シュルレアリスム。

マグリット先生は素直。


 朝からNとマグリット展に行こうという話をしていたのだけれども、どうにもこうにも電車で行きたくなくて、車で行ってしまいました。案の定駐車場に入るのにすんごいことになったんですが、車の運転をしたかったのです! 高速ぶっとばすのは楽しかったのでいいのです! ああ、遠くへ行きたいなぁ……(いってるけど)。

 京都市美術館マグリット展とルーブル展を同時開催しており、ルーブル展は長蛇の列でした。まあいつかルーブル行くからええねんと言い聞かせつつマグリット展のほうへ。本格的な展覧会は13年ぶりと書いてあって、そのまさに13年前に渋谷で見たと思うと感慨深いものがありますね。当時は高校2年生でしたからね。ちょうどそのとき放送局の全国大会が川粼であって、そのときに美術部でも一緒だった友人がマグリット展に行きたい!といったのでみんなで見たのです。その際に購入したマグリットポーチを今も延々使い続けているという。

 そしてマグリット先生はやはり素直というか綺麗というかシュルレアリスムなんだけどそこまでシュールには思わないというか、思考錯誤を追求していった結果がああいう形になったのであって、気持ち悪さとか不可解さなんてものはそこまで感じないのです。というか普通に見ていて面白いな!というレベルというか。

 インパクトも確かにあるんだけどそんなに嫌な感情を想起させるものではないし、若干いろいろあってグレてた時期もありましたけど、でもその時でも正しくグレてやんちゃしてた感じでそのあたりの作品も荒々しいけどなんか素直さがあって素敵だなと思いますし、晩年原点回帰してからはますます素直になって、空の鳥とかすごく素直に綺麗だなぁと思いますよ。

 と思ってWiki先生にきいてみたら生涯小市民的生活を崩さず、幼馴染と結婚してポメラニアン飼って3LDKで慎ましやかに暮らしたって書いてあって、なんかものすごく納得しました。だってめっちゃ真面目なんだもの!

 逆にスペインで見たダリの方がつらいというかしんどいというか、なんというか現実に対するゆがみ恨みつらみ呪い的な負の感情が多かったような気がします。

 なかなか面白かったけどやっぱり疲れたな!ということで軽くフリマを冷やかしてから帰還しました。夜はそのまま面倒だったので回転寿司で。ハモがうまくて鯛のあら煮がうまくて、ビールもうまくてなんかもう満足だな!としみじみしました。

 今日はここまで。