて、みんなで記念撮影して、何かもう幸せってこういうことだろぉぉぉ!!!ってしみじみしてました。小さいころうちの兄弟3人が乗って遊んだ木彫りのでっかい虎が玄関においてあるんですけど(田舎のおうちだからね!)そこに甥っ子ズを乗せて写真とったり。和む……!! あとは歴史トークに花を咲かせられた上に田原本町史(昭和61年編纂とかですが)とか発見して思わず借りてきちゃったり。あとああいう場で絶対柿の葉寿司食べるのが奈良ですよね。そして鯖は食べ飽きているので鮭に走るっていうのも奈良あるあるだと思います。柿の葉寿司うまいよ!

 祖父のスピーチ聞いてて思ったんですが、やっぱり常に動いて何かをやっていることがそのまま長寿の秘訣なんだろうなぁと思います。88歳になっても私はいろんなものに好奇心をもってあれこれやってたい! おじいちゃん、本当に本当にこれからも元気でいてくださいませ!!

 私は夜に予定があったので一足先に大阪に帰還。そのまま梅田に向かい、サンケイホールブリーゼにて野村萬斎さん出演・演出のマクベスを見てきました。まあ幸せ爛漫だったところから急転直下の悲劇にもほどがありましたけどね。演出は面白かったし綺麗だったし萬斎さんはやっぱり好きー!だったんですが、やっぱり2階席は遠かったな……! 肉声なんで聞き取りづらいところが多かったのが残念でなりません。舞台はやっぱりいい席で見てナンボだと思いました。せっかくの舞台なのに息遣いや躍動感を感じられないなんて! そこそこ舞台やミュージカルを見に行っているもんですからやっぱり比較しちゃいますよねー。マクベスの物語自体は新感線のメタルマクベスを一回見てるのであらすじは大体知ってましたし、世界観の表現や演出はさすがの萬斎さんだったと思います。動きは本当にきれいだったなぁ。まあ冒頭でさっそくマクベスは眠りを奪われるんですけど(「眠るな!」って言われる)全然関係ないところで人間眠らないとだめだよ……!!!!!と叫びたくなったのでした。いや人間、ほんと、寝ないとだめだよ!(心に突き刺さる)

 終わった後はそのままYちゃんと阪急三番街の沖縄料理のお店で一杯。一杯のつもりが今週もなかなかハードだったせいでオリオンビールジョッキで3杯あけましたけどね(ちなみにお昼は梅の宿を結構な量飲んでいます)。相変わらず熱く語ってしまったんですが、最近の不満として、私は深刻な紳士不足なんだということが発覚しました。かっこいいおっさん(=紳士)に会いたいよう……!(えぐえぐ) 前の職場のレベルがおかしかったってことなんですけど、前の職場にはジョギングが趣味でスキンヘッドでさりげなく仕立ての良いスーツとコートに身を包みかっこいい帽子をかぶって出勤してくる紳士や、ベンツを乗り回しながら頑固な大将がやっているカレーうどん屋に連れてってくれる美食家の紳士や(ちなみに助手席に乗せてもらった時に「大人の乗り物ですね!」って言ったら「こんなん子供の乗り物やで」とさらっと返された)、写真が趣味で随筆もかけて文学部か工学部か迷って工学部にいって寺とか建築とかにめっちゃ詳しくて南禅寺に連れてってくれてそのまんま湯豆腐食べさせてもらってタクシーで京都駅まで送ってくださるような紳士とか、とにかくそんな紳士がわんさかいたわけですよ。リアル・リストランテ・パラディーゾですよ!!! 今は飲みにつれてってくれるおじさんはいるけどやっぱりレベルが違いすぎるんだものおぉぉぉ!!

 たぶん最初にそんなとこに放り込まれてそんな紳士たちに囲まれてたらそりゃうるさくなるってもんですよ。いかん、最近の若者に興味がわかないのはやっぱりそのあたりも原因なの!?って思うぐらいにたぶん私の知っている紳士レベルが高すぎるんだと思います。うう、4月になって落ち着いたら前の職場のおじさまにご飯連れてってくださいってねだろうかなぁ。

 今の職場のトップを見てるとやはり比較対象があるせいかやっぱりね、レベルの差を感じてしまうわけですよ。器が違うんだもの器が! 不機嫌な様子なんか見せないし、頑固とこだわりは違うし、何より信念がしっかりしてたよね! 信念をもたないオッサンはただのオッサンですよそんなもん!(酒が入っています)

 あやうく語りすぎてYちゃんの終電近くまで飲んでしまったので引き揚げましたが、たぶんいろんなストレスの一端がそこなんじゃないかと思ってしまいました。なんせ88歳の尊敬すべきおじいちゃんがすでにいるんだもの!

 今日はここまで。