みんな大人になってきた。

でも変わらないでもいてほしい!


 今朝の夢。

 私だけが何も知らなかったけれど、どこかでそんな気はしていた。時折母が見せる複雑な表情や視線で、ああきっと私の知らないところに何かがあるのだと、そういう風に思っていたものだ。だが彼女がはっきりとした憎しみのこもった眼で私を見据え、その言葉を告げたときは衝撃を受けずにはいられなかった。私のせいで亡くなった命がある。たとえ私の意思がそこになくとも、確かにはっきりと私が理由でその命は失われたのだ。母を問い詰め聞きだし、彼女に会いに行ったときに覚悟は決めたつもりでいたのに。
 彼女は言った。「これは復讐だ」と。いくつものチューブがつながれ、車椅子に座った状態の彼女は自ら体を動かすことすらままらない。視線だけが雄弁に語る。私を殺したいという思いが伝わってくる。私は何も言い返せなかった。全てがその通りだと思ったから。
「殺したいの?」
 私は彼女に問う。彼女はゆっくりと頷いて見せた。彼女はその病からほとんど他人と触れ合うことはできないのだという。私はようやく覚悟を決めた。そっと彼女の手をとった。彼女は少し震えたが、私がしっかりと手を握りこむと、やがて落ち着いたようだった。
「わかった。でも、どうせ殺すなら、できれば満開の桜の元で殺してほしい。そのお願いは聞いてもらえる?」
 彼女は驚きに目を見張った。握った手がまた震える。しっかりと手を握り、彼女から視線を外さないようにする。私は覚悟を決めたのだ。彼女の手は青く白くやせ細ってはいるけれど、しっかりと血が流れていて、暖かった。このぬくもりを最期まで覚えていようと、そう思った。
 
 ――満開の桜の中。私はただひとり死を待っている。強い風が吹き、花びらが散っていく。この桜のように私は美しく散れるだろうか。きっと私が流す血は見苦しく大地を汚すだろう。だがきっとこの桜がそれを吸い上げてやがてこのような綺麗な花に変えてくれるのだとしたら、それでいい。
 ざぁっと風が先ほどより大きく吹いた。巻き上がる花の中、彼女がやってくるのが見えた。
「待ってた」
 彼女を迎え入れる気持ちで、全てを投げ出すつもりで彼女に微笑んで見せた。怖くはない。強がりでもない。だが彼女は違うようだった。あの時見た憎しみのこもった眼が、なぜか動揺している。そしてその眼から涙がつ、と頬を伝った。
「――殺せない」
「え?」
「殺せない。だって、だってあなたの手が暖かいことを、私は知ってしまったから」
 彼女は泣いていた。私も泣いていることに気づいた。あの時と同じように、彼女の手を強く握りしめる。私の手と、彼女の手。どちらにも暖かい血が流れている。ぬくもりがある。桜の花びらはらはらと散っていく中で、私たちは手を握りあったまま、静かに泣いていた。

 ……という夢でした。いや薬が切れて一回起きたんですけど、そこから二度寝したら見事に上記のような夢を見まして。本編はもっと長くていろいろ複雑な伏線が絡み合っててどうやら私には弟やら妹がいたはずがそれが私が原因で死んだかなんだかそういう展開だったと思うんですけど! いやーミステリーだったなぁ。続きの展開が気になって思わずそのまま見てしまう系の夢は久々でした。まあどう考えてもラストホープ+八重の桜の影響だと思いますけどね! 我ながら満開の桜の元で殺せっていうのが中二だなぁと思いました。でも映像としてはすっごく綺麗だったんですよ!(私の夢はカラーです) ちなみに彼女の正体はさっぱりわかりません。知らない人も目いっぱい出てきますからね!

 10時にはなんとか布団を抜け出して、そこからはせっせと掃除に励んでおりました。ようやくトイレと洗面所をきれいにしたよ! 洗濯もしてコロコロも一通りかけて、家計簿も日記もなんとかつけて、15時に来られるJCOMさんを待ちます。

 JCOMの解約工事のおっちゃんもなかなか気さくな方でした! が、工事自体がものの10分ぐらいで簡単に終了しちゃったんで会話も交わす暇なくでしたけどね。こちらも委託業者の方なんで二人してやっぱりネットが安定してないっていうのはダメですよねーという意見で一致したのでした。

 思ってたよりも早く工事が終了したので、そこから早めに天王寺へ。今日は久々に学科の同期と飲み会なんですが、2人は家族がいるため17時スタート。ひとりはもうすぐ旦那さんの転勤で富山に引っ越すというのでその餞別を買いに遊・中川へ。毎回代わり映えしないなーとは思うんですが、ちょっとしたプレゼント買うのにちょうどいいんですもん! FrancFrancとかよりは断然中川だと思ってます。可愛さの方向性が違うのだよ! 今回は小さな金平糖の小箱を古布で包んだかわいいつつみがあったのと、茶道部出身の子なのでなかなか機会もないだろうけど桜の懐紙(まあペーパーナプキン替わりに使ってもいいよね)、定番のふきん(ただし大阪柄)の3点セットにしました。ついつい自分用にも桜の懐紙買っちゃいまいしたけどね。可愛い季節の懐紙使ってお茶するのがいいんだよー!

