バリ旅行2日目。

もはや潜水訓練。


 朝6時半迎え、ということで6時前から起床してごそごそ準備。いくらリゾートとはいえここは海外、ということでセーフティボックスに全てを収納し、トランクもきっちり鍵をかけ、ワイヤーロックを施してロビーへ。まあここまでやっても盗られるときは盗られるんでしょうけどね。

 ちなみにお願いしておいた朝食は菓子パン3つとりんごとバナナというシンプルな軽食でございました。まあパンはおいしいよね……フルーツもね……。(姉にネットで見せられていたホテルの朝食がすんごい豪華でうまそうだったので悔しい)

 今回お願いしたダイビングショップ、ブルーシーズンさんは店舗が少し離れたサヌールにあるので、スミニャックからはお迎えの車でしばらく移動します。スミニャックエリアは昨日体感したとおり結構都会なのですが、サヌールは古くからあるエリア。雰囲気もよりバリっぽいというか、風情がある感じです。

 ショップにつくとまず申込書を書いて、早速移動。元は日本人向けショップとして創業したそうですが今は世界中のダイバーさんを受け入れているそうです。ガイドさんもてっきり日本人かと思いきやアメリカ人で、ご両親が日本人なのだそうです。へええ。

 ポイントはバリ島の北にあるトランベンへ。サヌールが島の南に位置するので、ショップから2時間ほどかけて移動することになります。ということで他の日本人体験ダイビング組と一緒にワゴン車に乗り込んでひたすら移動。天気は良いし景色もすばらしいのですが、何せ路面状況はそんなによろしくないのでね。覚悟はしておりましたが。

 間に休憩を挟んでようやくトランベンへ到着! ウェットスーツに着替えてブリーフィングを受けます。ここのポイントはレック(沈没船)が有名。リバティ号という第2次世界大戦中に航海していたアメリカ軍のカーゴ船で、日本軍の攻撃によって、トランベンの浜辺へ座礁し、1963年のバリ島の1番高い山、アグン山の噴火によって水底へと沈んでしまったという歴史があるそうです。

 ライセンス取得以来のビーチエントリーということで浜に向かったのですが、波が高い!! そして火山岩の浜なので大きな石がごろごろした砂利の浜。シューズはいて歩いているのに足裏に激痛が走ります(足つぼ的な意味で)。器材を背負ってビーチを歩くのも一苦労でしたが、エントリーがまた大変! なんとか波を乗り越えて、乗り越えたところでフィンをはいて、そこから潜っていきますーってことだったんですが最初の1歩目で大波くらって転倒。しかもガイドさんが助けてくれようとした弾みでレギュレーターホースを引っ張ったもんだからマウスピースがスッポ抜けまして。

 マウスピースさえくわえていれば息はできるはずだと思い込んでいるので、思いっきり息を吸い込んだ瞬間に海水が口の中に入ってきて「!!!!????」ということに。あわてて補助についてもらっていた現地ガイドさん2名に両脇を抱えられて浜に引き上げられることになりました。いやびっくりしたびっくりした!!

 とりあえずマウスピースをはめなおし、オクトパスに切り替えて再トライ。なんとか無事に潜ることに成功しました! が、今度は潜ったとたんにマスクの曇りがえらいことに。クリアしてなんとか見えるようにはするんですが、5分もすればすぐにまた曇ってしまうのでそこから延々マスクの曇りと戦いながらダイビングをしておりました。でも沈船は楽しかったですよ! 古い船だし木造部分も多かったようで結構朽ち果てているのですが、たまに舵輪のようなものが見つかったりもして船っぽくてテンションあがりました! 透明度はイマイチでしたが、それでも生物の数はすごいです。結構大物もいましたしね!

  じゃあ安全停止してそろそろエキジットしましょうか、ということでビーチにもどったのですが、これがまた一苦労! 足がつくところでフィンを脱いで、抱えて上がってください、もしこけたとしたらそのままハイハイで上がってください、と言われていたもののまずフィンを脱ぐべき足がつくところは思いっきり波かぶるところなんですけど!!

 波と波の合間のスキにビーチへ上がれ!って言われるんですけど何せ足元は砂利。しかも機材を背負っているのでそんなにスピーディに動けないんですよ!!

 案の定もたもたしている間に大波をくらって転倒し、両すねを強打した上、頑張ってハイハイしてるのに波に引きずり戻されてなかなか這い上がれず、最終的にはやっぱりガイドさんに両脇を抱えられて引き上げられることになりました。耳元でめっちゃ現地語で「立て!!!」って連呼されるのにそれに応えられないのがね……!(ボロボロ)

 とにかく全員這い上がり、機材を降ろして軽くシャワーを浴びてからお昼ご飯となりました。いやぁなかなかハードだったぜ……。

 お昼ごはんはナシゴレンスペシャルを注文しておいたので目玉焼きが乗ってました! 味はそのまんま焼き飯。普通においしかったです!

 で、午後も全く同じポイントでもう1本。もう午前中に1本やってるからできるはず!!と言い聞かせて挑んだんですが、案の定やっぱり転倒しまくりでふしぶしを強打しまくりでした。水中でのマスクの曇りも一応ちゃんと曇り止めしたんですけどねぇ。マスクの問題なのかなんなのか……。でもタイマイが見れたし、チンアナゴやエイも見れたし、沈没船も堪能できたのでよかったですよ! エキジットでやっぱり転倒しましたけど……。いやもう波が高くてね、本当にね……。

 まさかビーチエントリーがこんなにつらいものだとは思いませんでした。だってずーっとボートダイブばっかりだったんですもの! 半分訓練のようでしたけれどもこれも経験ですね。ええ、私はもっと、強くなって見せる!(目的が違う)

 そんなこんなで帰りのバスは全員爆睡。渋滞もあって2時間半ほどかかってショップについてログ付け。ホテルにもどれたのは20時前のことでございました。

 とりあえず晩御飯を食べにいかなくては、ということでめぼしをつけていたお店までてくてく歩きます。一応有名な多国籍料理のお店ということで、観光客が多く、生演奏もやってました。ビンタンで乾杯し、インドネシア伝統料理を注文。ミゴレンとサテ・アヤムを頼んでみたら、思いっきりインスタントソース焼きそばと焼き鳥が出てきました。インスタント麺の波及は知ってましたけど、ここまでソース焼きそばじゃなくても……!! サテ・アヤムも完全に照り焼きソースで、まあ間違いなく焼き鳥でしたね。おいしかったけど。ビールにも合ったけど!

 私は結構疲れていたし、それほどおなかがすいているわけでもなかったのでもういいかな、と思っていたんですが、姉はおなかがすいていたところに注文したものがなかなか届かず、それで他のものも注文してみたらいっせいに大量に運ばれてきて最後のほうは量との戦いになっておりました。いやまあ、おいしいからいいんですけどね……。

 結局9時半頃までかかってご飯を食べ、ホテルにもどってお風呂に入ります。強打したすねが当然ながら痣になっていたのでそこに湿布を貼り(姉はひざを強打したのでひざに貼ってました)、就寝したのでした。明日も6時半出発だぜ!!

 今日はここまで。