細川家の至宝。

細川家マジパネェ。


 心配していたものの渋滞はなく、予定通り6時台に到着! したのはいいものの、今回は一般じゃないので逆に時間を持て余すという(苦笑)トイレで身支度を整えてから、なんとなく朝マックでもしてみるかとマクドへ。見事に人で溢れかえったマクドで久々に朝マックを食べたんですが、ソーセージエッグマックマフィンとハッシュポテトとコーヒーのセットでもう1日コレ出してればいいじゃない!!!と思うぐらいにうまかったです。マフィンは認めるのになぜ昼間でも売らないんだ! パンにこだわらなくたっていいじゃない!!(憤り)でもマックグリドルは認めてません。甘いのか甘くないのかはっきりしろ!

 結局携帯で時間をつぶすことに限界を感じたのでとっとと会場へ移動。Yちゃんより先に会場入りして何だったら勝手に準備に着手しました。いややることなさ過ぎてさ……。でも本当に一般との違いを歴然と感じました。

 Yちゃんと合流したので準備して開場まってからゴー。やっぱりここでしか出会えない出会いがある……!と痛感しました。だって30分で予算オーバーでしたもん。あれだけ2カ月に一回東京に来てるのに机の上に知らない本しかないってどういうこと!? ああ、やっぱり来ないといかんのか……(遠い目) でも6月にしか来ないひともいるのでやっぱり6月も行かないといけないと思います。難しい。

 あとは席に居座らせてもらってだらだら。一応撤収までお手伝いしてから帰りました。今回は夜行で帰るのでどこか寄り道したいなーと思ってたんですが、上野は人が多すぎてうんざりするだろうし、何かこじんまりしてて隠れ家的な展示ないかなーと思って探していたら、目白にあるという永青文庫なるものが。なんでも細川家の至宝を管理しており、季節ごとに展示しているらしく、今はまさに「細川三斎の茶」というなんとも心惹かれるものをやっていたので行ってみることにしました。

 江戸川橋駅から徒歩15分ということだったので歩けるかなーと思ってカートひいていったらまさかの超坂でびっくりしましたよね! 東京意外と坂多い……。でも江戸川公園はきれいに整備されてて水の流れも気持ち良くて緑が多くてちょっとほっこりしました。東京は山がないけど代わりに公園だの庭園だのは多いんですよね。そこらへんに緑があるっていう感じ。その点大阪は都市部にほとんど緑はないですけど、逆にすぐに山にいけるというのでバランスがいい気がします。まあ山に慣れているわけですが……。(平野落ち着かない)

 ちなみに永青文庫は本当にこじんまりした館で、展示自体もそんなにおいてないんですが、「細川家」というインパクトがものすごくて度肝を抜かれました。だって今の理事長であり細川家当主が元首相の細川護熙氏ですもの! まだ幼かった私は細川政権がどんな政治を行っていたのかは知りませんけど、細川、羽田、村山とコロコロ総理大臣が変わって行ったという記憶はありますもん。今は陶芸家で茶人でとりあえず文化人として過ごされているようですけれども。まさか出自がそんな人だとは知らなかった……!

 大体永青文庫の建物自体も旧細川侯爵家の事務所っていうんですから年季が違います。永青文庫の紹介文で欧州貴族に優る七百余年の伝統ってさらっとかかれてて唸りました。すげぇよ細川家……。なんでも永青文庫設立したのは今の護熙氏の祖父であるところも護立氏だそうです。この人がめちゃめちゃ芸術に造詣が深くて美術品収集もしてたし、それを伝来の家宝と合わせて管理する財団作ったんだそうです。ちなみに護立さんは志賀直哉とか武者小路実篤パトロンだったんですってー! 絵に描いた貴族ー!!!

 当然ながら展示品もすごくて、企画展のほかに細川家が持ってるお宝がこれでもかと展示してあるんですけどいろんな意味でお腹いっぱいになりました。雪舟の絵とかめっちゃ持ってるらしいです。あとは中国美術の収集に余念がなかったのと、当然ながら禅の心にも造詣が深かったようで白隠慧鶴(はくいんえかく)という禅僧の禅画とかめっちゃありました。文書もめっちゃ収集してたらしく、なんとか全集とかが廊下の作り付けの豪奢な書棚に収められたりしてるだけでなんかもう圧巻というかなんというか。さりげなくそこらへんに置かれてるけどこれ凄いんじゃないの感にあてられてました。うう、細川家の迫力に圧倒される……!

 ちなみにメインの三斉の茶は逆にわびさびたっぷりで落ち着いて見られました(笑)でも茶道具見るのは楽しかったですよ! とりあえずなんでも数寄でないといかん!らしく、あえて左右非対称にするとか、あえて崩すとか、そういうのがお好みだったみたいです。まあ違いとかはよくわかんないんですけど☆ でも純粋に利休が作った茶杓や柄杓が普通に残ってるのがすごいなーと思いました。今でも使えそうですもん。茶釜とか茶壺、茶碗は見てて結構楽しかったです。今はどうしてもお稽古で習うもので、ある程度体系化されてこれが良いとされる、という中でいろいろ楽しんでいるので、逆に忠興(三斎)は好き勝手にあれがいいとかこれが好み!とかやってる感じが面白かったですね。しかし茶道って面白いなぁ。ある意味、「道」として大成したっていうことがすごいなと思います。利休さんには敬服してたみたいですしね。

 あとお茶会呼んでくれてありがとう!っていう伊達正宗からの書状があったりして面白かったんですが、私は全国各地で伊達正宗にまつわるものに出会う率がめっちゃ高いんですけど! 日光東照宮で偶然贈り物の灯篭見つけちゃうし、宇治のお茶屋さんでお茶の注文してる手紙見つけちゃうし。だんだん花押に見覚えが出てくるレベルですよこれもう。何なのこの遭遇率……!

 とりあえず細川家をいろんな意味で堪能したものの、ミュージアムショップは別にないので、なんとなく永青文庫の機関紙を買って帰ってしまいました。現当主の巻頭言がなんともいえず迫力があります。ああ、細川家パネェ……!(くらくら)

 しっかり時間を使ったのでそこから目白まではバスで。東京は基本電車網がおかしなことになってるのでバスなんか不要かと思ってたんですが、こういうところは要りますね、バス。そこから一駅移動して、池袋のてんやへ。東京駅でもよかったんですが、先に腹ごしらえしたかったんですもん!

 そこから神田に移動し、スーパー銭湯へ。江戸遊というところに行ったんですが大人450円という良心的な値段でよかったです! 大きいお風呂気持ちいいー!

 帰りは御茶ノ水から東京駅まで戻ったんですが、何気に御茶ノ水駅が神田川の堤防にあってそこそこ坂でまたカートで苦労するはめになりました。坂、多いな東京!!

 東京駅では八重洲地下街エクセルシオールに腰を落ち着けひたすら読書。早めのバスをとっていたのでさてコクミンでグリーンダカラとウィダー買って乗るかーと思って乗り場に移動したらまさかの8時閉店で愕然としました。ていうか乗り場も自販機ないし!!! ふつう高速バス乗り場っていったらトイレと自販機ぐらいあるだろおい!と思ったんですが、どうやらまだまだ絶賛工事中のようでどうしようもなくそのまま乗車しました。できれば新宿あたりで一回降りて自販機探したい……と思ったんですが、目視できるところに自販機が発見できなかったのであきらめて普通に寝てやりました。まあドリンクなくても意外と朝まで持つもんですよね!(でも二度とやらない)

 今日はここまで。