沖縄旅行2日目。

まさかの土砂降り。


 明日の天気は崩れる、とは聞いていたもののまさか1日でここまで変わるとは思いませんでした! 春だからしょうがないといえばしょうがないんですけど、気温差が激しすぎやしませんか、と。まあとにかく沖縄はすべて雨マークだったので、いろいろ装備を整えていざ出陣。

 7時ピックアップでいざ港へ。今日はまた別の港でしたー。(泊港かな?)今日は日曜日ということと、慶良間行の便ということでかなりの人! 2台に分かれてそれぞれのダイビングショップのお客さんが乗合の状態だったんですが、なんかんだでうちのボートはファンダイブと講習ダイブのみということになりました。昨日は体験の人とか初心者の方がいたんですが、今日はちょっと雰囲気が違って結構手馴れた人ばかりの感じ。インストラクターさんも昨日のお姉さんから交代でしぶいおじさまになりました。

 ボートの仕組みとかは大体昨日と一緒で把握しているので、早々にウエットスーツに着替えて出発。慶良間までは50分ぐらいかかるということで普通にだらだらしておりました、ら! なんと昨日に引き続きザトウクジラさんに出会えました!! いやー慶良間方面に行くといるかもしれないとは聞いてましたが、まさか2日とも見れるだなんて……! 私のクジラへの愛があまりに強いせいですかね。鯨類まじ愛してますもの!(自分でもなぜこんなに鯨類押しなのかはよくわからない)

 しかし海は昨日の快晴が嘘かのような灰色の空。ポツポツ雨が降ったりやんだりで、風こそそんなになくて波も高くないからよかったんですが、1本目のポイントについたときには本当にどんよりした感じでした。

 今日の1本目は黒島のツインロック。その名の通り2つの大きな岩が特徴で、とにかく地形がダイナミックなのです。透明度も最高!ではあったんですが、何せ曇り空なもんで全体的に真っ暗! インストラクターさんが「ナイトダイビング!?」ってスレートに書くぐらい真っ暗でした。頑張って写真もとってたんですが、ほとんど薄暗くて何撮ってんだかって感じでしたね……。でもネムリブカっていうサメが見れましたよ! 岩陰に隠れておりました。でもでっかい壁とか狭い隙間とか、そういうところを潜り抜けていくのは楽しかったですね。レック(探検)好きにはたまらない感じの地形です。途中ピカピカ水中で光るもんだから、フラッシュ?とか思って浮上したら、まさかの土砂降り中でした! しかも思いっきり光ってゴロゴロ鳴ってるし、なんとかシャワー浴びて一息つこうかという瞬間に思いっきりボートの隣に雷が落ちてビビりました。うええええええ!!

 そりゃまあ海上ですから何の目印もないわけですけど何せ海水にまみれてるもんですからびっくりですよ。インストラクターさんの話では、島に落ちたときに帯電して手すりから感電したことがあるらしいです。あな恐ろしや……!

 まあとはいえみなさん海のプロなんで、すぐにボートを移動させて雨雲が去るまで待機したら結構すぐに雨はあがったんですけどね。さすがでございます。姉が生理中ということであんまり体調がよろしくなく、すごく寒そうだったのが大変そうでしたが、私はその点結構平気でした。ボートも確かに揺れますが、アネロンニスキャップの力はすごいですな! 朝一錠飲んだだけなのにまったく酔わなかったです。他のファンダイブの皆さんが結構グロッキーになっていたので(耳抜きもうまくできなかったとか/気圧も変化してますもんね)そういう意味ではダイビングで大変だったのって本当にはじめてのボートダイブの時ぐらいだけかな、と思います。海中でもだんだん中性浮力の取り方がわかってきた気がしますもの!(気がするだけかもですけど)

 2本目は儀志布(ぎしっぷ)島のカメ吉というポイント。その名の通りカメが見れるかも、ってことだったんですが、まさにその名の通り、タイマイという鼈甲の材料にもなっていたというカメに出会えましたー! しかも超お食事中。だいぶ近くに寄っても夢中でごはん食べてるのが超可愛かったです。ウミガメもいいなぁぁぁぁ!!(爬虫類へのあくなき愛)しかも2匹もいて、いろいろ堪能できました。熱帯魚もいっぱいいたし、1本目よりはだいぶ明るかったので結構写真もバッチリとれました。いやーよきかな!

 まあボートに上がってきたらまたも天候悪化してたんですけどね(苦笑)でもたとえ外が雨でも海の中は関係ありませんから!(ライセンスとるときがまず雨だった人)

 3本目はオプションになるけど行く?と言われて行く行くー!と我々。乗り合わせたファンダイブの人の中では結構グロッキーな感じの人もいたんですけどね。でもせっかく慶良間まで来たんだもの! お金がかかってるんだもの!!(重要)

 お昼ご飯はお弁当か何かかな、と勝手に思っていたら、具だくさんのあったかいおうどんが出てきました。これはありがたかったですねー。なんせ寒かったもんで。休憩中は私も寒かったですがそれ以上に姉の方がガタガタしていたので心配でした。いや無理して潜ることないんだろうけど、でも自分が逆の立場なら多少無理してでも潜ると思うんで何も言えませんけどね……。

