英国旅行6日目。

I Love Whiskey!!!


 ホテルの朝食は別料金なのと朝早いのとであきらめて早々にチェックアウトし、荷物を預かってもらって隣のコンビニで朝ごはんを仕入れます。サンドイッチが約3£! もう高いのか安いのかわかんねぇや!(1£=100円換算のイメージでいかないと買い物できなくなる)

 そして空港行きのバスに乗り込みグラスゴー国際空港へ。国際空港なんで当たり前ですけど、結構でかいですね! チェックインも無事にできて、時間があるのでみやげ物屋をうろうろしておりました。スコットランドグッズやグラスゴーグッズがいろいろあって面白い感じ。

 ちなみに今回予約したFlybeはLCCなので結構離れた搭乗口まで歩かされました。待合室の雰囲気もまさにPeachにそっくりです。さてそろそろ予定時間のはず……と思ったらなにやら遅延している模様。まあこうなってくると遅延理由とかもよくわかんないからとりあえず待つしかないというね! 無料WiFiが飛んでいたのでひたすらネットをお供にアイラ島事情について下調べ。一応アイラ島内はバスが走っているようなんですが、ロンドンのようには行かないでしょうし、果たして大丈夫なのか……? まあいざとなればタクシーだと腹をくくり、ようやく搭乗できることになったので外へ。

 思ってたけどやっぱりプロペラ機でした! そしてすんごい小さい!! あまりの小型さにちょっとテンションがあがりました。これまで乗った中で一番小型なのはそりゃもちろんスカイダイビングのときのセスナ機ですが、その次が与那国島行きのプロペラ機だったので、それよりも小さいのは初めてです。

 搭乗しようとするとなにやら我々の席が非常口前だったらしく、CAさんに非常時の取り扱いについてあれこれ言われるがまったく聞き取れず、「どぅーゆーあんだすたん?」だけがきれいに聞き取れてしまったので「のー!」と答えたら「よしわかった席チェンジだ!」と言われました。まあそりゃそうだ。

 そしてワクワクドキドキの離陸! と思っていたら荷物入れのふたがきちんとしまらないという事案が発生。CAさんが何回閉めても滑走路の段差でがたがたしているとカパっとあくという。もはやコントですよ! CAさんも肩をすくめて仕方がないのであけっぱなしのままいくわね!ということで離陸していきました。いいのかそれで(笑)

 アイラ島まではわずか40分ほどの旅なので、あめちゃん1個だけもらいました。なんだか小型機というのもあいまってかわいいですねぇ。なので離陸してしばらくしたらすぐに着陸態勢に入ったんですが、天気がすごいよくてアイラ島の形がすんごいくっきり見えるのです! テンションあがる!!

 着陸したら本当にだだっ広い平原に小さな建物があって、それがアイラ空港でした。荷物はないのでそのまま外に出たら本当に何もない荒地に道が1本。そしてバス停がぽつん。まったく何もないしそして風が強いし寒い! いやもう大草原の中に放り出された様がすごかったです。

 一応バス停の時間を確認したらもう少ししたら来る……らしい様子。ほら一緒の飛行機だったお兄さんたちも待ってるし! きっとくる! と寒さにがたがたしながら(本当にダウンを買ってよかった)待っていたらおんぼろバスが到着。乗り込んで、スコットランド銀行前というバス停にて降りるとすぐそこにボウモア蒸留所がありました!

 めっちゃ海辺で、そしてめっちゃきれい! 11時に見学ツアーの予約をしていたのですが、結構前に到着してしまったので、中にはいってお土産なんかを冷やかしてうろうろ。ちょっとしたロビーみたいなところに入ると、ちゃんと日本語版のVTRも流れてました! まあボウモアサントリー傘下ですからね! 日本でも結構いろんなところにおいてあるし飲めるはずです。

 あれこれはしゃいでいたら時間が来たのでいざ見学ツアーへ。基本的に多国籍な面々ですがアジア人は我々だけでした。綺麗なお姉さんがすごく丁寧に解説してくださるのだけれども、英語が1〜2割しかわからない! 麦芽とか大麦とかそういう知っている単語のちょこっとはわかるんだけれども、ほかの説明はまったくわかりませんでした。たぶんこれはなまりの問題ではなく知識の問題だと思います……うう、英語勉強したい……。