 TSUTAYAで無事にPopcornDVDの初回盤予約も完了し、ついでに評判の良かったテレビガイドパーソンもゲット。見事に映画の影響で本屋がニノちゃん一色になってましたが、次はこれが翔さんになるんだろ、知ってる……!と思いつつ待ち合わせ。

 会うのは去年の11月ぶり?とかだったんですが、どんどんみんな大人になっていきますよねー! 1人はもうすぐパパになるっていうしね。相変わらず私はあれこれやらかしているのでその報告をしたりなんだり。でもやっぱり母校がなくなっていくっていうのは寂しいよねって話になりました。うん、そう思うんだ、毎日本当に(切ない)。うちの兄が転職したよーって話で会社名を出したらああそこね!って普通に返ってきてびっくりしましたがよく考えたらみんな化学科出身でその子は材料系だったわ! 一人は電池屋で今回のANAボーイング事件に関してバッテリーが原因じゃないよねアレって話をしてみたり、普通に通じあう理系の世界が楽しくてほっとしました。化学の話なんか誰ともできなかったよそういえば!!
最近の出来事として理学部の先生の研究内容がすごいんだけど伝わらなくてどうのこうの、という話もみんなわかってくれるんだもん! 光受容タンパク質にみんな興味を持ってくれるってなんかうれしいよね!

 ちなみに居酒屋は私が前々から狙ってた店で、とにかくメニューの品ぞろえが多くてうまくてかつ低価格というお店。そのせいか大人気でいついってもいっぱいで、毎回向かいの居酒屋に入ることになってたんですが(でも向かいの居酒屋の魚はガチでうまいので酒の品ぞろえが悪くたっていいの!)日本酒もいくつかおいてあるしでガンガンに食べてガンガンに飲みました。やー楽しかったなぁ! Facebookはじめたよ、って言って私のリア充部分だけを放出してるっていう表現でみんなわかってくれるっていうのに調子に乗ったりね。話の流れは忘れましたが、私別に普通やからなぁ……とため息交じりにいったら全員に即答で「いわしさんみたいな子に会ったことない」と断言されたんですがえ、そうなの!?と思いました。いやまあ私の交友関係もめっちゃ偏ってるっちゃ偏ってますからね。でも思うんだけどみんなも大概変わってるぜ!?(だから仲良し)

 会話の内容も二人は結婚してるので保険の窓口いっていろいろ悩んでるんやけど、っていったらみんなで保険の話でわいわいやったり(ひとりは結構財テクやってた)、財形貯蓄はただの貯金やし利率がいいわけでもないからあんまり意味ないよ!って言われてそうなの!ってなったり、ほけんの窓口に行ったら1か月はかかるよねって納得したり、みんなやっぱりりいろいろ考えてるんだなーと思いました。私も考えねば。ううむ。

 17時スタートだったんで終わったのは19時半だったんですが(早い!)ちょこっとだけカフェでお茶。もう一人の男子は付き合って1年になる彼女がいて、めちゃめちゃ彼女に結婚を匂わされているらしいのですが、いまいち踏ん切りがつかないらしいです。うん、わかるよ! 30歳になったら自動的に会社の寮を追い出されるのでそのタイミングかな、とは思ってるらしいのですが、彼女さん的には結構焦っているらしく。ちゃんとそういう事情も説明してあげて、30歳まで俺はお金を貯めておくから、そのときにプロポーズするってちゃんと約束してあげなさい!と女2人で諭したのでした。いや私が言える立場じゃないってのは重々承知なんですけどね。でもFちゃんはさずかり婚でいまだにきちんとしたプロポーズがなされなかったことを地味に根にもってるらしいので。男はしっかりしないとだめだよ!

 めちゃめちゃ健全な時間に帰ってきたのでそこから日記の続き。結婚式の2次会・3次会に行った姉が泊めてくれ、とやってきたのは23時半。なんと3次会が完全なるオタナイトだったらしく、新郎がガチのハロプロオタで延々ライブハウスでオタ芸やってたらしいです。一周回ってなんて健全なんだろう!と感心したと言ってました。うんなんかわかる気がする……! 3次会に集まったメンツも新郎のツイッター友達とかばっかりらしく、全員オタクでたいそう盛り上がったそうですよ。姉は新婦側の出席者だったらしいですが、3次会にいったらBerryz工房スマイレージ℃-uteの最新シングルが全員に配られたらしいです。すげぇなオタクの熱気……! いや、だがしかし、本当に一周回っていっそすがすがしい!と思いました。まあ嵐のコンサートなんかカルトとどこが違うのって言われたら何もいえなくなりますからね。やれるもんなら披露宴の曲を全部嵐で固めるとかやってみたいもんだ!

 今日はここまで。