 ということでの3本目。座間味島の七番岬というポイントだったんですが、ここはなんとアオウミガメに遭遇できる率が高いとのこと。ただ初めてのドリフトダイビングだったので若干の緊張もありつつでした。だいぶ昨日から潜り続けてるんでロープ無しでも潜降できる感じだったんですが、何せ初体験だったもんでね……! 今までは基本どのポイントもアンカーロープありましたもん。ということでいざトライ。アンカーで固定してないボートからそのままジャイアンストライドエントリーでドボン。頑張って腕を上げてBCのエアを抜いて深く息を吐いていくと、おお、沈む……!! いや、落ち着いてやればできるもんですね。というか28本目にしてようやく、って感じではありますが。流れに乗っていくので基本はインストラクターさんの後ろをずーっとついていく感じだったんですが、まあ見応えのあるものばかりでした! クマザサハナムロ(グルクン)の群れ、ツノダシの群れ、ノコギリダイの群れがぶわーっていっぱいいるのと、サンゴ礁と、そして見事にアオウミガメが!! 爆睡中だったようで、一緒に記念写真撮ろうが何しようがずーっと動かずに寝てました笑 ああ、アオウミガメと一緒に写真が撮れるだなんて……! いやードリフトダイブ、超楽しかったです。ようやく中性浮力も学んだのでバーがなくても安全停止位置で止まってられましたし、最後の浮上も浮力確保もちゃんと覚えてました(笑)いや、まあライセンス一応もってるはずなんでね! 一応ね!

 でも本当に最後の最後でいいもの見れたなー!って感じです。あとは即シャワー浴びて着替えて那覇まで我々が爆睡でしたけどね。

 明日は本当は青の洞窟にシュノーケリングに行くはずだったんですが、この天候だと厳しいようで、南のビーチに変更になるかも、とのこと。まあここまできたらシュノーケリングもして帰らないと気がすまないので、青の洞窟はまたリベンジですね。と、いうか! 沖縄がもうダイビングスポットとして素晴らしいということは大いに痛感してしまったので、これは今後格安Peachを狙って定期的に来ないといけない……と遠い目をして思わず思ってしまうのでした。ああ、なんだろう入り口が最下層だったせいかすべてが素晴らしいものに見えてくる!(でも飛行機に乗らなくていい柏島はやはり魅力的と思わざるを得ない/ていうか両方いけばいいんじゃね)

 帰ってきて疲れてはいたんですがそれでも明日も水着いるし!ということで必死でお洗濯。店は普通の居酒屋にしました。まあどこはいってもオリオンビールが安いことは判明しましたしね。なんとか荷物を片付けて干した後、国際通りを通って一銀通りの交差点近くにあるエリーという居酒屋へ。そこが飲み放題1000円、1500円なら種類が増やせますよ〜という誘いに乗って飲み放題1500円をつけてしまったら、後からメニューみたらオリオンジョッキ100円ということが判明して愕然としました。ジョッキ15杯は物理的に不可能ですよ!! 姉も私もそうなってくるとモトを取らないと気が済まないタイプなので、結果、大いに飲んだくれてへべれけになるという結果になりました(苦笑)いやでも料理もうまかったんですよ! 今日見てきたばっかりのグルクンのから揚げもあったし、もずくの天ぷらも海ブドウもゴーヤチャンプルーも!(まあ大体大阪の沖縄料理屋で食べてるけど)でもやっぱりあの沖縄のうちなータイムというか、日本とはまた違う時間の流れ方を感じられるので、海外だなぁ、としみじみ思ったのでした。こうやって日常を忘れてオープンテラスの店で飲んだくれてるっていう状況がね。カンボジアの夜やスペインの夜を思い出すわけですよ。そういう意味では沖縄は沖縄であってほしいな、とも勝手に思ったりするのでした。まあそうあるべきなんですけどね。きっとね。

 とりあえずふたりとも酔ってるし仕事のストレスも溜まってたし(年度末だからね!)まわりが外人やらなんやらなのをいいことにあれこれぶちまけておりました。久々に姉が泥酔してるのを見た気がします。ていうかやっぱり誰かに先に酔われると私は酔えないのな……! そう思うと本当に年末の忘年会(野田阪神事件)はどうかしていたとしか思えないんですが……いや、まああの反省が生きているといえば生きています、はい。

 私はなんとか意識を保っていたのできちんとお会計をすませ、レシートもきちんと確保し、姉をひきつれて国際通りをぶらぶらしながらホテルへ。その途中で手ぬぐい屋を見つけてお魚てぬぐいとシーサーてぬぐいを衝動買いしてみたり、やっぱりブルーシールに捕まってヨーグルトドリンクを飲んだりしておりました。いやでもなんか入っちゃいますよねブルーシール!(苦笑)

 なんとか酔いが落ち着いたところで閉まる前にスパ銭にいかねば!ということで無理やり銭湯に行ったんですが、早々にのぼせたので(当たり前/酒を飲んでお風呂に入ってはいけません)水をがぶのみして脱衣所の扇風機前でぼけーっとしてました。しかしそういう意味では姉もなかなか強いんだなと思います。両親ともに弱いのにこの分解酵素はどっから受け継いだんだか……。

 さすがに部屋に戻ってからはそのまま倒れるように就寝したのですが、案の定妙な夢にうなされることになりました。なぜかホラーテイストで、とある謎の本があり、それは作者が死んでから書かれた作品、といういわくつきのもの。遺作、ではなく、『死んでから』書かれたありえないはずの本。その本を持ってひとりの年老いた女性が私に何かを訴えかけようと現れて……とかなんとかそういう設定の話でした。起きた瞬間でも沖縄だからなんかそんなこともありえそうよね、と素直に受け止めましたけどね。というか私の想像力が書きたてられたんだと思います。まったく最近私の脳内ずっと中二設定だな……。

 今日はここまで。