現代音楽との出会い。

感情が揺さぶられる。


 みんながお休みなのでとりあえず入試の後始末やらなんやらをして、入試の間にとまっていたあれこれを片付けていたら突然要覧の修正がふってきておおうという話になったりしておりました。でも定時では上がりますよ!

 そしてそのまま大阪城公園に移動していずみホールへいってきました。ワンコインで超絶技巧が聴けるというので行くことにしたのですが、ついでだしいずみフレンド会員にもなっちゃうよということでそのまま入会しました。でも立地的にもお値段的にも仕事帰りにちょうどいいのでこれからもちょくちょく来れたらいいなと思います。

 で、いざ公演だったのですが、初めて現代音楽を聞きましたよ……! というか時代ごとの超絶技巧を披露していく感じの構成で、パガニーニやリストまでは素直に楽しめたのですけど、20世紀に入ったとたんにえらいことになってきまして。

 まだ民族音楽レベルであればホーミーとかケチャとかガムランとかああいうテンションである意味では心地よく聴けて、無の状態に近づいていくというか正しくトランスしていたのですが、次の曲はもっとえらいことに。

 聞いていくうちに私の脳内ではヨーロッパに黒死病が流行り、あのとんがったマスクの黒いマントを羽織った人々が灰色の街を歩くという風景が展開されまして。Yちゃんは途中で耐え切れず離脱していきましたが、離脱してマジ正解だと思いました。

 その次の曲ではついに生命すらいなくなるという展開に(私の脳内で)。第三次世界大戦で核戦争が起きて全てが廃墟とかした無の町になり、生き物すらいないというかもう絶望しかない世界が脳内にイメージとして展開され、こんなに音楽を聴いて絶望の二文字を突きつけられたことはないというか何の希望もないというか、最終的にはキリキリと胃が痛くなって終了しました。

 聞き終わって作曲家さんの解説を聞いたら、これがまさかの平和への祈りをこめた曲だっていうんだから本当に現代音楽ってわからないものですね……! いや私の中では絶望しかなかったので一周回って平和を祈りたくなりましたけど!

 ということでなぜか大ダメージを受けて終了しました。でも現代音楽の可能性は知れた気がします。クラシックでももちろんいろんな印象を受けるし脳内イメージは展開されるんですけど、直接的に感情をここまで揺さぶられることっていうのは正直ないですからね。いやー凄かった。まあ自分でこれを聞きに来ようとは思いませんが(ある意味事故ですよこれは)、凄かったのは間違いないですからね。

 本当は飲みに行こうぜという話だったのが疲れきっていたので蕎麦屋で冷奴と日本酒で軽くやって帰還しました。夜も風呂にはいってそのままへろへろと終了です。

 今日はここまで。