ジャポニズム万歳。

エキゾチック・ジャパン!


 先週に引き続き今年も京都で芸術の秋!ということで早起きをして京都国立博物館再び、でございます。先週以降も鳥獣戯画展にさらに人が押し寄せているということで開館9時の30分前には行こうね、ということで行ってきたのですが、行ってみれば見事な待機列ができておりました。そ、そんなに!?

 まあ確かに鳥獣戯画の可愛さは日本人の心をつかんでやまないし、これだけ人気を博しているのは嬉しいことなのですけどね。しかしガチで3時間待ちとか4時間待ちっていうあたりがすごい。芸術の秋ですものね!

 まあ開館前に並んだ我々はわりとスムーズに入場できたのですが、それでもなんだかんだで見終わったのは12時前。そこから知新館の展示のところのハイライトだけを見て(先週見逃した骨喰藤四郎もちゃんと見ました! マジ伝説の武器すぎる)、腹減った!!ということで駅に戻ります。

 本当は前にきたときに食べたインドカレー屋に行こうかと思ったんですが、時の移ろいとともに閉店してしまったようだったので、結局CoCo壱番屋へ。実はココイチ初体験だったのですが、確かにあれは、トッピングの誘惑に負けてしまう……! 私はメンチカツにフライをトッピングするという揚げ物だらけのカレーをもりもり食べてましたが、Yちゃんはポテサラを2皿頼むということになっておりました。欲望に忠実にならざるを得ないよね……!

 で、午後は東山に移動して京都市美術館へ。こちらはボストン美術館ジャポニズム展でございます。あのモネの有名な見返り美人、「ラ・ジャポネーズ」が修復後初公開!ということでどどんとやってきたので、さぞや混んでいるだろうと思っていってみたら、思ってたほどこちらは混雑もなく。まあ完全に鳥獣戯画に持っていかれている気がしなくはないですがね。あとモネ以外の目玉がそこまではない、というのもあるのかも。

 でもボストンが誇る日本の浮世絵コレクションとか、ジャポニズムがどのようにヨーロッパに影響を与え、また芸術家達がどのように昇華していったのかなど、見ごたえはありました! まああと人が少ないって、ゆっくり見れていいですよね単純に(笑)

 しかし本当に浮世絵というのは何度見ても構図の妙というか、ほとばしるセンスというか、今のポスターや漫画に与えた影響というのは計り知れないな、と思います。そりゃヨーロッパの絵画にも写真にも何もかもに影響与えまくりですよ! 収集しちゃいますよ! こんなものを当たり前のように庶民が楽しめていたという事実におののきます。身近にある娯楽のクオリティがこんだけ高ければ、そりゃ一億総職人にもなるなというものです。現代ネット界にあふれる神々のクオリティがおかしいのも納得ですぜ。

 そしてメインのラ・ジャポネーズはさすがの迫力とインパクトでございました。あの鮮やかな原色の赤!! 同じような構図のモネの「日傘を差す女」とは与える印象が全く違いますね。何よりもやはりその色彩の感覚に圧倒されます。あんなに原色の赤をがっつり見せてくる印象派の絵っていうのは見たことがありません。とにかく作品が大きいのもありますけど、モネの日本文化へのパッションというのが誇らしげな女性の表情にあらわされていて、私までなんだか誇らしげな気持ちになりました。素敵でしたよ、とにかく!

 文化と文化の融合の経過というのは見ていてとても面白かったですし、正直どこまでが本当にジャポニズムの影響なのかそうでないのかというのは線引きが難しそうな気はしますが、影響を与えたことは事実だし、また逆に欧米の文化が日本にやってきたことで生まれた数々のものもあるわけで、最近とみに周囲がワールドワイドなのでいろいろ感慨深いものがありました。

 結局見終わったらいい時間になっていたので、ではカフェりましょうということでてくてく歩いてそのまま三条まで。なにやら街中に喫茶店を見つけたので入ってみたのですが、日曜の昼下がりだというのに思いのほかお客さんがおらず、ひっそりとしていたのであまり落ち着かず場所を移動。結局騒がしい街中のビルの中に入っていた抹茶カフェに入りました。

 お昼のカレーが効いていたのかここのところの胃腸の不調が長引いているのもあって、結局甘いものに対して食指が動かず、茶そばをいただいたのでした。まあ茶そばもおいしかったですけどね!

 そこからはひたすらYちゃんの今後の人生設計に対して喧々諤々。まあ結局今できることは何か、ということで婚活イベントおよび見合いで十分ではないですか、ということを検証することになりました。私もなんやかんやで不安はいろいろあるし、これから考えなくてはいけないことも山ほどあるし、それほど何か経験があるわけではないのでなんともいえないんですけどね。まあお互い頑張っていきましょう、ということで。

 帰ってきてからは急いで明日の準備をして、風呂に入って就寝。明日は早朝から飛び立つぜ!

 今日はここまで。