大人になった。

ザギン飲み。


 東京駅に到着し、今回は急ぐ必要がまったくないのでとりあえず八重洲エクセルシオールに陣取って優雅にモーニングを食べつつゆったりと身支度を調えます。荷物はとりあえずそのまま持っていこう、ということで山手線で上野に移動。今日は東京国立博物館栄西建仁寺展を見るのです!

 9時半から開館ということだったので9時前には行こうと入り口に到着したんですが、結構すでに人が並んでいてさすがのトーハク。やっぱり風神雷神はみんな見たいよね、ということでおとなしく並び、開館と同時に入ることができました!

 まあ結論から言うと、なぜか私はこれを美術展だと勘違いしていたのか、という感じでございました。栄西建仁寺を中心とした禅文化の総合企画展なんですよね。ただ結構チラシが風神雷神とか曽我蕭白とか海北友松とか伊藤若冲とか私の大好きな名前が並んでたもんだから思いっきりそっちを期待していったので、若干、あ、そういうことなのねという気がしてしまいました。いやお茶関係とかすごく楽しかったんですけどね。まあ建仁寺も何回か行ってるんでわかりやすかったんですけれども。

 でも少ないながらもやっぱり蕭白さんは奇才だったし若冲先生は変態だったし(褒め言葉)友松さんの雲龍図はすっごく良かったです!

 肝心要の風神雷神ですが、私の期待値があまりにも高すぎたため、率直な第一声が「意外と小さい」という残念なものになってしまいましたが、もちろん良かったですよ! ただたとえていうならフェルメール真珠の首飾りの少女と同じく、煽られすぎたために自然な観点で見れなかったというのは残念かも。

 その後常設展示もきっちり回って、尾形光琳風神雷神も見てきました! 模写なんですが、微妙にやっぱり光琳の意匠も生かされていて、これはこれですごく良かったです。常設はどれも見ごたえがあったんですが、最近私の中で熱いのが茶道具なんで、いろんな形のお釜を見れたのは良かったですね! 前は京釜ばっかりだったからなー。こういうのを見てると茶道具をそろえたくなってきます。まさしく道楽と呼ぶべき趣味ですね。

 そしてなぜか出会ってしまうのが伊達政宗関連の品なのですが、今回は秀吉の遺品が納められ、伊達政宗に贈られたという箱が展示されておりました。日光東照宮伊達政宗が贈ったという灯篭を偶然発見し、宇治のお茶屋さんの2階の展示で伊達政宗からの茶の発注のお手紙を拝見し、東京の永青文庫の茶道具展でやっぱり伊達政宗を茶会にお誘いする細川忠興の書を拝見してしまうという我ながら伊達政宗と何かあるのかというレベルであります。宮城の友達のおかげで伊達政宗関連の施設はほぼコンプリートしてるしね!(笑)

 ミュージアムショップを冷やかして散財した後は、上野の駅のファミレスでお昼ご飯。そこからお茶の水に移動します。

 前々からコンサーティーナに目をつけていたんですが、扱っているのが御茶ノ水の谷口楽器さんしかない、ということが判明したので今回の東京一泊を決めたようなものです。はじめて御茶ノ水に行きましたけど、本当に楽器屋ばっかりなんですね! なかなか新鮮でした。

 ちなみに谷口楽器さんは左利き用ギターとアコーディオンの専門店というニッチな楽器屋さんです。コンサーティーナを探してるんですが、と言ったらあそこにあるんで自由に触ってください、という放置っぷり。仕方がないので適当に触って遊んでたら、ようやく暇ができたのかちょこちょこアドバイスをもらえたんですが、やっぱりディアトニック式(押し引きで違う音)とクロマチック式(押し引きで同音)なら、初心者はディアトニックの方がいいよ、とのこと。ハーモニカと同じ原理で、和音や伴奏がやりやすいとのこと。簡単な楽譜を出してもらい、ちょっとだけ弾いてみたんですが、確かに原理は理解できるし弾けないことはないんですけど、ひとつのボタンに2音というのがどうにも気持ち悪くてですね。

 やっぱりピアノをやっていたのでクロマチックの方が良いんですけど、ということで相談してたんですが、そうなるとお値段が上がってくるわけで。あれこれ悩んだんですが、最終的に中古のクロマチック式のコンサーティーナを5万円ほどで購入いたしました! でもちゃんと音はでるし、ケースもつけてもらったし、良い買い物なのではないかと思います!

 この後は銀座でジェニファーと飲む約束をしていたので、その前に軽く腹ごしらえをということで、サイゼイヤへ。ミラノ風ドリアを平らげて休憩してから銀座に向かいます。

 ジェニに会うのは正月ぶり?だったんですが、お店のチョイスを任せていたらいい感じの隠れ家風の日本酒のおいしいお店を選んでくれておりました。カウンターでふたりで日本酒をちびちびやってたんですが、まあ値段に関しては東京・銀座にしてはだいぶと良心的なんだろうなと思います。まあ大阪の私の知ってる店とは比べようもありませんが! でもまあそこは銀座価格ということで。その後の顛末などを聞きつつあれこれ話しておりました。仕事や結婚の話をしつつ、愚痴トークではなく人生観だの仕事感だの哲学的な話ができるのは昔から変わらないなぁと思います。まあ私がそんな話しかしないんだけなんですけどね!

 しみじみ飲んだ後はそのまま流れで近所のカフェへ。モンブランが有名なお店だったので、じゃあケーキセットで、と頼んだらまあそこそこのお値段しましたけど、それもまあ銀座価格ですからね、ええ。おいしかったですけどモンブラン

 じゃあまた東京来たときに連絡するわーってことで分かれてJRと京急を乗り継ぎ大森へ。向かいのコンビニで朝食を仕入れてホテルにチェックイン。安心安定のサンルートなので、シモンズ製ベッドでぐっすり安眠……と思ったら、やっぱり耳鼻咽喉の不調に阻害されてなんともいえない夜をすごすことになるのでした。

 今日はここまで。