カルメン!

恋は野の鳥。


 暑くて目が覚めたものの、朝ごはんというものが我が家に存在しなかったので近所の喫茶店でモーニングをいただきました。これまた優雅な朝でありますな。

 駅でそのまま分かれて私は春日大社へと向かい、Yちゃんと奈良駅待ち合わせで合流してそのままバスで春日大社へ。今は式年遷宮中で特別に本殿公開中なのです! ということで中に入らせてもらったのですが、いろいろ不条理な形になっていたり、つくりになっているのが歴史を感じさせますね。やはりシンメトリーというのはあとからきた発想なんだな、と思いますね。古来はむしろ揃っているほうがよくないという奇数を重んじる文化ですからね!

 あと結構いろんな神様がいらっしゃって面白かったりとかもしました。春日大社の大元は藤原氏が鹿島から神様を呼んで来て祭ったというのがはじまりなのですが、三笠山御蓋山春日山)に鹿に乗って降り立ったというのが最初なのだそうです。なので三笠山遥拝所もあるのですが、そちらはあくまでメインではなく、神様は本殿にいらっしゃるわけですね。そう思うと三輪山は本殿がなくて山自体に神様がいらっしゃるというのは面白いですなぁ。あと純粋にめくるめく藤原氏華麗なる一族っぷりがすげぇなとも思います。さすが藤原!

 そのあと隣の夫婦大国社さんにも寄り道。ちょうど結婚式をされてました。私も白無垢の神前式なので、そうそうあんな感じになる予定なのよね、と少し見学。で、夫婦大国さんも特別拝観に併せてご開帳されており、ちまっと厨子に入られている夫婦の大国さんがいらっしゃいました。もちろんせっかくなので夫婦守を買いましたよ!

 なかなか面白かった!ということでてくてく歩いて三条通まで戻り、小西通りの焼き鳥屋でランチ。七輪で鶏肉を焼きながら食べるというランチだったのですが、ひさびさに肉を焼くという行為をした気がします。

 そこから文化会館に移動し、ムジークフェストならのフランスオペラコンサートへ。これがすんごい良かったのです!

 オペラはいくつか有名曲をオーケストラで聞いたことがある、という程度で、アリアもちゃんとは聴いたことがなかったのですが、演奏会形式といって順番に曲を演奏したり歌ったりしてくださるのです(つまり演劇のセリフ部分ははしょられている)。

 プログラムはまず「サムソンとデリラ」から。まったくの初見だったんですが、とりあえず戦争ものということで劇的なBGMで超テンションがあがるという。テノールバリトンもすんごい良かったですよ! あとジュテームっていう言葉の響きがすんごい甘いので、これは確かにフランス語がすばらしいなと思いました。確かに綺麗なのですよ旋律にあって!

 そして旧約聖書のことをまったく知らなかったのでサムソンが何かもペリシテ人ダゴンの神もさっぱりぽんと分かりませんでしたが、デリラとのあれこれはなんかおそろしくどっちもどっちな話だなと思いました。日本の神様も人のこと言えませんけど、お前らいろいろ殺しすぎやで……。

 そして後半はカルメン! 日本人はカルメン大好きだね!と思うぐらい全部知ってる曲でした。内容もわかりやすい恋物語で、そしてスペインの闘牛士なんかもテンションがあがりますね。演奏会形式のひたすら全部の曲を流して聞かせてもらえるのがちょうど良かったと思います。もちろん歌詞も全部和訳が字幕で出ますしね。

 しかしまあホセはなんか真面目すぎたというか正直重かったと思いますし、エスカミーリョのあの軽薄さといったら! しかしまあエンターテイメントでした。ものすごくニヨニヨしながら見てたと思います。

 いやー面白かった!とすぐさま会場を後にして大急ぎでドイツの夕べへ移動。既に始まっていたのだけれどビールとフードが長蛇の列でした! 去年はそんなことなかったので、これはおそらく今年は主催想定外のレベルでお客さんが来たんだと思います。だってまったくさばききれてないのだもの!

 でもビアホールの女王は健在でいらしてとても楽しかったです。去年も演奏を聞いてましたが、みんなでプロージットするのは楽しいですね!

 30分並んでようやくゲットできたビールを飲み干してヴルスト食べて、雨が降りそうになったところで終了となりました。また来年もこれたらいいなぁ。

 そこからJRの駅までバスにのり、サイゼリヤでドリンクバーでだべりにだべり、22時に撤収いたしました。若干の体調不良を感じつつもまあまあということで就寝でございます。

 今日はここまで。