 でもフロアモルティングの様子はおもしろかったし実際にさせてもらったり触らせてもらったりしました。でも事前に日本語DVD見せてもらっててよかったです。基本の製法自体はそれで理解できていたので、実際にピートでいぶしているところとか、マッシュ(砕く)しているところとか、発酵槽の中とかがっつり見せてもらってもすごくわかるし、面白かったです。

 今までニッカウイスキーとかエビスビールとか灘の酒蔵とかコカ・コーラとか泡盛とか、結構なアルコールの工場見学にいきましたけどこんなにがっつり近寄らせて見せもらえるとは思わなかったです! 結構感動です。あ、でも高木酒造さん(高知)とか咲元酒造さん(沖縄)はこれぐらいさせてもらったかも。まあ醸造と蒸留ではまた違うのかもしれないですけどね。

 そして最後にテイスティングで一杯飲ませてもらって終了となりました。いやぁ大変に楽しかったです! お土産にもあれこれ買って帰りたかったけれども、飛行機には液体を機内に持ち込めないのでピンバッチとカナビラを購入。カナビラはさっそくカメラのケースにつけました! ふへへ!

 ボウモアの外観と海辺で散々写真をとっておおはしゃぎして、次はライフロイグに行くべくバス停へ。バスの運転手さんに「このバスラフロイグに行きますか?」と聞いたら、「ポートエレンから歩いて!」て言われたので乗り込みます。が、どうも路線バスではない?バス?ぽかったけどとりあえず移動し、ポートエレンに到着。

 お昼ごはんはバス停近くにあったアイラホテルにて。メニューにハギスを発見したのでハギス!とテンションがあがりました。ちなみにハギスは羊の内臓のミンチにあれこれ混ぜて羊の胃袋につめて茹でたり蒸したりする料理で、スコットランドの名物であります。好き嫌いが別れることで有名らしく、フランスとかアメリカの大統領にからかわれるネタにされたりしてる料理なのです。

 アイラ・エールもあったので早速頼んで飲んでいたのですが、ハギスがなかなかやってこず、そしてつながったWiFi的にポートエレンからラフロイグまではそこそこ離れているような雰囲気が判明してきまして。14時からのツアーを予約しているのにすでに13時をすぎている……ということに不安になり、ホテルの人にラフロイグまで歩いてどれぐらい?と聞いてみると20分ぐらいかな、とのこと。どう考えても食べてたら間に合わない!ということでタクシーを呼んでくださいとホテルの方にお願いしました。まあ仕方がないですね。

 ちなみにハギスは普通においしかったです。というか別にキドニーもハギスもまずいわけじゃないと思うんですよね! 味付けの問題ですよ全ては!

 タクシーがきたのでそのままラフロイグへ送迎してもらい、14時ジャストに到着したらすぐさまツアーがスタート。(ギリギリ) 製法自体はボウモアも一緒なのですが、こちらでは実際のピートや、ピートを燃やすところが見られてよかったです。日本語パンフもあってわかりやすかったし、最後の試飲では記念にグラスをもらっちゃいました。

 そのあと我々はさらにプレミアムテイスティングツアーに申し込んでいたので、続けて奥のお部屋でテイスティングのお時間です。4種類のラフロイグを順番に解説を聞きながらいただくというものだったのですが、ちゃんと違いについてメモをとれるように、ラフロイグボールペンをもらいました。まさにテイスティングって感じですね。

 ぐるっとコの字形に座ってお客さん全員で解説のお姉さんの話を聞くのですが、最初に自己紹介もかねて皆さんどこから来られたんですか?タイム。ロンドンからの方も1組いましたがあとはほとんど海外組でした。カリフォルニアからやってきたおっさんたちはみるからに酒飲み風でいらっしゃいました。

 4種類のテイスティングは順番にライフロイグ10年、18年、25年、そしてサンプルカスク! 樽から出したばっかりのやつです! まあ1杯あたりに量もそこそこはいっているので順番に一口ずつ飲むだけでNはもうへべれけ状態。私もさすがにボウモアで1杯+エール1杯+さっきのツアーの1杯に新たに4杯なのでまあ酔っ払うよね!

