英国旅行2日目。

来たぜドーヴァー!


 本当は朝イチで動きたかったのですが、本日は日曜日なので朝ごはんは8時からです、と言われてしまったので7時半起床で8時朝食。イングリッシュ・ブレックファスト!と思ったけど思いっきりコンチネンタル(大陸風)でした。でもイギリスらしくトワイニングの紅茶パックのいろんなフレーバーがもっそりおいてあったのが新鮮です。パンが普通においしくてゆで卵もあって基本的には大満足ですよ! やっぱりイギリスの朝ごはんはうまいのだなと納得ですね。

 そして今日はまず向かうはドーヴァー!ということでバス停まで歩いてバスを待ちます。日曜は本数も少ないのか結構待ってからようやく来たバスに乗り込み、昨日のキングス・クロス駅の隣にあるセント・パンクラス駅で降り立ちます。目の前に広がるセント・パンクラス駅がこれまたすんごい駅舎で、どうやら上はホテルらしいのですがこれが駅!?ってなるようなレベルのすごさでした。思わず写真をパチパチ。ヨーロッパの駅舎ってどこもすごいんだなぁ! ちなみにキングス・クロス駅も思いっきり時計塔とかあるので駅とは普通思わないです。丸の内の東京駅はそりゃああなるのな、と納得したのでした。

 でも考えてみれば京都駅とかもそういうレベルで海外の人間からしたら珍しいのかも、と思いますね。我々が見慣れているだけで大阪駅とかも結構構造的には面白いと思いますしね。

 セント・パンクラス駅からユーロスターが出ているのでパリ行きと書かれた案内表示を見てニヤニヤしつつ、とりあえずドーヴァーまでの往復切符を自動券売機で購入です。デフォルトが英語なのでものすごい楽です! 時刻も事前にネットで調べられたからすぐわかったし、クレジットカード払いですぐに済むし、大体鉄道自体がイギリスから来てるんだからそりゃ日本とまったく同じだわな、と思ったのでした。何の違和感もなくてむしろそのことに驚きですよ!

 駅中のマークスアンドスペンサーという高級スーパー(これがあのうわさのM&S!と思ったらスコットランドひきこもり日記を熟読していたせいでした/Nはきょとんとしていた)でウェルシュケーキと水を買い込み、特急列車に乗り込みます。このドーヴァー行きの特急列車、通称ジャベリンと呼ばれる日立製の列車なのです! あとで調べて分かったんですが、ユーロスターが寒波で止まったときに救出に向かった頼れる子なのですね。そりゃますます違和感ないはずだわ! ちなみに駅に改札があるというか、乗る列車ごとに改札がある、という感じで自動改札が設置されてました。大型駅だからかな?

 ドーヴァーまでは特急で1時間ですが、その車中でようやくNが今日の予定を理解したらしく、カンタベリーにも行きたいと言い出したのでドーヴァーとはしごで頑張ることに。そしてドーヴァー・プライオリ駅に到着するとがっつり雨と霧でした。そして超田舎!

 ドーヴァー城が目当てだったんですが城も結構駅前から離れているということが判明し、てくてく歩くことに。憧れのドーヴァー!ということで私のわくわく感は満載なんですが、結構な距離感。そしてさらにてくてく歩き続けてようやく見えてきた、と思ったら、当たり前ですけど山の上ですよねそうですよね! 思いっきり山城ですもんね!

 でもイングランドの鍵(Key of England)と呼ばれてずっと国防の要だったというドーヴァー城は、トンネルなどは大戦時に防空壕として利用されたそうですよ。城の中にはちゃんと中世の時代のあれこれが再現してあったりしてRPG感がすごかったです。

 が! ものすごい風雨! 悪天候!! ドーヴァー海峡を眺めて写真をとりたいのに真っ白で何も見えないというね! せっかくドーヴァーにまできたのにこうなるのが本当にドーヴァーまじドーヴァーですよね素直じゃないんだからもう!(いっそ嬉しい)

 お城のてっぺんにユニオンジャックが翻ってるのをかろうじてなんとかとりましたが、折り畳み傘は見事に一度ふっとんでいき若干やぶれました。ううううまったくもってひどいぜドーヴァーめ……。

 そこからカンタベリーに行きたいということだったので、時間がないのでそのまま大急ぎで駅に逆戻りし、カンタベリー行きの電車に乗り込むまでに時間があったのでカフェで軽く休憩してからカンタベリーへ。そしてとたんに快晴になるというね!

 お前さっきの悪天候はいったいなんだったんだよドーヴァーは大荒れだったじゃないか!とつっこみつつ、ドーヴァーの素直じゃなさを体感しつつ、カンタベリー大聖堂へ。カンタベリーはただしく門前町で観光地で、ドーヴァーに比べると断然都会でした。いまだにイギリス国教会のことはあまりちゃんとわかっていないのですが、国教会の総本山とのことです。ということですっごくでかくて超ゴシック建築な大教会でございます。

 中に入るとこれまた天井が高くてステンドグラスがものすごく綺麗です。イベリア半島で散々マヌエル様式だのバロック様式だのロマネスク様式だの見てきましたが、(あんまり違いはよくわかってませんが)、それに比べるとやはり落ち着き感がありますね。正直リスボンジェロニモ修道院とかもうおなかいっぱいで結構です!って感じだったので。

 カンタベリー大司教のトマス・ベケットさんが殺害されたところでもありまして、イングランドの歴史でおさらいしていたのであの事件か!となりました。そりゃもうブラッディな歴史満載ですもんねイングランドといえばね。

 地下回廊も含めてぐるっとあちこちまわれたのでじっくり観光し、庭園とかもなかなかきれいでした。というかなんだこの天気の良さは! イギリスなのかこれが!!(そして本当にドーヴァーの悪天候はなんだったのか)

