神楽と七支刀。

いでよ伝説の武器。


 本日は朝から母もでかけるというので父にまとめて駅まで送迎してもらいました。予定よりだいぶ早くついたのでそのまま奈良県立文化会館へ。本日は大古事記展にあわせた神楽があるのです。先着300名ということだったので1時間半前に行ったら既にちらほらと人が。なんでも島根の神楽で、午前中は出雲神楽、午後は岩見神楽をやるそうです。

 もともとYちゃんが岩見神楽が見たい、ということで今回行くことになったのですが、午前と午後が違う神楽というのを知らなかったらしく、当初予定を変更して午前と午後両方見ることに。どうも岩見神楽が結構全国的に有名で、ファンの方も多いようですね。

 で、まずは出雲神楽を見てみたわけですが、なかなか良かったです! 笛と太鼓の音は耳に馴染むし、ストーリーも野見宿禰とか大国主の国譲りの話とかで知っているものだし、衣装も踊りも良くてですね! もちろん神楽なので見世物とはまた別なのですが、それでも見ごたえはありました。本当にずっと90分間踊りっぱなしなのですよ。本場では夜通しやってたりするというから凄いですねぇ。

 終わってからすぐに午後の部の待機列に並びなおし、交代でコンビニでおにぎりを買って昼食に。午後は岩見神楽であります。

 演目は「日本武尊」「恵比須」「大蛇」の3本。中でも「大蛇」が凄く有名らしく、明治時代に考案された提灯をヒントにした蛇腹の大蛇が登場するのが凄いのだそうです。へえそれは楽しみだ!ということで期待でわくわくで拝見したわけですが。

 まあ結論から言うと午前中の「神楽」のイメージでいったのがよくなかったよね、という。普通に「大衆演劇」のほうに寄っているので奉納用の神楽だと思ってたら空気感が全然違って戸惑いました。え、笑っていいの?と思ってしまうといいますか。熱烈なおっかけ的な一団が「よっ!日本一!!」的な掛け声をされているのにさらに戸惑っておりました。か、神楽じゃないのね!

 まあ音楽も衣装も派手だし、楽しかったんですけどね! 事前の知識がもう少しあればそれはそれで、ということでいけたんでしょうけど、何せ思ってたのとまったく違うのがきたのでびっくりしたというか。Yちゃんも同じだったようで、お互い微妙な雰囲気のまま鑑賞しておりました。良かったんだけどね! 大蛇はめっちゃ可愛かったんだけどね……!

 鑑賞後はそのまま隣の県立美術館でメインの大古事記展へ。国宝の七支刀が見たくていったのですが、結構展示方法などが凝っていて面白かったです。現代アートまで展示してあるのと、いろいろ演出が考えてあるのは良かったですね。七支刀もはじめて本物が見れましたし!

 まあフォルムがどう考えてもおかしいので伝説の武器っぷりがはんぱないのですが、鉄剣をよくここまで残したなぁという気がします。まあずっと地中に埋めらていて後世に掘り起こされたんですけどね。

 またこの大古事記展にはちょうど先週に天皇皇后両陛下が来られたということでそのときの写真があったのですが、まさに階段を下りたそこに陛下がおられたのか!と思うと感慨深いものがあります。ああ、一度でいいからお顔を拝見してみたいものだなぁ。

 晩御飯は王将でたいらげ、そのままYちゃんのおうちへ。久々にぐだぐだとどうでもいいことを話していた気がします。お隣さんが未だに法治国家に見せかけた王朝国家だという説にお互い一定の見地をえておりました。そう考えると全てに説明がつく気がするんですよね……そして、外交って難しいよね……という気分になるという。いっそ鎖国したほうが楽じゃないか説まで出ましたもの。

 今日はここまで。