 でもテンション爆上げでした。そしてやっぱり私はラフロイグが好きなのですよ! このきついピートの香りがたまらんのですよ偉い人にはそれがわからんのですよ!!

 さすがに全部は飲みきれなかったんですが、おおむね満足です。Nが完全に顔が真っ赤で動けなさそうだったのでとりあえずコーヒー飲んで休憩しておいてもらって、結局帰りもタクシー呼んでもらいました。もう面倒だったので空港までで!ということで。

 タクシー待ってる間にカリフォルニアからきたガイズに話を聞いていたのですが、日本のお酒も好きなのだそうです。「あれだろ、お米を削っていって中心だけを使うんだろ? Dai-Ginjoだろ?」って普通に言ってて(英語で)めっちゃ詳しいなおい!となりました。ジャパニーズスピリッツである焼酎を知っているかと聞いてみたらもちろんご存知でしたよ。きっとお酒大好きで世界を飛び回ってるんでしょうね……。

 ちなみにラフロイグではあれこれグッズをもらえたので、ピンバッチとリップバーム(ウイスキー入り)を購入いたしました。お酒は持ち込みができないのでエディンバラで購入予定です。本当ならもちろん現地で買って帰りたかったんですけどね!

 空港に向かう荒野を走っているときにタクシーのお姉さんがここらへんでラフロイグのピート(泥炭)をとってるんだよって紹介してもらったりとかしました。いやぁでもアイラ島はいいところだなぁ!

 空港ではWiFiがつながるのをいいことに、ウイスキー大好きで我々にウイスキーをレクチャーしてくれ、なんならアイラウイスキーとの出会いのきっかけともなった同期Sにふたりで写真を送りつけて自慢をしまくりました! これがしたかったんだよ! ふふふふふふふ!

 まあその後帰りの飛行機でNがお土産に買ったハニーペーストが没収されるという事件もありましたが、時間通りに無事に離陸しました。酔っ払っていたのでガチで離陸前に寝て着陸で起きたレベルの爆睡でした。あーよく寝た!

 勝手知ったるバスにてセントラルにもどり、ホテルで荷物を受け取ってセントラル駅からエディンバラ行きの電車へ乗り込みます。こちらも時間通りに出発したので、今のところ英国鉄道はとても優秀だと思いますよ! 少なくとも今回の旅では一切鉄道関係で困ったことがないですもの。すばらしい!

 ウェーバリー駅(終点)のひとつ手前のヘイ・マーケット駅で降りると、かなり近代的な駅というか普通の都会の駅でした。こちらでもマークスアンドスペンサーがあったので水を買いつつホテルに向かいます。が、このホテルが思いのほか遠かった! まあ予約したときから若干わかっていたことではあるのですが、グラスゴーWiFiがつながったときにヘイマーケット駅からの行き方を検索していたのですよ。バス路線があればバスを教えてくれるGoogle先生が徒歩の道しか示してこない時点でもう歩くしか選択肢はなかったんですけどね!

 途中から坂道を登ることしばらくで、ようやくブリタニアホテルに到着。結構大き目のホテルでした。そしてツインの部屋を予約していたんですが、見た目はダブルのキングサイズっぽい感じのお部屋になっておりました。でも結構広くていい感じです! こう思うとやっぱりホテルとB&Bというのはまったく違うものなんですね。ある意味旅館とホテルの違いみたいなものかしら。

 が、やはりスコットランドグラスゴーもそうでしたがかなり寒いです。本当はヘイマーケット駅周辺で晩御飯を食べるか、という議論もあったのですが、ホテル周辺に何もなくはないだろうと(そして荷物をもったまま店入るのめんどいというのと)でホテルにきたものの、周囲には何もなく。さらにホテルのディナー自体も営業終了しており、パブはあいていたもののごはんないよ、と言われて断念。

 仕方がないのでホテルの部屋で非常食のカロリーメイトとマークスアンドスペンサーで買った揚げパン(正しく揚げパンの味がした)で晩御飯とあいなったのでした。まあこういうときのためにカロリーメイト持ってきてるからね! こういうこともあるよね!

 今日はここまで。