 土産物屋等も冷やかして、門前町をうろつくかということでぶらぶらしていたら、「Superdry:極度乾燥(しなさい)」というブランドの店舗を発見。なんかパチもんのユニクロみたいなイメージだったんですが、結構ロンドンっ子がみんな着てるしなと思って中に入ってみたら、なんかエセ日本ブランド気取りの中国あたりの企業がやってそうなメーカーでした。正直ドン引くというね。どうかこれが日本のブランドだとは思わないでほしい……と思って今調べてみたら純粋なる英国企業らしくてますますえええってなりました。なんでも英国生まれのファストファッションらしいですよ……へぇ……。まあ日本人がイメージする欧米も似たようなもんだろうし人のこと言えないんでしょうけどね……。心境は複雑でございます。

 本当はどこかでフィッシュアンドチップスをいただきたかったのですが駅で電車の時刻を調べてみたら思いのほか微妙な感じで、とりあえずあきらめてうろうろしてからロンドンへ高速列車で帰還いたしました。切符はドーヴァー往復だったんですけど改札は普通に通れたので路線的に大は小をかねていたということかな?

 そしてそのままベーカーストリート駅へと移動。もう地下鉄の駅名がBaker Streetって書いてある時点でテンション爆上げです。降りて早速シャーロックホームズ博物館に向かったのですが、案の定長蛇の列。しかし事前にネットの口コミを見ていたのでNに並んでおいてもらって隣のミュージアムショップで入場券を無事に手に入れました! こういうのはやはり事前調査が必要ですよね。もちろんミュージアムショップも最高にテンションがあがり、ジェレミー版はもちろんシャーロックのグッズとかもあってひゃっほう!となっておりました。

 なぜか並びながら野良WiFiを捕まえたので報告をしたりしつつ、ようやく順番がまわってきたので中へ。本当にフラットをそのまま使いましたって感じなので、階段を上がっていくと居間があって暖炉があって椅子が2脚おいてあって、帽子とパイプもおいてあるので当然写真取るよね!!!っていう。同じフロアに寝室もあって、そちらも再現されておりました。

 階段をひとつ上るとそこは蝋人形の館みたいになっており、名場面とかグッズとかが展示してありました。もう見れば見るほどもう一回正典(原作)読みたい欲が爆発しますね! あの挿絵そのままのあれやこれやが再現されているのですもの!

 クラシカルメイド様が交通整理してくれているので(中はめっちゃ狭いので)そこにもほっこり。メイドさんもクラシックのほうが良いですよね。かわいい! そして出てきたところで門番さんと一緒に鳥打帽とパイプを持って写真撮影でございます。もうすみからすみまでファンにはたまらないつくりになっておりました。

 ミュージアムショップもぐるぐるまわり、とりあえずジェレミーポートレートがあったのでYちゃんに買って帰ることにしました。他にももろもろ散財したいものは死ぬほどありましたけど、ぐっとこらえて必要最小限にしましたよ! まだ初日なんでね!(あとポンドがアホみたいに高いんでね!)

 そしてその足のままベーカーストリート駅にもどり、ホームズの銅像を見つけたので記念撮影。そこからさらに歩いてシャーロックのロケ地に向かったのですがなかなか見つからず、若干あきらめかけて嫌な空気になったときにようやく見つけました! てっきりもっと繁華街にあると思い込んでいたんですが、意外と住宅街だったんですね。しかし残念ながらSpeedy's(サンドイッチ屋さん)自体はあいておらず、とりあえず記念撮影だけしておきました。いやもう正典も読みたいけどシャーロックももう一度見直さないとだめだわ!

 そこからまだ明るいけど(日の入りが8時過ぎ)どうするよ?ということでパディントン駅に向かうことに。くまのパディントンに関しては行きの飛行機で実写で見たので、予習もばっちりです。キングス・クロスからパディントンまで地下鉄でゆき、ナショナル・トレイル側の駅のほうへ行くと、ちゃんと記念のベンチと像がおいてありました。そこでもばっちり記念撮影でございます。本当はグッズショップもあったらしいのですが、そこは時間が遅すぎたので断念。

 さて晩御飯はどうするべということになったのですが、ひとまずホテルの一階のパブにいってみようやということに。地下鉄でキングス・クロスに逆戻りし、本当はそこで9と4分の3番線で写真撮影をするつもりだったんですが相変わらずの長蛇の列。ここまできてもう並ぶの面倒だよ明日の朝の方が月曜だしすいてるしいいんじゃないの!ということで帰還が決定しました。バスにて宿に戻ったときにはもうくったくたです。

 とりあえずパブだごはんだビールだ!ということで1階に下り、エールを頼んでご満悦になっていたらまさかの晩御飯は英国料理がほとんどないという! あれは日曜だからシェフがお休みだったんだろうか……。とりあえず仕方がないのでペンネアラビアータを頼んでみたらものすごく普通のペンネアラビアータが出てきました。おいしかったですよ! イタリアンはどこの国でも間違いがないですよねうん!

 そしてなぜかBGMがとっても南米な感じで、「ぴりぴらじーにゃ」というフレーズが大変耳に残る軽快な音楽で最終的には疲れと酔いがいい感じにまじってブラジル音楽に目覚めておりました。すてき!

 Nは隣のフィッシュアンドチップス屋を覗いてくるというので私の方が先に部屋にもどってたんですが、残念ながらフィッシュはなくチップスのみだったのであきらめたとのこと。残念だね! 

 疲れきった上に明日はロンドン観光本番だから早々に寝ることにしたのですが、案の定生理もはじまっちゃっていろいろ丸かぶりというね! だがしかし明日からも楽しみである!

 今日はここまで。