ピッツアがうまい。

近所にこんな店があったとは!


 さすがに朝はキツかったですが、なんとか頑張って帰還し、フルスピードで着物を着たら帯のスタートを忘れかけてて焦りました。先月着てないだけでこんなにブランクありますか……!! 何回か試行錯誤したら思い出せたんで良かったんですが(原理を理解しているのでそれを手掛かりにとっかかりを見つけた)、やっぱり着ないとだめですねー。裾というかおはしょりも失敗したのでどうにもちょっとなぁ、でございます。焦ると良くないですね!

 といいつつお昼を食べるためにレッツドライブ。実はうちの近所に元メキシコ料理屋で今イタリアンなお店があるのですが、たいそう評判が良いらしいのです。それならばいってみるかとYちゃんと着物二人で空気を読まずに突撃をかましたわけですが、予想の数段上のうまさで返されました……!! 何がいいって、まずサラダビュッフェで窯焼きの野菜がおいてあることですよ……! しかもいろんな種類のオリーブオイルとお塩が用意されており、これだけでご飯いけるよねこれ!って言いながら窯焼きのキャベツだのを食べてました。まずそこで好感度うなぎ上りだったんですが、続いて出てきたピッツァがまじうまい……! 食にうるさいYちゃんがピッツァにおける暫定1位という判断をくだしたのですからまあ相当なものです(相当だよ!)。

 ただ惜しむらくは我々は着物だったため本気を出せず、今度は洋服できてがっつりいってやろうぜ、と約束してお茶に向かったのでした。いやーおいしかったおいしかった。

 ちなみにお茶は3回目の行台子。さすがに3回目ともなると徐々にイメージはわいてきたんですが、それでもやっぱりなかなか覚えきれませんね。行之行台子自体はかなり奥の点前になってくるので(調べたらやはり上級でした/大円草も上級)やることも多いしいろんなものが挟まるのでそれをこなしていくことに必死になってしまい、なかなかこう無心ではできないのですが、逆にここまでくるとさすがに普通の濃茶や普通の薄茶はわりと無心で点てられるようになってきました。そう思うと長くやってきたものですねぇ。お稽古自体は月1ですけど、それでもここまでこれたのはうれしいし、普通なら教えてもらえないようなお点前を好き勝手にやらせてもらえるのは本当にありがたいことだと思います。そこらへんのカルチャーセンターじゃこんなことできませんよ!!

 二人して行台子やって濃茶やって薄茶までやったので結局2時間以上やってたんですが、やっぱり飽きないし興味がつきないのは奥が深いからだなぁ、と思います。後片付けをしながら行之行台子と大円草と引次で上級で、次が真之行台子になるんですよね、って話をしてたんですが、どうやら私はやはり全体を体系化して学ぶのが好きなようです。着付けやってたときも思ったんですが、まず構造を教えてほしいと、そしてそれに近づけていくためにどのようにして組み立てていくかというのをすごく論理的に考えたくなるので、お茶も思いっきり理屈をこねくり回しながらやってたりします。大円草というお点前はつまり台天目と盆点を組み合わせたもので、それに棚をつけて発展させたのが行之行台子なわけで、ということはやっぱりもみ手が要りますよね、という回答が導き出せるというか。本を読んだらちゃんともみ手をして、って書いてありましたもん。そう思うとお茶も着物もすごくシステマチックというか、理屈で形成された美というか、日本らしいなぁと思ったりします。きちんと理由がある美しさって大好き!

 所作にしても何にしても、こう見えた方がかっこいいからとか、ここが中心で起点として考えるとか、唐物を使う場合は茶筅の位置がどこにいくとか、順番とか、そういう基本論理を組み立てて応用して奥のお点前を構成していけるのがいいですよね。なんでも基本・基礎があっての応用なのだな、と思うと納得できますもん。逆にそういう教え方をしてもらわないとうまく入らなかったりもするんですけどね。考えるんじゃない感じろ!とか習うより慣れろ!という方が時間がかかります。車の運転なんか完全に慣れですけど、教習所めっちゃ苦労しましたもんね(苦笑)慣れるのがゴールへの最短距離なのになぜ反復練習ができないんだ!ということに憤っておりました。仮免取得までが長かったですよあの時も……(半分登校拒否でした)

 帰りがけにちょっとドライブ、ということで明日香へ。甘樫丘の菜の花が見事でありました! 桜も咲いていて、着物で記念写真をパチリ。本日もリア充報告であります。花見いいよね花見……! 帰りに私の大好きな地元の川の土手を走って行ったんですが、この田んぼが広がる風景がきっと私の原風景なんだろうな、と思いました。田んぼの中を自転車で爆走するのが何よりのストレス発散でしたし、中学・高校と自転車で走りながら季節を毎日感じていたあの頃、というのがきっと原点で、そうなるとやっぱり私はいつかはここに帰ってきたいと思うんだろうな、とも思いました。やっぱり奈良で死にたいなぁ。そこをゴールに体系化して考えていけばいいのかしら? まあ人生は理屈じゃないんでしょうけどね。

 ちなみに帰ったら甥っ子たちも含めてみんなで晩御飯でにぎやかでした。甥っ子たちの健やかなることよ! まあさすがに今夜は疲れていたのでゆっくりしよう……と居間にいくと天地明察の文庫が。ずっと気になっていたので思わず読み始めたら止まらないっていうね……! いや、あれ、当たり前ですけど、めっちゃ面白い……!! これもう理系で歴史好きの私にはたまらないドンピシャな1冊でした。あまりに面白くて2時まで一気読みですもん。いやもう本当に晴海さんがかっこよすぎてもう。しかもタイムリーに会津初代藩主の保科さんとか出てきちゃうし、やっぱり私、会津が好き!ってなるし、なんかもうとりあえず晴海さんが愛しくてかっこよすぎて道策がかわいくて(ん?)うおおお、ってなりました。上杉鷹山読んだ時もふおおお!ってなりましたが、それぐらいレベルに渋川晴海にぞっこんな予感です。ちょっとこれ江戸時代初期マジ掘り下げたい……!

 明日も明日で予定があるのにやっぱりフル回転な夜なのでありました。いやでも悔いはないよ!

 今日はここまで。